細貝圭さん・山本涼介さん・鳥越裕貴さんが人生の最後にやりたいことを明かしました。
舞台「最後の医者は桜を見上げて君を想う」の公開稽古&取材会が9月8日、東京・CBGK シブゲキ‼で行われ、細貝さん、山本さん、鳥越さん、今泉佑唯さんらが本番への意気込みを語りました。
本作は「本読み書店が選ぶ感動小説」第1位に輝いた医療小説が原作となっており、死を肯定する医者と生に懸ける医者、そして、自らガンを患ってしまう3人の医者を中心に、人間の“生と死”について描かれる物語。
命に限りがある患者に対して奇跡を信じる天才外科医・福原を細貝さんが、闘病に疲れた患者へ無理に延命治療を行わず、自分らしく余命を過ごすことを勧める風変わりな医師・桐子を山本さん、患者と一緒に悩み、迷い、寄り添う平凡な医師・音山を鳥越さんが演じます。
細貝圭&鳥越裕貴のツッコミに、山本涼介「めんどくせぇ、オジサン2人…」と本音をポロリ
公開稽古を終え、ステージに再び登壇した細貝さんは「稽古をたくさんしてきました。この作品を皆様の前で上演できることをうれしく思っております」と感慨深げにコメント。
人間の生と死を扱う物語に挑戦した思いを聞かれると、細貝さんは「人生って、生まれてから亡くなるまでの間、そして、亡くなるときまで“決断”なんだなっていうことを、この作品を通して感じました」とだんだん小さな声に。
すると、隣の鳥越さんが「もうちょっと頑張らんと!座長やねんから」と喝を。
山本さんは「命に関する作品なので、繊細に扱わないといけないと思いますし…」と話したところで、左右にゆらゆらと揺れている山本さんの体が気になったらしく、今度は細貝さんが「フワフワすな!」と肩に手を。
続けて、上体を正して話し始めた山本さんへ、鳥越さんから「フワフワせぇ!もう1回ぐらい来い!」と容赦ないツッコミが入り、山本さんは「めんどくせぇ、オジサン2人の(ツッコミ)」と、苦笑いで本音をもらしました。
気をとり直した山本さんは、「作品を観てくださる方の中には、劇中のような経験をしている方もいるかもしれないので、そういう方たちにも響けばいいなと思いますし、経験がなくても、観終わった後に何か残ればいいなと思います」。
鳥越さんは「僕もガンになった人が身近にいたことで重く受け止めましたし、おじいちゃんがガンになったときは死ぬほど泣いたので、役柄の音山を丁寧に演じようと思いながら取り組んでおります」と作品をアピールしました。
突発性難聴の今泉佑唯、降板危機を乗り越えての出演に感激
そして、「人生の最後にやっておきたいことは?」という質問が出ると、鳥越さんは「僕、アゴが割れてるんですよ。こういうご時世になってすごく助かっています」と手をマウスシールドへ。
続けて、「いつかマスクのない時代に、なめらか~なアゴで世を練り歩きたい」と、ちょっと変わった願望を力説。
山本さんは「僕は正直、いつ死んでもいいと思っているタイプなので、日々生きていればいいかなって。しいて言いうなら『お茶漬けを食べたい』」。
細貝さんは「始球式をやりたいです。この仕事を始めてから夢の一つで、テレビ神奈川の番組でMCをやっているので、『ベイスターズ戦の始球式をやらせてくれ』ってずっと言っているんです」と、それぞれのやりたいことを明かしました。
また、当初は白血病を患った患者の妻を演じることになっていた今泉さんが先月、突発性難聴を発症。降板の話も出たものの、今泉さん本人の「キャストの皆様やスタッフの皆様が、この状態でも舞台に出演できる環境や役柄を作ってくださり、また、私自身も降板したくない」という思いから、役柄を変更しての出演に。
今泉さんは、重病に侵された女性を熱演し、「本番を迎えるまでの稽古期間中、大変なことやつらいことがあったので、家族といっぱい笑いあって過ごしたい」と明るい表情を浮かべながら語りました。