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「最終的には印刷機を回したい!」紙へ情熱を傾ける印刷会社の営業ウーマン

【パワフル女子名鑑第2弾】

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あなたの側にいる“エネルギッシュな女性たち”から、彼女たちの溢れるエネルギーをおすそ分けしてもらいたい。そんな願いを込めた特集『パワフル女子名鑑』。

その第2弾は、来年120周年を迎える凸版印刷株式会社勤務の大山喜冴さん。最終的に「印刷のことなら全部私に任せて!というくらい、職人に域にまで達したい」と宣言する、彼女の仕事に対する熱意を探った。

ただ、印刷するだけじゃない!

現在、営業職に就いて8年目の大山さん。主にメーカーのカレンダーやカタログ・ポスターなど印刷制作の進行管理や予算管理をしている。

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「ポスターやカタログって印刷するだけじゃん」そう言われることが多いようだが、実際はカタログに掲載する写真に求められるクオリティが非常に高い。なぜなら、製品のスペック以外にもブランドイメージをアピールする必要があるから。

印刷では表現できない色域の表現方法を相談されることも多く、試行錯誤を繰り返しながら取引先やデザイナーが納得するレベルまで、よりよい“作品の見せ方”について考えているという。

だからこそ、「実際に印刷や製本(書物の形にすること)の知識がないと取引先の希望に応えることができない。8年目でやっと、取引先の要望に自分で提案ができるようになった」と、毎日が勉強だったことを明かす。

何も知らないからこそ、知りたい!

なんでも、入社時の採用は営業と畑違いの技術職採用だったという。大学ではコンピューターグラフィックスを専攻しており、バリバリとプログラミングを書いていたので、凸版印刷がやっているバーチャルリアリティ(VR)で文化施設の鑑賞が体験できるチームのプログラマーとして配属されると思いきや、「配属先は事業部の事業戦略本部。そして、気づいたら営業に8年もいました。営業が面白そうだったので希望はしましたけど、こんなに続けるとは思わなかった。大学で勉強したプログラミングは一切使っていません(笑)」と話した。

入社時は「印刷をやるとは全く思っていなかった」と振り返り、印刷について「何もわからないのでイチから勉強しました」と明かす。

だからこそ、悔しい思いもしてきたという。「凸版印刷と言えば、“印刷のプロ”として取引先は認識していて、その立場で向き合っているのに、印刷の知識がないために取引先の要望に応えられてないと感じるのが一番ツラかった」と振り返る。

「もちろん、ヘルプをしてくれるチームがいるので、助けられながらでしたが、何か聞かれてもすぐに回答できずに、ちょっとお待ちくださいと周りに確認してからしか言えない自分が嫌でした」

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ただ、“何も知らない”からこそ、探究心だけは人一倍強いそうだ。そう話すのは、トッパングラフィックコミュニケーションズの簑田憲一郎さん。大山さんが取引先から聞いた修正ポイントなどを実際に修正するのが簑田さんの役割。

「通常の営業であればそこまで知らなくてもいい印刷の知識を彼女は『知りたいから教えてください!』と。取引先への説明というよりも、まずは本人が理解したいということが多く、“知らないことを理解したい”という思いは強い」と簑田さんは話す。

取引先から聞かれたから知りたい、ということではなく、まずは自分がしっかり印刷について理解したいという思いがあるからこそ、いつか取引先から聞かれたら答えられるように、知っていれば提案できるかもしれないと、“知らないことを知る”、のが彼女の仕事への向き合い方。

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一方で、取引先が求めるクオリティの印刷物を目指して走り回ったからこそ、「今回の印刷物は良かったよ、キレイだったよと褒めてくれたときは嬉しかったです」と笑顔を見せる。しかし、その根底には「取引先、印刷物のデザイナーなどみなさんが思いを込めて作ってくれたモノが、台無しになるか、良いモノになるかが印刷現場でも左右されます。そこの重要性は理解しているので、納得できない部分は作らない」と常に自分を追込んでいるという。

現場へ行って直接伝えたい

普段は、東京・文京区の営業所にいる大山さん。営業職であるため、実際には板橋にある印刷工場へ足を運ぶ必要はあまりない。

しかし、大山さんは“知らないことを知る”ために印刷工場へ行く。そして直接、取引先の要望を現場に伝えているという。簑田さんも印刷工場にいるため、「大山さんが来ていると声で分かります。実際に、足を運びに来る営業はいないわけでないですが、少ないです。現場も品質や納期を要望通りに実現させたいとは思いますが、大山さんみたいに目の前で『待っています!』と言われるとプレッシャーが…。誰よりも優先度が上がります」と話した。

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そういった熱意が、今では紙への愛情にも変わってきている。「印刷は古いイメージが強く、最近はWEBへと変わりつつあります。しかし、生涯形になって残るモノは紙だと思っています。だからこそ、成果物を大事にしてきた。弊社で、私くらいの年次で、製本や印刷に精通している営業は私だと自信もって言えるくらいの知識も付いた」と断言。「最近、弊社も印刷以外の領域が増えていますが、私は印刷会社らしい印刷の仕事をしていきたいです」。

そんな彼女の夢は「私はまだ“色”に関しては知識不足。取引先が求める色へと近づけるために、プリンティングディレクターや製版オペレーター、印刷機の機長などに日々助けられながら作業をしています。せっかく印刷会社に勤めて、今の仕事をやるならば、この人達の知識を吸収したい。そして、最終的には印刷機まで回したいです!」と目を輝かせた。

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