今、中高生から圧倒的な人気を誇る“スーパーJK”ひかりんちょ。小学生から動画の投稿を始め、今ではTikTok 、Instagram、Twitterの総フォロワー数が合計150万人を超えるインフルエンサーだ。TikTokではコミカルなダンスなどで魅せる一方、Twitterでは自分の思いをストレートに発信し、それが同世代の心をとらえている。
<ひかりんちょ公式Twitter>
<ひかりんちょ公式TikTok>
さらに、10代をターゲットにした体験型フェス「超十代」の応援大使や「TGC teen 2019 Summer」への参加、自動車メーカー「ダイハツ工業」の宣伝プロデュース、大塚食品「MATCH」写真部アンバサダーを担うなど、活躍の場を広げている。
そんな彼女が自身の17歳の誕生日である7月14日(火)に、初の楽曲「デジタルポジティブ」をリリース。新型コロナウイルスで外出自粛を余儀なくされた中、彼女がリアルに感じとったことや同世代に伝えたい想いが込められている。
フジテレビュー!!では、今勢いに乗るひかりんちょに単独インタビュー!曲作りの背景や今後やってみたいこと、SNSを活用したエンタメについて、たっぷりと語ってもらった。
――普段は、どんな活動をしていますか?
TikTok・Instagram・YouTube・Twitterで発信をしています。中学生や高校生のフォロワーさんが多いですが、最近は小学生の子も増えていますね。その他に、ファッションカルチャーメディア「バビルズ」のプロデュースや、企業の宣伝プロデュースのお仕事をさせてもらうこともありがたいことに増えてきました。
――2019年の夏には、ダイハツ工業の宣伝プロデュースもしたそうですね。どんなことをしたのですか?
まずは、どうしたら「ダイハツ」という会社の名前を同世代に広められるかを考えました。いろんな案を出して、社名である「ダイハツ」を「だいすき はつらつ」の略語として発信したんです。プロモーションメンバーのキャスティングや原宿・竹下通りの広告ジャック、イベントも行いました。その効果もあって、同世代にも「ダイハツ」という会社を知ってもらうことができたなと思っています。
「ネガティブな人に少しでもポジティブになってもらえたら」リリース楽曲に込めた思いとは…
――新型コロナウイルスの影響で、活動に変化はありましたか?
みんな、家にいてストレスが溜まっていたのか分からないですが、SNSへの心ないコメントが増えたと感じました。それは私も、周りのインフルエンサーの知り合いも共通して感じていること。
でも逆に、インスタライブでファンの子とコラボ配信をしたり、距離が縮まることもありました。やっぱりみんな、家にいてやることがないから、動画や写真を投稿すると結構見てくれたり、反応してくれたりということが多かったです。
――初めての楽曲「デジタルポジティブ」は、どんな経緯でリリースすることになったんですか?
私はもともとSNSで発信していましたが、昨年、初めてエッセイ本「ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい」(KADOKAWA)を出版しました。デジタルじゃない、私にとって新しい方法で発信したことで、「次はどうしたら、伝えたいことがみんなに刺さるんだろう」と考えた時に、「自分の言葉を音楽にしたら良いんじゃない?」と思ったんです。
そこで、初めて歌詞を書きました。その曲は完成したのが、ちょうどコロナの感染が広がり始めた時期で。この大変な状況には歌詞が合わない曲だったので、公表できなくなっちゃったんです。そこから外出自粛期間に入って、みんな家にいるからか、ネガティブな人がめちゃくちゃ増えたなと感じていて。少しでもポジティブになってもらうにはどうしたらいいかと考えて、改めて曲を作ってみることにしました。
――どういったところで、“ネガティブな人が増えた”と感じたんですか?
普段、ファンの方からよく相談を受けるんですけど、自粛期間中は「家にいすぎて考えることが増えた」みたいな悩みが多くて。自分と向き合う時間がめちゃくちゃ多いから、考えなくていいことまで考えちゃう…みたいな。それで病んじゃう子が増えているなと感じていました。
実際、私もずっと家にいてすることがないというか、何をしたらいいか分かんなくなっちゃって。結構ネガティブになっていたんです。でもそんな時に、みんながこの曲を聴いて共感してくれたり、こんな考え方があるんだっていうのを感じてポジティブになってくれたらいいな、と思って作りました。
――詞には、「友達とデジタルでいつでも繋がることができるから寂しくない。でも、ちょっとだけ寂しい」という、多くの10代がこの自粛期間で感じたであろう本音が盛り込まれていますね。詞を書いてみてどうでしたか?
めちゃくちゃ大変でした!自分がネガティブになっていたから、「どうしたらポジティブになれるんだろう?」と思って、ポジティブになるためにいろんなことをしたんです。気分転換に部屋の改造(模様替え)をしたり、歌詞にも出てくるんですけど、ベランダに出て空気を吸ったり、とりあえず食べまくっちゃったり。いろいろやって、なんとか心をポジティブに切り替えて考えた歌詞です。早くみんなに聴いてもらって、感想を聞きたいです!
――MV(ミュージック・ビデオ)もご自身で撮ったそうですね?
はい。朝から夜まで丸一日かけて実家で撮影したんですが…とにかく大変でした。弟や妹たちに手伝ってもらいましたし、家族全員MVに出演もしてもらっています。レコーディングも最初はオンラインでやったのですが、音がキレイに録れなかったり、まったくうまくいかなくて。最終的に、外出ができるようになってからスタジオでレコーディングをしました。
――親しみやすくて耳に残る歌声が特徴的ですが、もともと歌うことは好きでしたか?
そうですね、歌うの大好きです!地元で友達と遊ぶ時は、だいたいカラオケに行っているので。自分が歌うのはしっとり系の曲で、移動中とかに聴くのは洋楽が多いですね。英語はしゃべれないですけど(笑)。今はビリー・アイリッシュさんとか、ちゃんみなさんの曲が好きです。
「正直、テレビは見ていない」10代のひかりんちょが考える“面白いテレビ”は…?
――今後は、どんな活動をしていきたいですか?
私、今をめちゃくちゃ大切にするタイプなんです。先のことは全然考えてないと言ったら嘘になるけど、実は、まだ将来の夢がなくて。今は「10代のトップに立ちたい。時代をつくりたい!」というのが目標です。SNSを一番見ている世代だから、SNSに力を入れた活動をしばらく続けていきたいと思います。
あとは、やっぱり悩みや考えることもこれから変わっていくだろうから、定期的に曲を作ったり、新しいことにも挑戦したり、ファンのみんなとの距離を縮めながら頑張りたいと思います。
――テレビに出てもっと幅広い世代の人に発信をしたいとか、動画で見せる表現力を活かして演技に挑戦したい、という希望はありますか?
まだ事務所にも入ってなかった頃からずっと、バラエティ番組に出てみたいなと思っていました。だから、初めてのテレビ出演で『マツコの知らない世界』(TBS系)に出られた時(写真アプリを紹介の回)は、めちゃくちゃうれしかったですね。最初はすごく緊張していたんですけど、出演者が少人数だったことと、マツコ(・デラックス)さんが優しく対応してくれたこともあり、とてもやりやすかったです。
演技は、「やってみたいな」という思いはあるんですけど、私、人見知りなんです…。自分のカメラで動画を撮る時は自分しかいないし、好きに表現できるんですけど、誰かのカメラで撮られるのはまだ慣れないので、難しそうだな、と思います。
――普段、テレビは見ますか?
正直、テレビより携帯を見ている時間のほうがずっと長いです。私の周りの友達も、テレビを見ている人は少ないと思います。好きなタレントさんが出ている番組だけ録画して、携帯で見ている子が多いんじゃないかな。
――ひかりんちょさんの世代が思わず見たくなるテレビ番組とは、どんなものだと思いますか?
ドッキリ系とか、ちょっと過激な番組だったら見たいです!昔のテレビのほうが面白かったと聞きますが、私も昔の番組の動画がSNSで回ってくると、面白くてつい見てしまいます。テレビは年々ルールが厳しくなっていて、だんだん面白味が減っているのかなって。だから「YouTubeのほうが面白いんじゃない?」って言う人が多いし。ルールの中では難しいかもしれませんが、面白ければ10代のみんなも見るようになるかなと思います。
最近、テレビ番組でもTikTokやYouTubeで公式アカウントを作ってダイジェスト版を投稿することが増えていますよね。SNSで知って「面白い!」と思ったからテレビを見るっていう人は、めちゃくちゃ多いと思います。しかも、面白い情報って私たちの世代はみんな絶対他の人に回すんですよ。なので、うまく発信ができれば、気になった人たちがどんどん回して連鎖していくっていう広がり方があると思います。
――SNSはエンタメの主流になりつつありますが、どんなふうに広がったらいいなと思いますか?
ネットを通して、いろんな人と知り合えるし繋がれるし、新しい出会いもあるし、すごいいい面がたくさんあると思います。でも、それと比例して、使い方を間違えると悪い面もある。相手に対する思いやりというか、そういうものって結局、後々になって自分に返ってくると思うんです。発信する時は受け手のことを考えることは忘れちゃいけない。自分のためにも、相手のためにも。
そういう基本的なことをみんながちゃんと考えて、情報を得る有効な手段としてネットを使えるようになったら、本当にすごくいい世界になるんじゃないかなと思います。
今年の夏にやりたいことは?17歳の抱負は?など、インタビュー動画でさらにひかりんちょの素顔に迫る!
ひかりんちょが7月14日(火)にリリースした「デジタルポジティブ」は、各サブスクリプションで配信中。