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倉田大誠アナ ジャニーズに応募し続けた少年時代「もともとアナウンサー志望ではなかった」

毎週(月)~(金)8時~『めざまし8』

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テレビマンの仕事の極意と、彼らの素顔に迫る「テレビマンって実は」。

今回は、『めざまし8』キャスターやスポーツ実況などで幅広く活躍する倉田大誠アナウンサーが登場。

倉田アナと言えば、今年の東京五輪スケートボード男女ストリートの実況で発した「13歳、真夏の大冒険」という言葉がキャッチーだと話題に。入社17年目の今、アナウンサーとして、そして会社員としてどんなことを考えているのか。

全4回連載の第2回目では、ジャニーズ事務所に応募していたという少年時代の話や、アナウンサーになった経緯について迫った。

<【第1回】「いざ実務になるとボロが…」東京五輪後にぶつかった“壁”>

「姉に好かれたくて」ジャニーズ事務所に7回応募

――倉田さんは小学生のときにジャニーズ事務所に応募したことがある、という噂を聞きましたが本当ですか?

本当です。ジャニーズ事務所には7回応募しました。しかも自ら。

私には3つ上の姉がいるのですが、小さい頃はあまり仲が良くなくて。例えば、母が姉に「一緒に買い物行く?」と聞くと姉は「行く」と答えますが、母から「大誠は?」と聞かれて私が「僕も行く」と答えると、姉は「大誠が行くなら、私行かない」と拒否して。まぁ一般的に姉弟間でよく見られる、仲の悪さだと思います。

その姉が、光GENJIが好きだったんです。だから、小学生の頃から「光GENJIってなんだろう?」と興味を持ち始めて。光GENJIみたいになれば姉に好かれるかもしれない、と思ったのが応募したきっかけです。

当時はネットがなかったので、アイドル雑誌が頼りでした。近所のイトーヨーカドーの証明写真機でスピード写真を撮って切って貼って、ジャニーズ事務所宛にハガキを送っていましたね。

――当時応募していたことは、お姉さんは知っていましたか?

知らなかったと思います。誰にも相談せず、自分で勝手に送っていましたから。でも今思い返すと、恥ずかしいですよね(苦笑)。しかも7回も応募するとは…バカだったんでしょう(笑)。たぶん、当時の私は「本当にジャニーズ事務所に届いてるのかな?」と不安だったのかもしれません。

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――その後、芸能界への憧れや興味は続いていたのでしょうか。

中学・高校は陸上部の活動に打ち込んでいたので、アイドルや芸能界に対する興味関心は薄れていました。しかしいざ将来を見据えて大学を選ぶとなったときに、「テレビドラマを作ってみたい」と思うようになって。光GENJIがきっかけでテレビを知っていってたので、本当はずっと興味があったんでしょうね。

ただ、当時の私は、テレビに関わる仕事はあまり王道ではないというか、ちょっと変わった職種だというイメージを持っていたんです。ディレクターとかプロデューサーとか、名前こそ知っているものの、実際に何をしているのかよくわからなくて漠然と捉えていました。

――高校卒業後はどんな進路を歩みましたか?

私は長野県出身なのですが、東京の大学のことは全然わからなくて。それでもいろいろ調べていくうちに、日本大学芸術学部には放送学科があって、そこでテレビ番組作りが学べそうだと知りました。しかも芸術学部の卒業生には芸能人が大変多く、自分の憧れにフィットする学校かもしれないと思って。そんな理由で放送学科へ進学して、ドラマ制作のことなどを、なんとなく学んでいました。

お試しで受けたアナウンサー試験のはずが…

――ドラマ制作を希望していた倉田さんが、なぜアナウンサーになったのですか。

私は2004年入社で、ちょうど就職氷河期でした。テレビ局が本命でしたが、本当に就職が難しい時期だったので、「まぁ入れないだろう。せめても、先に行われるアナウンサー試験を受けてみよう」と思い、試験の場慣れのつもりと、お台場の下見も兼ねて受けたら運良く受かったのです。

――実は言葉で表現するのが得意だったとか…合格に、思い当たる節はありますか?

まったくないんです!本当に何も。だから、入社してからとても苦労しました。アナウンサーとして、やりたいことがなかったので。

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――どんな苦労がありましたか?

入社したての頃はアナウンサーといえども、世間の皆さまからはもちろん、社内でも認知されていません。当時は今のようにBS・CS番組がたくさんある時代でもなかったので、新人の出番はなく、仕事といえば資料整理、先輩アナウンサーの野球実況に備えて新聞を切り貼りする…といった事務作業でした。まだ、まともに仕事ができない若手でしたが、だんだん「これで大丈夫なのかな…」という不安を抱くようになりました。

ですが、もともと目指していた職種ではないから、逆に言うと落胆もないわけです。もしアナウンサーになりたい!と強く希望していたら、きっと理想と現実のギャップにショックを受けて落ち込んでいたでしょう。

私は“アナウンサーとは何ぞや”ということもよくわからず、ビジョンがないまま入社したので「こういうものか…」と、ある意味受け入れていました。

――ドラマ制作へ異動したいとは思いませんでしたか?

確かに最初はアナウンサーになったことをちょっと後悔していました。1年に1回、異動希望を出せるのですが、入社3年目くらいまでは毎年「ドラマ制作に異動希望」と書いて出していました。

しかしそう簡単に通るはずもなく、アナウンサーを続けて気づけば17年目です。先ほどお話した“受け入れる”スタンスが、結果的に功を奏したのかもしれません。

<第3回「『これはヤバい』30歳で気づいた焦り、“アミーゴ伊藤”との圧倒的な実力差」>

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