<原田泰造×練馬ジム コメント>
――オファーを聞いたときは、どう思いましたか?
原田:最初に漫画を見たのかな。第1話を読みきって「面白い、これやりたい」って思った。第2話見て、第3話見て、第4話見て、全部すごくいいから、そのまんまやりたいと思ったくらい。
ドラマの台本もしっかりしていて面白いから、すごく安心してできる。でも作品が放送される前にちゃんと全話の台本が届いたのは、実は初めてなんですよ。今までこんなことはなかったから、その分、セリフを全部覚えなきゃいけなくて(笑)。どう覚えたらいいのかわかんないから、初めての挑戦です。
練馬:原田さんが出てくださるって聞いたとき、実は(犬の)カルロスはもう決まっていますって同時に聞きました(笑)。それはさておき、これまでにドラマ化してほしいというコメントはたくさんいただいていました。俳優さんは誰々がいいみたいに、みんな言ってくださるなかで「あ〜、なるほどなぁ〜」とそういうふうにみんなには見えているんだと思っていたけど、そこに原田さんという声はなかったんですよ。だから原田さんに決まったとき「あ〜!なるほど!」って、すごくしっくりくる感じが強くて、すごくピッタリな役だなと思いました。結構、キツいセリフがあるので、それを言っても絶対大丈夫なやさしい人がいいっていうイメージだけはずっとあって、「不安だな〜」と思っていたら原田さんと聞いて「大丈夫だ!」と思いました。
――原作の世界観はいかがですか?
原田:やっていてすごく新鮮。現場に来て、カルロスがいて、美香(富田靖子)さんとしゃべったり、現場で漫画の世界に入れるから楽しいんだよね。円(東啓介)くんと大地(中島颯太)くんの身長差の違いとか。漫画だと大地くんの方が大きいんだよね。でもドラマだと逆で。カルロスもすごくかわいいし、すごく吠えてくる。カルロスは「スピーク」って言ったら「ワン!」って吠えるんですよ。「スピーク、スピーク」と言うと「ワン!ワン!ワン!」って(笑)。
――今作にはたくさんの強いセリフが出てきますが、セリフで意識していることは?
練馬:SNSで見てショックだった言葉は、結構ストックしています。特に「ゲイがうつる」という言葉があって、SNSの記事で見て、「そういうふうに思うんだ」っていう…。でも、実際漫画で描いてみたら、“おっさん”がこう思っちゃうのは時代柄しょうがない部分もあったんだなとも思うし、それに対する大地くんの応えも、自分で描いていて「あ!いい応えだな!」って思いました。でも、実際はすごく考えて…こんなこと言われたらどうしよう…なんでこんなこと言っちゃうんだろ…なんて返したらいいんだろって…。
原田:誠は本気で言っているんだろうなって思う。悪気のあるなしじゃなくて、本気でとっさに出ている言葉だと思うから。すごくゲイの人に対して失礼なんだけど、誠は本気の言葉で言っているから、しょうがないんだなって。“おっさん”ってそうなんだろなぁと思って、あんまりわかっていないから。
――アップデートしていく誠を演じるにあたって意識していることは?
原田:誠がすごいのは、一人だけじゃなくて奥さんや社員とか、みんなに対してアップデートしていくから、ものすごいことになっていく…。部下の原西(井上拓哉)のブラジャーなんて、一生懸命理解していると思うんだけど(笑)、そういうところが好き。奥さんがアイドルに夢中になっているのも最初は理解できないという感じで見ていたのが、段々自分ものめり込んでいく。この柔軟さ、そこは意識している。すべては第1話の「ゲイがうつる」というところから始まっているんだと思う。
練馬:なぜ「おっパン」を描き始めたかというところにもかかっていて、自分もおじさんってちょっと怖いイメージがあったんです。知人のおじさんとか、結構イヤな感じの人がいて、誠よりもものすごく酷いことを言ってきて…。でも、大地くんみたいな人がいたら、もしかしたら知人も変われるのかなって、会ってみたら、別にゲイとか性別とか関係ないじゃんとわかってくれると思うので、誠にはそういうことを知ってほしいです。実際にやってみたらなんてことないでしょう、という経験していってほしいなと思って描いたので、原田さんから柔軟という言葉を聞いて、すごくうれしいです。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
練馬:主人公を見てほしいですね。みんな失敗することはすごく怖い。みんな失敗を避けて生活していると思うんですけど、すごく失敗する主人公なので、そのたびに立ち上がってそれでまた失敗してくれる。誠を見て失敗するのはあまり怖くないよって、失敗したら誠心誠意謝ればいいし、だから恐れずにいっぱい失敗できるようになってほしいと思っています。あと原作との違いも楽しんでほしいですね。漫画を現実世界に落とし込むときにズレもあるだろうし、同じテーマで違う作品、2つのストーリーが楽しめるというのは作者冥利に尽きます。
原田:原作が大好きな人が見るでしょ?その人たちに本当に温かい目で見てほしい。誠がアップデートしていくし、ほかの人たちもアップデートしていくし、この作品のすごいところはそこだと思う。やさしさっていう。そこを見てほしい。
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