『この素晴らしき世界』第3話完全版
女優・若菜絹代(若村麻由美)になりすましているうちに、芸能界の仕事が楽しくなってきた浜岡妙子(若村麻由美:二役)は、マネージャー・西條隼人(時任勇気)に無理を言って若菜メイクのままテレビ局を出る。
すると、人気男性タレントの出待ちをしていたファンから水風船を投げつけられてしまい、大騒ぎに。
若菜の付き人・室井セシル(円井わん)によれば、以前出演したドラマで共演した男性タレントを平手打ちするシーンがあり、一部のファンから逆恨みされていたという。
改めて芸能界の怖さを垣間見る妙子。そんななか、妙子は新聞の取材や情報番組のコメンテーターの仕事を受けることに。
ある日、妙子は、若菜の所属事務所「プロダクション曼珠沙華」社長・比嘉莉湖(木村佳乃)とランチに出かける。
そこで莉湖は、娘から預けられた孫の世話に手を焼いていることを話す。お互いの家族の事情を打ち明け合う2人。その際、莉湖は、若菜の夫・水田夏雄(沢村一樹)には気をつけた方が良いと妙子に忠告した。
情報番組の収録当日。コメンテーターとして番組に臨んだ妙子は、無難に収録をこなしていた。が、収録中に居眠りをしていたADをカメラマンが蹴り飛ばすシーンを目撃し、ショックを受けてしまう。
収録後、妙子は、「カメラが回っているときは余計なことは考えないで」とセシルから注意を受け…。
そんな折、妙子は、夏雄からランチに付き合ってほしいと誘われる。莉湖の忠告を思い出しつつ、夏雄の家で若菜メイクを施した妙子は、とあるレストランへと向かった。
そこで2人を待っていたのは、若菜の映画デビュー作を監督した國東統次郞(堺正章)。
國東は、「ワイドショー見たよ」などと少しだけ若菜と会話を交わすと、ゆっくり食べていくよう言い残して帰ってしまう。妙子は「芸能界のドン」「怪物」という異名を持つ國東の存在感に圧倒された。
夏雄の家でメイクを落として着替えると、パート先のラビットマートまで送ってもらう妙子。そのとき妙子は、パート仲間の育田詩乃(平祐奈)に夏雄と一緒にいることころを見られていた。
別の日、テレビ局で打ち合わせがあった妙子は、番組で共演したアイドル・七瀬ほのか(足川結珠)の姿に気づく。
初共演の際、七瀬は若菜の大ファンだと言って手作りのクッキーを若菜にプレゼントした。実はその中に「事務所の人間に内緒で相談に乗って欲しいことがある」と書かれた手紙が入っていたのだ。
七瀬の様子がどこかおかしいことに気づいた妙子は、止めるセシルの言葉も聞かずに、彼女にいくつかの運動テストを指示する。それを見て、七瀬に脳梗塞の兆候が出ていると確信した妙子は、番組のプロデューサーに病院で検査を受けさせるよう助言した。
その時、大勢の前で「かつて介護の仕事をしていた」と口走ってしまった妙子はセシルから怒られるが、検査の結果、七瀬はやはり脳梗塞だったとの報告が入る。
家に戻った妙子は、考え事をしながらスマートフォンを見ていた。妙子は、SNSで助言を送ってきた「Mr.SummerTime」に、「あなたは誰ですか?」とメッセージを送った。
同じころ、夏雄は、何者かと一緒に林の中で穴を掘っていた。その傍らには、夏雄の部屋にあったクーラーボックスが置かれていて…。