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12月5日、映画「そして僕は途方に暮れる」の完成披露試写会 舞台挨拶が行われ、藤ヶ谷太輔さん（Kis-My-Ft2）、前田敦子さん、中尾明慶さん、豊川悦司さん、原田美枝子さん、香里奈さん、三浦大輔監督が登壇しました。

本作では、主人公の平凡なフリーター・菅原裕一（藤ヶ谷）がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族とあらゆる人間関係を断ち切っていくという、人生を賭けた逃避劇が描かれます。

2018年に三浦監督がオリジナルで書き下ろした舞台が、藤ヶ谷さんとの再タッグで、この度映画化されました。

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藤ヶ谷さんは、本作を「俯瞰で観ることはできなかったんですけど、関係者の方が笑ってくださっていて。一生懸命なクズっぷりって笑えるんだなと改めて感じました。テイク数をものすごく重ねたので、モニターに映っている自分の表情を見て、『こういうお芝居をしていたんだな』と改めて感じ、監督に新しい一面を引き出していただけました」と語りました。

舞台からの続投となった、前田さんは「私は舞台のときがすごく大変だったので、映画は楽しめました。すごく謝り上手な監督なので、『すみません』と言われ、何テイクも撮りました」と説明。

「私は1週間くらいの撮影だったので、そういう風に言えたのかもしれないですけど、藤ヶ谷くんはすごいなと思いました。（本作は）監督のこだわりがつまっていて、私は笑いながら楽しませていただきました」と感想を。

同じく舞台から続投した中尾さんは、三浦組について「終わらないですから、なかなか。舞台の稽古も映画の撮影も！」と声のボリュームを上げ、「北海道に行ったり、ロケーションも画も素晴らしい、ステキな作品を作っていただきましたけど、まぁ終わらない」と繰り返しました。

父親役を演じた豊川さんも、「まぁ終わらない」と乗っかり、「大変でしたけど、楽しかったというか。三浦監督の異常なこだわりというか、まぁ僕がMなんですかね？『この人のために僕は何をしてあげたらいいんだろう』と親みたいな気分になっていました」と笑いました。

「藤ヶ谷さんとの2人のシーンがほとんどだった」いう豊川さん。

藤ヶ谷さんが「ずっとコタツに入ってましたね、なかなかOKが出ないもので」と明かすと、豊川さんも「ずっと入ってました。だんだん面倒くさくなって、テイクの間（スタンバイ中）も入っていました」と同調。

その際に「（チョコレート菓子の）アルフォートを100個くらい食べた。カップ麺も相当食べたね」と振り返りました。

母親役の原田さんは、「（藤ヶ谷さんの）お母さんがこの映画を観て、怒らなかったらいいなと思います。現場はとても大変だったんですけど、（映画は）面白かったです。全部が三浦さんの感性で包まれていて、その感性を私たちは理解できない（笑）。監督には見えているので、そこに俳優を持っていくんですけど、なかなかね…」と苦労を告白。

また、撮影中にお腹が痛くなったという藤ヶ谷さん。その際に原田さんから「人間だから食べ物と一緒で、言われたことや聞いたことが咀嚼できていないと、お腹が痛くなっちゃう」とアドバイスをもらったといいます。

藤ヶ谷さんは「『これだ！』と。三浦さんの気持ちを咀嚼できないまま飲み込んだから、腹痛に襲われました」と分析すると、三浦監督は「すみません、本当に」と謝りました。

そんな豊川さん、原田さんとの共演について藤ヶ谷さんは「緊張も刺激もたくさんいただきました。このお2人と三浦組を戦い抜いたことを誇りに思います。同じ時間を共有し、お芝居できたことがうれしいです」と感謝しました。

また、香里奈さんは、本作で、藤ヶ谷さんと久しぶりの共演を果たしました。

香里奈さんが「（前回の共演では、藤ヶ谷さんが）10代の頃で、すごく尖ってましたし…」と切り出すと、藤ヶ谷さんは「いや、姉さんも尖ってましたよ！」と返し、笑いがおきました。

改めて今回の共演について、「お互い30代になって、これまでの期間でたいちゃん（藤ヶ谷さん）が、人として役者としてもすごく経験を積んできたんだなというのがお芝居にもすごく表れていて、頼りになる座長で、とても頼もしかったです」と称賛しました。

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作品概要

映画「そして僕は途方に暮れる」は、2023年1月13日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

配給：ハピネットファントム・スタジオ
©️2022 映画「そして僕は途方に暮れる」製作委員会