東海テレビ×日本映画放送 共同製作連続ドラマ『おいハンサム!!』から、須藤蓮さんのコメントが到着しました。

土ドラ『おいハンサム!!』は、ややこしいけど情に厚くて憎めない令和の頑固親父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎)と、男を見る目がない三姉妹、由香(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)、そしてすべてを包み込む母(MEGUMI)の伊藤家が織り成す「恋」と「家族」と「ゴハン」の物語。

三女・美香の元カレで、愛すべきダメンズ・ユウジを演じている須藤さんに話を聞きました。

そんなに変な役を演じている気分ではない

<須藤蓮 コメント>

——須藤さん演じる、ユウジはどんな役どころですか?

(山口雅俊)監督から、役柄全体の説明はそこまで受けていないのですが、僕個人としては“いいやつ”として勝手に解釈しています。

ヤル気がないというかダメな部分もあるのですが、それこそ4年前に自分が俳優を始めたときは、俳優“志望”だったわけで、そういう点で重なることもあって、僕としてはそんなに変な役を演じている気分ではなく、「魅力的な人だな」と思って演じています。

ユウジの服装とか人に対する振る舞いの賢すぎない感じや、計算してない“ピュアさ”がすごく好きで、実は“人をホッとさせる力がある人”だと思っています。

ユウジは、競争意識が高くないし、人の事も見下したりせず卑屈にもなっていない。「自分もそうありたいな」と思うんですよね。

“傍から見たら足りないことが、誰かを癒している”部分もあるし、だから実は足りているという、そんなユウジがすごく好きだし「ユウジみたいな人を肯定できる人でいたい」って今は思いますね。

——ユウジと須藤さん、似ている点は?

似ている点でいえば、昨年、僕は映画監督デビューをして(※)自分の責任でしかないものにおいて何か言われたり、怒られたりするという経験をしたので、漫画家を目指すユウジの気持ちがよくわかります。

(※)須藤が主演・初監督を務めた映画「逆光」

あと、フワッとしたユウジ独特の喋り方ですが、自分には“俺が全部やるモード”と“何にもしないモード”があって、その後者モードのときの僕がああいう声なんですよね。

似ていない点でいうと、第2話で合コンに行く美香に「靴の飾りがないから」って言われて持って行くシーンで、ユウジはブワッと走って来て、もの欲しそうな顔をするけど美香に追い返されて、何も言わずに立ち去りましたよね。

その見返りを求めないほど大人じゃなくていいし、見返りを求めて断られたときに不機嫌にもならない感じが、めっちゃいいなと思って。

自分は「見返りを求めないぞ」と決めても、ああいうふうにはなれないので「ユウジっていいやつ!僕もそうありたい」と思いましたね。  

自分の彼女が合コンへ行くことに対して、“ジェラシーを抱く”とか“卑屈になる”とか、そういう二次的な感情にあまり身を預けてない感じというか、意外とひねくれていないユウジがすごい好きですね。

美香役の武田玲奈さんは、人に安心感を与えられる方

――美香役の武田玲奈さんの印象は?

武田さんとは初共演ですが、すごく話しやすくて現場では助けられました。僕は、割と緊張しがちで、どこかで1回つまずくと「ひーっ!」ってなったまま撮影が終わっちゃったりするんですけど、武田さんがめっちゃやさしく人に安心感を与えられる方なので、本当にご一緒できて良かったです。  

なんか美香とユウジって“親戚みたいなカップル”ですよね。劇場的に恋愛するのではなく、ホッとしながらずっと家にいる人たちみたいな。

美香は、ユウジを何かと許しちゃうんですけど、それは「ダメな男に引っかかっている」とも言えるし「人を受容する力がある」とも言える。

人は許されるとそこに居場所が生まれるんですよね。ユウジにとって、美香はそういう人だし、武田さんもまたユウジを許してくれそうなやさしさと魅力を持った人だと思いました。

――武田さんとの印象的な現場エピソードはありますか?

全部印象的だけど、やっぱり第1話の“坦々麺シーン”はめっちゃ気まずかったです。武田さんじゃなかったら、マジで帰りたかったですよ(笑)。

あと、第2話の美香と歌いながらの“取っ組み合いシーン”。あれはトータル5回くらいやっているんですが、最初から全力でやっていて、最後ひっくり返っていたのは演出ではなく、疲れて動けなくなったから。オンエアを見て、あまりのシーンの長さに「そこまで使!?」って思いましたね(笑)。

第3話の死んだハエトリグモに手を合わせる“供養シーン”も突飛ではあるけれど、自分としてはわかるというか。

ユウジは、自分のトロフィでつぶされたこともイヤだったけど、どちらかというと美香がハエトリグモを殺したことの方がイヤだったんじゃないかなと。それがユウジっぽいところだし、自分がユウジを好きなところですね。

山口監督は、視覚的な情報に対するこだわりが強い

――山口監督との初めての現場はいかがですか?

山口監督は、画面の中に入る視覚的な情報に対するこだわりが強い方。半同棲中の美香の部屋では「ここがユウジの陣地」と黄色いテープで線を引くなど、物語の背景まで細かく作り込んで指示してくれたので、自然とユウジに入れました。

部屋の中で、ユウジはだいたいお尻が見えていますが、あれはもちろん監督の指示。僕は、監督を信頼してズボンを下ろしていましたね(笑)。

ユウジのキャラクターって、見え方によってはすごく危ういバランスなので、最初は守ろうとしたんです。それは、自分を守るというよりキャラクターが嫌われないように。

でも、監督は“振りきることで好かれに行く”という演出で、それはすごいことだし、やっぱり全体像が見えている人にしかできないことだとオンエアを見て改めて思いました。

――本作は「家族と恋とゴハンの物語」。須藤さんの「家族との思い出ご飯」は?

小学生のころ、僕の誕生日に必ず行った“中華系ファミレス”ですね。

頼めばどこへでも連れて行ってくれる親ではあったんですが、僕が昔からファミレスがすごく好きで、そのころの自分にとって、一番行きたかったレストランが“そこ”だったんです。

それ以来、僕の誕生日には、親が麻婆豆腐を作ってくれるというのが習慣になっています。

——視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

みなさんが、第1話から美香の目線でユウジを見てきて、どういうふうに思ったのか…きっと回を重ねるごとにユウジの印象が、ちょっとずつ違って見えて来ているんじゃないかと思います。

第7話も第8話もオンエアを見るのが僕もすごく楽しみです。登場人物みんなが愛おしい『おいハンサム!!』、どうぞ最後までお楽しみに!

『おいハンサム!!』第7話は、2月19日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。

<第7話あらすじ>

良心的な個人経営・家族経営の商店や飲食店が次々と閉店する世を嘆き、なんとかしたいと考える源太郎(吉田鋼太郎)。

長女・由香(木南晴夏)は、男を見る目がない自分を変えようとルックスをあえて無視して太めの料理男子を選びつき合い始めるが、元カレの大森(浜野謙太)は「料理には2種類ある」と警告する。

次女・里香(佐久間由衣)は、酔って見知らぬ男の小説を間違って持ち帰る。読み進めるうちにその続きが気になり…。

スマホの買い替えで学(高杉真宙)と一時的に連絡が取れなくなった三女・美香(武田玲奈)は、そのことになぜか喜びを感じる。さらに、ユウジ(須藤蓮)と出くわし、なぜか交番に連行されてしまい…。

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