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妻夫木聡「何でもいいからプロになれ」父の言葉を胸に…大河主演で“家族孝行”

11月6日(日)放送『ボクらの時代』

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原作者、出演者という関係性の3人が、創作や表現の世界を語りました。

11月6日(日)の『ボクらの時代』は、11月18日(金)公開予定の映画「ある男」に出演する、妻夫⽊聡さん、窪⽥正孝さん、原作者の平野啓⼀郎さんが登場しました。

妻夫木聡、水川あさみに「本当に感謝しろよ」

妻夫木さんと窪田さんは映画の撮影がきっかけでボクシングを始めたそうで、この半年ほどは「仕事場でほとんど会わないのに、すごくプライベートで会っている」(妻夫木さん)といいます。

平野:映画をきっかけ知り合ったの?その前から知り合いだったの?

妻夫木:いや、その前は…ないか?

窪田:ない…。

妻夫木:会ったことも、ないか。

窪田:ないですね。

妻夫木:奥さん(窪田さんの妻・水川あさみさん)とは昔から仲良かったんですけど。

窪田:はい。

妻夫木:だから(水川さんに)「お前、本当に感謝しろよ」って言いましたもんね(笑)。「こんないい人(夫に)もらって」って。

窪田:(笑)。

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妻夫木さんは、水川さんの真似をしてみせて、窪田さんは「似てますね」とにっこり。

また、妻夫木さんは、水川さんから「あなたたち、ボクシングにハマり過ぎ」と言われたそうで…。

妻夫木:(窪田さんが)朝、洗面室の鏡の前で「シュッ、シュシュッシュ」って言ってたらしくて(笑)。

窪田:(笑)。

妻夫木:(水川さんが)「朝からシュじゃねえよ」って(笑)。

窪田:そうなんですよね(笑)。

妻夫木:でも、「その気持ちわかる」と思って。鏡があるところだと、何か、シャドーボクシングしたくなるんだよね。

窪田:そうですね。ちょっと、確認したくなるんですよね。

と、すっかりボクシングに熱中している日常を明かしました。

平野啓一郎、孤独を感じ始めたころに出会った文学の世界

また、3人は、子どものころを語り合い「あんまり本を読むのが好きじゃなかった」という平野さんに、妻夫木さんと窪田さんは驚きました。

そんななか、平野さんはある作品と出会って「衝撃を受けた」と明かしました。

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平野:僕はね、一番最初に三島由紀夫の「金閣寺」という小説を読んで、すごく衝撃を受けたんですけど。それはね、文体が非常にきらびやかで、華麗なんですよね。レトリックが駆使されていて。こういう日本語があるのかって、まず文章に感動したのと、とにかく暗いんですね、話が。それが良かった(笑)。

妻夫木:あ、そうなんだ。

窪田:へぇ。

平野:中学くらいになって、だんだん自我も発達してきて。何となくクラスにいても、みんなが面白いと思ってしゃべってる昨日のテレビの話とか、マンガの話とかが、俺は本当のこと言うと、あんまり面白くないなって。

妻夫木:ふふふ。

窪田:はい。

平野:ちょっと教室の中で距離感を感じて、ちょっと孤独を感じ始めたころに、それを読んで、すごく共感したんです。

当時は、北九州市にいて「作家になるイメージは湧かないんですよね。なりたいともなれるとも思っていなかった」と明かしました。

窪田正孝「人と関わらない仕事」を目指すも…

窪田さんは「男三人兄弟の末っ子で、兄のあとをずっとくっついて遊んでいた」と、子ども時代を振り返りましたが…。

窪田:スポーツばっかりやっていて。体を動かすことがとにかく好きだったんですけど。

平野:一番一生懸命やっていたスポーツって、何なんですか?

窪田:一番好きだったのは、バスケですね。

中学時代はマンガ「スラムダンク」を読んで「バスケがしたい」とバスケットボールにハマっていたといいます。

高校に進学すると、「あまり人と関わらない仕事がしたい」「モノづくりがしたい」と、車の整備士を目指していたそうですが、対人関係を心配した母親の勧めでオーディションを受けたのが芸能界入りのきっかけだったと振り返りました。

平野:でも、お母さまが「オーディションでも受けたら?」って言うくらいだから、やっぱり何かそういう、芸能関係の仕事をすべきだっていう存在感だったんじゃないですか?

窪田:母が、もともと地元のモデルみたいな仕事をやっていたみたいで。その思いをかけてくれたという感じ。

妻夫木:もともと、人と接するのが得意じゃなかったのにさ、思いっきり人と接するしかないところ(芸能界)に行ったじゃん?

窪田:そうですよね。

妻夫木:それは、どうやって自分で打開したの?

窪田:一番大きかったのは、メイクさんでしたね。僕らメイクさん、衣装さんと一番一緒にいるじゃないですか。

窪田さんは、最初は本当にどうしゃべったらいいかわからなかったものの「話していくうちに、壁みたいなものがなくなっていってから、少しずつ人とセッションすることの楽しみを覚えていった」と、打ち明けました。

妻夫木聡を支えた父親からの言葉

中学生のころ、スケートボードに夢中だったという妻夫木さんは、父親から将来の夢について聞かれたといいます。

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妻夫木:「わかんないよ、そんなこと言ったって」ってさ。夢も何もないのにさ、どうしようと思って。まぁ、スケボーが好きだから「プロスケーターになる」ってそのとき、言ったの。

窪田:はい。

妻夫木:そしたら「スケボーなんかで飯が食えるか!」って(笑)。

窪田:あはははは。                                                                      

妻夫木:今でこそ、スケボーってこんなに浸透してるけど。

平野:それは、お父さま的には何か正解があったんですか?「こういうことを言ってほしい」みたいな。

妻夫木:うーん、父的な正解があったのかは、僕にはわからないんですけど、父にとっては「何でもいいからプロになってほしい」って。

平野:ああ。

妻夫木:サラリーマンになって、その道のプロになるということでもいいと思うんですけど、何かこう、極めてほしいっていう。

平野:スケボーはダメだった(笑)?

妻夫木:(笑)。スケボーはダメだったらしいですね。(職業に)結びつかなかったんじゃないですか。

妻夫木さんは、父親から「何でもいいからプロになれと言われたことは、結果、自分の支えになった」と、俳優を続けるうえで大切にしてきたと明かしました。

平野啓一郎「芥川賞の社会的意味」

妻夫木さんは、芥川賞作家である平野さんに、「若いときは賞を獲りにいこうなんて思っていなかったでしょうし、シンプルに書きたいものを書いていたと思う。今考えて、自分の何が評価されたと思いますか?」と投げかけました。

平野さんは「90年代は、『文学は終わった』とされていて、書きたいものを書くというようなムーブメントが起きていた時期。90年代後半は、それまでの評価とは違う軸でいろんな人が出てきた。その中で、僕は評価されたという感じ」と振り返りました。

平野:(芥川賞に)ノミネートされるときに「ノミネートしていいですか?」って連絡が来るんですよね。

窪田:「していいですか?」ですか?

平野:はい。やっぱりね、こだわりがあって「ダメです」っていう人がいるんですよ。あんまりいないと思うけど(笑)。

妻夫木:ええ、いるんですか!?

窪田:えー。

平野:実は、僕もね、本当のことを言うと、賞と関係のないところで文学活動をしていきたいと思っていたんで。ちょっとね、断ろうかと思ったんですよ、一瞬。

妻夫木:うーわ!すごいですね。

平野:でも、僕がデビューするにあたって、お世話になった編集者もいたし。いろいろ考えてノミネートを受けたんですけど。

平野さんは「芥川賞に関していうと、社会的には良く知られているから、取材先で親切にしてもらったりとか、親が安心したりとか、社会的意味はある」と分析。

すると、妻夫木さんも、大河ドラマの主演(※)が決まった際に、祖父からご祝儀をもらい「ご祝儀を送ってくるなんてことが初めてだったので、自分がやってることで家族を喜ばせるって、すごくシンプルだったんですけど、そのことのほうがうれしかったんですよ。自分が決まったということよりも。ようやく少し、おじいちゃん孝行だとか、家族孝行ができたような気がした」と振り返りました。

(※)2009年『天地人』で大河ドラマに主演。

SNSで他人から評価されること

3人は「他人の評価は気にするか」という話題も展開しました。

平野:「読者」って、もっと広く考えると「今という時代を生きている人たち」ということなので、その人たちが僕の作品を読んでどう思うか、感じるかは、結構重要だと思うんですよね。

妻夫木&窪田:うん。

平野:独りよがりで「俺はこうやって書く」みたいなやり方が良いという考えもあるけど、僕はやっぱり今という時代を生きていて、何かを書いている表現者で。喜怒哀楽いろんな反応があって。感動したと言ってくれる人もいれば、怒る人もいますしね。

妻夫木:えー、そうなんですか?

平野:「時間を返せ」とかね(笑)。

窪田:えー、すごい。

平野さんは「それも、反応ですからね」と、受け止めているとのこと。

妻夫木聡「何でもいいからプロになれ」父の言葉を胸に…大河主演で“家族孝行”_bodies

一方、窪田さんは、SNSなどを「まったく見ないんです」と語りました。

窪田:他人の評価を気にするほど、別にそんなに世の中に貢献していると思って動いていないから。自分のやりたい、好きなこと、今、瞬間を楽しみたいと思えれば、そんなに気にはならないのかなとは思うんですけど。ただ、おっしゃる通りで、独りよがりは良くないと思う。役割を超えて、自己満足とか承認欲求の方にあいっちゃうと、やっぱりどうしてもそうなっちゃうのかなって思うから、そこの線引きは意識していたいなって思っていたりします。(妻夫木さんに)どうですか?

妻夫木:俺は、作品は(感想などを検索)するかもしれないな。どこかやっぱ自分が関わっているものだったりすると、親族みたいなイメージになるから。

窪田:うん、うん。

妻夫木:その親族がどういうふうに思われているのかなって気分で(SNSの反応を)見ちゃう。それによって、芝居が変わることはないけれど。

最後は、平野さんが自身の小説が映像化されることについて、原作者の思いを語りました。

平野:僕は、同時代の映画とか音楽とかいろんなジャンルのものから影響を受けているんですけど。自分の小説もそれと同じように、ミュージシャンとか映画監督とか、ものを作っている人が僕の作品に反応してくれるってことは、すごくうれしいんですよね。

妻夫木:ああ。

平野さんは「監督やキャスティングには口出ししない」とし「映画は映画を作る人たちの作品」と捉えながらも、観るときには「ドキドキしますよね」と打ち明け、妻夫木さんと窪田さんは「それが一番、僕たち(俳優)もドキドキしますけどね」笑い合いました。

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