多数決に頼らない、物事の決め方が紹介されました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
1月6日(金)の放送には、「15歳からのリーダー養成講座」の著者で横浜創英中学・高等学校の校長・工藤勇一先生が生出演。
「人と良い関係を築く力」というテーマについて、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、ユージさん、坂下千里子さん、「婦人公論」元編集長の三木哲男さんと考えました。
話し合いで「多数決」はNG!工藤先生が考える理想の話し合いの形
まず紹介されたのは、クラス委員を担当している男性の「文化祭の出し物の話し合いで、みんなが好き勝手言っていてまとまらない」というお悩みです。
坂下さんが「リーダー主体で話し合いをリードしたらいいのでは?」と提案すると、ユージさんは「まとまらなければリーダーが決める、と最初に提案しておくべき」と同意。
千秋さんは「そうすると、リーダーになった人がソンをしてしまうケースも多いのでは?」と言いつつ、「学校で話し合いがもめると、すぐに先生が出てきた」と学生時代を振り返りました。
視聴者の意見を募る「せきらら投票」で「会議で意見がまとまらずに困った経験がある?」と問いかけると、
「ある=80%」
「ない=20%」
という結果になりましたが、三木さんは「『ない』と回答している人の中には、意見を言わずに黙っているだけの少数派もいるのでは?」と指摘しました。
工藤先生によると、話し合いの中でみんなが好き勝手なことばかり言っていると「対立している」と思ってしまいがちですが、そんなことはないのだとか。
多くの意見の中から、みんなが「OK」と言える「最上位目標」を見つけていくのが理想的なのだそうです。
話し合いがまとまらない一番の原因は、「何をやりたいか」を考える前に「何のためにやるのか?」が議論されていないせいだと考える工藤先生。
文化祭の出し物なら、「お客さんが楽しむモノ」と「自分たちが楽しむモノ」のどちらを目指すのかを最初に話し合わないと、結論は出ないといいます。
また、どちらを選んでも誰も困らない状況でない限り「多数決」を取るのはNG。
例えば「ダンス」と「劇」の2択で出し物についての「多数決」を取り、8割の人が賛成したからという理由で「ダンス」に決めるのは、ダンスが苦手だと感じる2割のマイノリティを切り捨てる行為なのだそうです。
坂下さんは「多数決は民主主義だと教わった!民主主義じゃないんですか?」と驚きましたが、工藤先生は「誰も困らない方法を探すのが民主主義」とズバリ。
ユージさんは「多数決ではなくあみだくじなら、フラットなのでは?」と質問しましたが、工藤先生は「多数決でもあみだくじでも、全員が困らない選択肢を用意することが大事」と訴えました。
「みんなが困らない選択肢」を考えるには、「ブレスト(ブレインストーミング)」がオススメだという工藤先生。あるテーマについて考えたことを各自で付箋に書いてチームで共有し、それをほかのチームとシェアすることで選択肢が増えていく様子が、番組で紹介されました。
ブレストの際に守らなければいけないのは、下記の4つのルール。
ルールを守って議論すれば、全員が当事者意識を持ちながら、感情的にならずに自由に意見を言える環境が整うそうです。
「自分がこだわっていること以外の考えが出てきて、アイデアを発展させることができる」「声が大きい人のことを否定してはいけないという遠慮がなくなる」と「ブレスト」の効果を語った工藤先生。
千秋さんは「発言が苦手な人も付箋に書くならハードルが低いし、意見を認めてもらえれば自信につながる」と、「ブレスト」に興味を抱いた様子でした。
みんなに自分の話を聞いてもらうには「つかみ」が大切!
「グループ学習の班長になったのだが、みんなが個々に話を始めて困る。話を聞いてもらうにはどうするべき?」という、お悩みも登場しました。
坂下さんが「リーダーが大きな声で、端的に話をすればいいのでは?」と言うと、千秋さんも「大きな声を出すくらいしか思いつかない」と苦笑。ユージさんは「質問を適宜入れたらいいのでは?」とアドバイスしました。
工藤先生が教えてくれたのは、「マイクロプレゼン」という話し方の練習法。15分のプレゼンの冒頭の1分間だけを話して、「次が聞きたくなるか?」「心が揺さぶられるか?」という観点で、お互いに評価し合います。
1分間のプレゼンを考えるときに大切なのは、「自分に対して好意的ではない人の心を揺さぶる言葉を探すこと」と「一度つかんだ心を離さないために、話す順番を考えること」。
話の「つかみ」と「ストーリー」を工夫すれば、「続きを聞きたい」と思わせる話し方ができるようになるそうです。
工藤先生は、横浜創英高校の生徒たちが自分で行き先やコースを考えた「生徒が作る修学旅行」の取り組みも紹介。
番組公式SNSには「多数決で決めると、不満を持っている半数が協力してくれず、まとまらなかった」「(話し合いは)結局“陽キャ”の言うとおりになる」「ブレストは本当に効果的だった」など、さまざまな体験談が届きました。
番組には「仕事で班長を担当しているのだが、断られるのが怖くて人に仕事を振ることができない」というお悩みも到着。
工藤先生は「1人でやろうと思わず、全員が当事者意識を持って『自分がやらなければ』と思う環境を作ることが大切」と、アドバイスを送りました。
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