世界100人のオタクの中から厳選！ロケに同行したディレクターが見どころを紹介

12月28日（土）25時25分『オタクのおたく』

めざましmedia編集部

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アニメ・声優・漫画、ゲーム、アイドル、鉄道などなど、ある特定のジャンルを偏愛する“オタク”と呼ばれる人々は、日本だけではなく世界中に生息している。

オタクは、どんな“お宅”に住んでどんなオタ活（活動）をしているのか？そんな好奇心から生まれたのが、12月28日（土）25時25分～フジテレビで放送される『オタクのおたく』だ。

先日行われた収録には、「コミケに3時間半並んでグッズを買う」など、アニメ・声優オタクとして知られるKis-My-Ft2の宮田俊哉が登場。

「飽きっぽい性格で“オタク”と呼べるものがない」という宮川大輔、山﨑夕貴フジテレビアナウンサーとともに、世界のオタクたちのお宅をVTRで拝見したり、スカイプで直接話したりするなど交流した。

番組に登場するのは、シンガポール、フィリピン、フランス、日本のオタクのみなさん。いずれも愛するものに相当なお金をつぎ込んでいるうえ、ご本人たちのキャラクターもかなり個性的だ。

＜番組概要は動画でチェック！＞

いったい、そういった人たちはどういう基準で選ばれたのか、そして実際、ロケで会った彼らはどんな人々だったのか、フジテレビュー!!では、企画・演出を手がけた吉田渉と、担当ディレクターの後亮佑、田崎万紀子に話を聞いた。

海外ロケ2ヵ所で番組予算を使い果たし…

――そもそも、オタクの“お宅”を取り上げようと思った経緯を教えてください。

吉田：今年の夏頃に、ファミレスで作家さんと話していたときに、「ネットでよく見るような、オタクの方たちのこだわりの詰まった部屋の画像って面白いよね」ってことになったんです。しかも、現地に行かなくてもスカイプで紹介してもらうこともできるんじゃないか、ということで、企画書を書いて、それが通ったっていうのが始まりですね。

――バービー人形オタク、スーパーマンオタクなど、個性的なオタクな方はどうやって見つけたのですか？

吉田：リサーチ会社さんにお願いしたのはもちろん、スタッフの知り合いをあたりながら…そのうち売り込みもあって、100人近く候補が出ました。そこから、テレビに出たことがある人やあまりにも有名な人は省いていき8人くらいまでに厳選し、さらに絞っていきました。

――現地には行かずスカイプで、と言っていましたが、今回、シンガポール、フィリピンに行かれていましたね。

吉田：そうなんですよ（笑）。当初はロケはせず構成しようと思っていましたが、やはり「直接会ってこだわりを聞いたほうが面白い」ということになり、行くことに。深夜番組なのに2ヵ所も海外に行き、それだけで予算を使い果たしてしまいました…（苦笑）。

――ここからは、ロケに行かれたおふたりにうかがいますが、実際に現地に行かれていかがでしたか？

田崎：私は、シンガポール在住のバービー人形オタクのジャンさんのお宅に行ったんですけど、最初は「ちょっと暗い方なのかな」「なんか隠している感じがあるのかな…」と思っていたんですが、とても明るくて、よく笑うポップな方だったのにまず驚きました。

――12000体あるというバービーは、画面で見ても迫力でしたが、実際も相当だったのでは？

田崎：最初に家に入った時のインパクトはすごかったです。私は自分が何かを集めたり、こだわったりするタイプではないので、「本当にこんな人がいるんだ！」って（笑）。

Person, Human, Apparel — バービーを見るとうれしそうな表情に

しかも、今年はバービー生誕60周年ということで、シンガポール市内で展示会をやっていて、そこにジャンさんも自分のバービー400体を預けているらしいんですよ。「400体少なくてこの量か…」とさらに驚きました。

ジャンさんは収集歴27年で、まさに“極めている”といった感じの方で。バービーで地域貢献もされているし、感じもいいし、堂々とされているオタクさんでしたね。

――ロケで困ったことはなかったのですか？

田崎：逆に私が海外ロケが初めてだったので、慣れなくて時間がかかってしまったのを、嫌な顔もせずずっと同じテンションで協力してくださったのでとても助けられました。そういった反省点は多々あるんですけど、ロケも楽しかったですし（笑）、いい画も撮れているんじゃないかと思っています。

――後さんは、フィリピンのスーパーマンオタクに会いに行きましたが、いかがでしたか？かなり個性的な方でしたね。

後：そうですね。彼は収集家であるのはもちろん、自分自身をスーパーマンだと思っている人なので、取材する上で「変人に見えないように」ということは心掛けました。

それより、そもそもリサーチの段階で聞いていたご自宅の住所が古いものだったらしく、現地に行ったら家がないんですよ。「あれ！？ない！」って（笑）。しかも、（間違って行ったと思った家には）スパイダーマンが貼ってあったから、スパイダーマンがいるのかと思ったら、出てきたのはスーパーマンだったという。ちょっとドキッとするスタートでした。

―― 完全にスーパーマンになりきっている方でしたね。

後：普段はあまりしゃべらない方なんですけど、スーツを着てスーパーマンになると声もガラッと変わるし、よくしゃべるんですよね。でもフィリピンはすごく暑いので、ピタッとしたスーツを着ているだけで大変で。“汗ふき待ち”みたいなのが30回くらいありました。