リンゴさんが、不妊治療の経験を語りました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
5月27日(金)の放送では、不妊治療を15年間続けたハイヒールのリンゴさんと、不妊治療クリニック「まるたARTクリニック」の丸田英院長、まるのうち保健室プロデューサーの井上友美さんを迎え、「いま知っておきたい、不妊治療の現実」について特集。
MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さんとともに、不妊治療の課題を語り合いました。
4月から保険適用がスタートした不妊治療…課題は?
4月から保険適用となり、1回およそ50万円かかっていた体外受精の費用負担が15万円ほどになるなど、金銭的な負担が軽減された不妊治療。
不妊の治療法は大きく分けて4つありますが、丸田院長によると保険適用の影響で若年層も検討する人が増えている傾向にあるといいます。
しかし、年齢制限や胚移植の回数制限が設けられており、保険適用外の治療との混合診療を選ぶとすべての治療が自費負担になってしまうため、悩んでいる人も多くいるそうです。
混合診療で保険が適用されないのは、不妊治療に限った話ではないと丸田院長。
しかし、卵巣の機能を上げる治療、不育症の治療など、より妊娠が難しい人のための治療は、保険ではカバーできていないのが現状だそう。
保険が適用される前に治療を行ったリンゴさんは、「卵子が取れずに人工授精などができない場合でも、お金がかかる。途中で辞めるともったいないし、言われたお金を無条件で払うんだけど…」と経験を語り始めましたが、「そもそも、今、この話をしているスタジオの重い空気がすべてよね」とピシャリ。
「不妊の話は、アンタッチャブルなテーマだと思われがちだからこそ、こうして朝の生放送で扱うのは、前向きなこと」とリンゴさんが笑顔を見せると、番組公式SNSには「ノンストップで不妊治療扱ってる。泣けてきた」「男性にも見てほしい」というコメントが多数届きました。
混合診療の場合、保険適用外の治療を受けるかどうかは、患者に選択が迫られます。
保険適用外の治療を選択したご夫婦を取材すると、「(妊娠の)可能性がないと言われる覚悟をしていたから、お金を出せば可能性が出ると言われただけでもうれしかった」と語りました。
しかし、リンゴさんは「保険適用外の治療を受けると決めても、1回で妊娠できるとは限らない」と、治療の難しさを告白。
千秋さんは「少子化対策として、子供を産みやすくなるために始まった制度のはずなのに…。これから改善されていけばいいけれど、出産には年齢が関係するから『3年後に改善しました』では、間に合わない人も出る」と指摘しました。
不妊治療と仕事の両立…どうしたらいい?
不妊治療と仕事の両立に悩んでいる人も多いといいます。
井上さんによると、「不妊は病気ではないので、職場に言い出しづらい。特に不妊治療を考える年代は、職場でも責任あるポジションになるので、周囲に迷惑をかけられないと思ってしまう」のだとか。
「通院回数の多さ」がピンとこないという男性陣に、リンゴさんは「卵子の成長を促す注射を打って、2日後くらいに卵子の成長具合を見るために通院。そこで成長が思わしくないと、また注射して、その2日後に通院…という繰り返し。仕事の日程調整は、本当に難しかった」と、自らの体験を語りました。
番組で取材したBさん(44歳)は、40歳から不妊治療をスタート。上司には理解してもらっているそうですが、月に7日ほど半休を取って通院しなければいけないので、周囲に申し訳ない気持ちが続くうえ、帰宅後に毎日自己注射を打つなど身体的な負担も大きいといいます。
両立は大変でも、一方で、仕事があるから続けられるというBさん。SNSにも「周囲に言わないと理解されないけれど、不妊治療は明かしたくない」「治療費が払えないから仕事は辞められない」「不妊治療のために大好きな仕事を辞めました」など、さまざまな声が届きました。
リンゴさんは、不妊治療のために仕事を休むと決めたときに、仕事相手の人から「わがままだ」と言われたこともあったのだとか。
「もっとオープンに話せる環境が整うといい」というリンゴさんの意見に、スタジオからは賛同の声が挙がりました。
不妊治療、パートナーとの温度差は感じる?やめどきは…?
「不妊治療中。夫に排卵のタイミングを伝えても親身になってくれず、夫婦間の温度差を感じる」という36歳女性のエピソードでは、視聴者の意見を募る「せきらら投票」で「妊活中にパートナーとの温度差を感じたことがある?」と問いかけました。
投票の結果は、
「ある=63%」
「ない=37%」
となり、丸田院長も「私の肌感覚でも、これが現実的な数値だと思います」と感想を。
不妊の原因が男性にある「男性不妊」は25%もあるそうなのですが、番組で取材した男性・Cさんは、自分に不妊の原因があると知ったときに「まさか自分が!」と驚いたといいます。
男性に原因があっても、治療のときに痛い思いをするのは女性だったことに「不甲斐なさを感じた」というCさんは、「男性も知識を持っていれば、もっと早く動けるはず。教育が大事なのでは?」とキッパリ。
リンゴさんは「男性だけでなく、姑や舅は『嫁に原因がある』と断言しがちだから、そういった部分から変えていかなければ」と、問題の根深さを教えてくれました。
また不妊治療では、「やめどき」も難しい問題です。44歳のBさんは、治療を始めてから2度の流産を経験し、一度は治療を辞める決断をしましたが、卵巣機能を改善できる「卵巣PRP」という最先端の治療法を知り、再び治療を再開。
井上さんは、「頑張ると周りに宣言したからには、結果を出さなければ、と思ってしまう人が多い」と分析。
リンゴさんは「葛藤はあったが、夫は私より一回り年上。生まれてくる子供が成人するときに責任が持てないのではないかと思い、50歳で不妊治療を辞めた」と語ってくれました。
丸田院長は「年代に関係なく、女性には自分の体を知ってほしい」とメッセージ。
女性は生まれつき持っている卵子の数が決まっているそうで、今、卵巣に何個卵子が残っているかを明確にする数値「AMH」は、いつでも調べることができるそうです。
妊娠が可能な年齢の上限は、個人差が大きいからこそ、若いうちに「AMH」を調べてライフプランをきちんと立ててほしいという丸田院長。
リンゴさんは「不妊治療が成功しなかったとしても、そういう自分を受け入れて、その後の人生を楽しく過ごすという気持ちを持つことが大事」と、不妊治療に悩む人にエールを送りました。
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