＜コラム＞『全ラ飯』と書いて「多様性」と読む！理解し思いやる…それがこのドラマの本質なのです！！

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＜コラム＞『全ラ飯』第2話

ラスト――疾走感のあふれる主題歌（SOMETIME’S「Do what you do ably」）とともに、主人公・一条（近藤頌利）のモノローグ

「ばあちゃん…俺…あの日ここから何か、変われそうな気がしたんだ…☆」

（つづく）

？？？

じゃねーーーーーーーぇぇぇぇぇぇぇ！！！！！

なんで脱がねぇんだよ！一条！！『全ラ飯』つってんだろうがよッ！！なんなんだよッ！！「変われそうな気がしたんだ…☆」じゃないのよ！！脱がないでどうすんだよ！！お前のアイデンティティどこいったんだよ！！ふざけんじゃないよッ！！

――大変申し訳ございません！！！

本当に大変申し訳ございません。つい、今回分から事後レビュー＝ネタバレOK＝放送直後に感じた僕の感情そのまま書いてOKだったもんで、終わった直後の僕の気持ちそのまま＝つい荒れてしまいました。しかも、このコンプライアンス遵守の令和の時代にアンビリーバブルかつ意味不明なワードで罵（ののし）ってしまい大変申し訳ございませんでした…。

いや、だけど、みんなもそう思ったっしょ？？（巻き込むな）

だって終盤、主題歌流れ始めて、終わりにかかっちゃって、え？？今回、まだ何も食べてないよね？まだ、何も、食べてないよね？？だって、今回は、帰宅したときの「（今夜は）塩（らーめん）…だな！！（からの全裸）」（←前回のハイライト）もなかったし、食べてない＝全裸に、なってない…よね？？え？？最後に、怒涛（どとう）に、残り時間少ない中で、作る→食べる＝脱ぐ、なの？？え？？どうなの？？どういうことなの？？食べるの？脱ぐの？食べないの？脱がないの？？脱ぐの？脱がないの？ねぇ脱がないの？もう脱がないの？？？いつ脱ぐの？？？（脱ぐ期待のみ）ってなってたら…

「ばあちゃん…俺…、あの日、ここから何か、変われそうな気がしたんだ…☆」

いや、マジで大変申し訳ございません。「みんなも同じ気持ちだったよね？」っていう確認作業をしたかっただけなのに、ただの繰り返しになってしまいました。本当に申し訳ございません。

うん、まあ、さんざっぱら悪態つきましたが、今回はそういう話じゃないんですよね（今まで一体なんだったんだよ！）。

この作品を、“脱ぐ脱がない”だけで評価するなんて、なんてあさましい視聴者だこと！（お前だろ！）このドラマの本質を何もわかってらっしゃらないですわね！！（僕誰！？）この作品はね、『全ラ飯』の“ラ”はね、裸（ら）＝自分に正直な、LOVE（ラブ）とLIFE（ライフ）を描いているの！

“全ラ”だからって、すべてを“裸（ら）”に結びつけるだなんて、なんてあさましい思考。このドラマを何もわかってらっしゃらないわね。だって、中盤のシークエンス、一条と真尋くん（ゆうたろう）の心の機微、見てたらわかるじゃないですか？ねぇ？？

主人公の一条、全裸で飯を食ってるところ（しかもクスクス）を青果店で働く真尋くんに目撃される。

→そんな“一大事”を取り戻そうと焦る一条は、ある日、家へ帰り缶ビールを開け、泡が噴き出た瞬間…「これだ！！☆」
→真尋くんを呼び出すため、青果店に野菜を注文
→「あの日さ…お茶を盛大にこぼしちゃってさ…（だから全裸だった）」（一安心）
→真尋くん「え？（そんなことより）（ぺスカード・フリート）作るんじゃないの？この野菜は？？？」

真尋くん「バカにすんなよ！！何をごまかしたいのか知んないけど、（この野菜はそんな）つまんない言い訳より何百倍も大事なものなの！！」

一条「何やってんだ俺…。自分のことしか見えてない…」

うん、つまり、そういうことなんよ（どういうことだよ！）。

真尋くん：つまんない言い訳＝全裸で飯を食うことなんてちっぽけなこと。そんなことより野菜＝料理＝他人の気持ち＝僕の気持ちをおもんばかる方が大事じゃない？

一条：自分のこと＝全裸で飯を食うこと、それを取り戻す自分しか見えてなかった…。

“一大事”は全裸で飯を食うことじゃない！！人を思いやれないことなんだ！！

うん、だから、そういうことなんよ。

『全ラ飯』というキャッチーに気を取られていると、本当に大切なものは何なのかを見失ってしまう…。「全裸で飯を食うこと」それは、多くの人からは共感されることではないかもしれない。けれど、共感することが重要ではないのです。「全裸で飯を食うこと」＝「自分とは違う誰か」を、理解して、思いやること、それがこのドラマの本質、なのです！！『全ラ飯』と書いて「多様性」と読ます、それが、『全ラ飯』なのです！！！

それにしても（どれにしても？）、真尋くんの“寛容さ”には頭が下がるよね。

普通、“全裸で飯食ってる人”を目撃したら（なおかつ、一条のこと、“なにかある”わけでしょ？）、一条＝全裸で飯を食うヤツ、のみで頭がいっぱいになるよね（いや、実際に、目撃直後はさすがにそればっかりで動揺はしてたけど）。で、一条も一条で、全裸で飯を食うこと、は、本来であれば自由だし、恥じるべき行為ではない（ないか？）けれど、それを目撃されたことで、人並みに羞恥心は発生し、それを取り戻す（言い訳する）ために奔走するってのは、間違ってないと思う。それがまっとうな人間のすることだとも思うし。

だけど、そんな、一条の“全裸”の言い訳のみに奔走する姿＝他人を思いやれない一条を真尋くんは見かねて、「バカにすんなよ！！」なわけですからね。全裸で飯食ってるてめえより、その言い訳のためだけに僕の野菜を利用した、僕の気持ちを弄（もてあそ）んだてめえの方が恥ずかしいだろうがよ！！だからこその「バカにすんなよ！！」ですからね。

この、真尋くんの“寛容さ”こそが、この多様性の時代に…いいや僕の心に、必要なんだと教わったよね…。このドラマ見終わった直後「脱いでよ！！」だけで憤ってた自分が、本当に恥ずかしいわ。

「裸で飯を食うこと」＝「自分とは違う誰か」ってこと、そしてそれよりも大事なこと、人の気持ちを思いやる、尊重するって本質を理解してなかったわ…（反省）。

で、ところで、一条の「ここから何か、変われそうな気がしたんだ…☆」は、（全裸で飯食う自分から）変われそうな気がしたんだってことなの？？え？変われそうな気がする＝金輪際、飯食うときは脱ぎませんってことなの？？なんで？？どうして？？脱いでよ！！！脱いでくれーーー！！！！！（結局）

え？そもそも、このドラマ、まだ見てないって？言い訳すんじゃないよ！！（真尋くん風）カンテレドーガ、TVerは最新話、FOD、huluでは全話、配信されてるっつーの！！（しっかり宣伝！）

このレビューは、視聴直後に読むことで一層ドラマを楽しめるものを目指します。いや、僕のただの“はけ口”なだけかも。とにかく、第1話＆第2話見て、もっかいここに戻って語り合い（？）ましょう！！