離婚後、仕事にまい進するみち（奈緒）は陽一（永山瑛太）と再会し…＜『あなたがしてくれなくても』最終話完全版＞

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吉野みち（奈緒）は夫・陽一（永山瑛太）と、新名誠（岩田剛典）は妻・楓（田中みな実）とそれぞれ離婚が成立した。

2ヵ月後、新名は陽一に呼ばれて彼が働くカフェを訪れる。陽一は新名に、みちと別れたのかと尋ねた。口を濁す新名を見て、陽一は、新名がみちに振られたことを知る。

＜ドラマ『あなたがしてくれなくても』これまでのあらすじ完全版＞

陽一が新名を呼び出したのは、ふと立ち寄ったカフェでみちが男とデートしている姿を見たからだった。「みちさんに限って……」と否定する新名。

陽一はそんな新名に「みちは、誰かがそばにいて見てやんなきゃダメじゃないの？」と苛立ちを見せた。すると新名は「みちさんは、1人で生きていますよ」と反論し…。

みちは、1人で生きて行く決意をしたものの、実際に1人暮らしを始めると不便さや寂しさを実感し始めていた。

一方、楓は、ママ雑誌に異動し、多忙な日々を送っていた。

そんな折、みちは、陽一の姉・麻美（紺野まひる）に頼まれて、彼女の子どもたちが通う音楽教室の発表会を見に行くことに。

発表会当日、みちは、新名から昇進試験の勉強を見てもらうと、彼の車で会場まで送ってもらう。みちと別れた後、聞こえてくる音楽に誘われるようにそっと会場に入る新名。

するとそこに、陽一がやってくる。陽一に気づき、動揺するみち。だが陽一は、新名の姿を見つけると会場から出て行ってしまった。

9ヵ月後。昇進試験に受かったみちは、営業部へ異動。後輩・北原華（武田玲奈）は妊娠し、もうすぐ産休に入る予定だった。

打ち合わせでフタバ建設にやってきた新名は、みちたちに声をかけた。みちと川沿いの道を歩いていた新名は、別れ際、「陽一さんも店を辞めて独立するって」とみちに伝える。

みちは、新名から陽一の名前が出たことに驚き…。

その夜、楓は、引っ越しの荷物に混じっていた新名のものを届けに、かつて彼と暮らしていたマンションを訪れる。そこで、新名とみちが付き合っていないことを知った楓は、周囲の人間の人生を変えて自分だけが涼しい顔をしている、とみちに対して憤慨。

同じころ、みちは陽一の店へ。そこでみちは、新名のことを切り出し、隠していたことを謝った。

一緒に酒を飲み、陽一のマンションを訪れたみちは、影絵遊びをしながら楽しいひとときを過ごす。2人は良い雰囲気になり、キスしそうに。

あくる日、ロケ中だった楓に出会ったみちは、仕事の後、彼女と一緒に居酒屋を訪れる。楓は、きれい事を並べて酔っている、とみちに文句を言うと、結婚生活をダメにしてまでみちのことを思っている新名に腹が立つ、と続けた。

やがて、夫婦のセックスの話まで始めたみちと楓は、その勢いで陽一の店へと向かった。誘ったのは楓。2人が陽一の店に入ると、そこには新名の姿があった。驚くみちたち。楓から、何をしに来たのか、と問われた新名は、「殴り込みかな」と返した。

「ちゃんと決着をつけたい」。新名はそう言うと、勝手にコイントスをして話す順番を決めた。先に話し始めた新名は、「俺はまだ、みちさんのことが忘れられない。でも、みちさんの心に開いた穴はずっと俺には埋められなかった。負け惜しみかもしれないけど、幸せになって」と告げる。

そんな新名に対して、陽一は何も言わなかった。強くなる雨。楓が「両方負けだね」と言って席を立つと、陽一は3人に客が忘れていった傘を渡した。

新名、楓と一緒に店を出たみちは、「忘れ物」と言って店に戻る。

新名と2人だけになり、その別れ際、「私が戦友になってあげようか？」と告げる楓。新名は優しく微笑んでうなずいた。

店に戻ったみちは、すべって転びそうになる。陽一は、そんなみちを支えて助けると、「みち、好きだよ」とつぶやいた…。

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