<小雪 インタビュー>
――男女によって結婚観に差があることも描かれていますね。
男性は往々にして結婚が=ゴールで、夢を抱きがちなように思います。結婚したい理由も、「一人でいたら寂しい」「子どもがいたらかわいいだろうな」とか、漠然としたイメージで話すことが印象的でした。
でも女性は、家事、育児、仕事、妻とすべてのことをどういう配分でやっていくか、何を犠牲にしなきゃいけないか、計算したり、現実的なことを考えたりするのだと思います。
女性が育休から復帰しても、同じポストが約束されているわけじゃないし、男性の育休も取りやすいとはいえないし、日本ではまだ女性への負担が大きいと思います。
――婚活アドバイザーの植草美幸さんにはどんな印象を持ちましたか?
先生のアドバイスは人の心を突くし、興味深かったです。ご自身もいろいろご苦労をなさっているからか、人間味があるんですよね。私も著書を買いたくなりました。
――話を聞いていて、小雪さんの結婚に関するアドバイスを聞いてみたいと思いました。
私はそこまで人間関係が百戦錬磨じゃないですし…(笑)。
俳優の目線でなら、植草さんもおっしゃっていたように、好印象を与えるための、身ぶりや手ぶり、表情のつくり方はアドバイスできるかもしれません。
例えば、リラックスして見せるには、手のひらを見せるようにしておく、とか。あとは、表情筋を使わずに話すと印象を与えにくいので、ずっと笑っていなくていいから、要所、要所で笑顔を見せるというのも大事とか。
そういう意味で、(ゆかさんの婚活相手の)黒木さんは、さらりと相手をほめられるし、コミュニケーションが上手でしたよね。おじいさん、おばあさんに育てられ、会話が多いなかで成長していった方なんだろうなって感じました。
――ご自身の結婚生活で心がけていることがあれば教えてください。
うまくやれているかどうかはわからないですけど、時々適度な距離を置きつつ見守る(笑)。
夫婦とはいえ、他人なので、どんなにわかろうとしても、わからないことはあるから、時間や距離を置く、でも、家族だから見守る、みたいなスタンスかな。そうしないと、お互いギスギスしてしまうこともあると思います。
結婚はゴールではなく、自分でいても楽しい、家族でいても楽しいという努力やバランスが大事だと思います。
――改めて『ザ・ノンフィクション』の印象を教えてください。
これまでに何度か見たことはありますし、今回お話をいただいてからも、何本か見ました。今は、テレビを見る時間がない生活なんですけど、いい番組ですね。
自分が知らない世界を知ることができるのは面白いし、やっぱり、リアルに勝るものはないなって。普段、俳優としてフィクションの世界を作っていて、「リアルはこうだよね」と思いながらも、「このあたりにとどめないとね」というところのせめぎ合いでものづくりをしているので、リアルは面白いな、と改めて思いました。
<ナレーションの一部を先取り公開>
<予告動画>
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!2月11日(日)14時~「結婚したい彼と彼女の場合~令和の婚活漂流記2024~後編」予告