きゃりーぱみゅぱみゅさんが、「衝撃を受けた」というシーンについて明かしました。
きゃりーさんは、『ザ・ノンフィクション「生きる歌 前編~三角公園の歌姫とわたし」』(8月13日14時~/フジテレビ※関東ローカル)のナレーションを担当。
<きゃりーぱみゅぱみゅ『ザ・ノンフィクション』が好き過ぎて困っていること>
大阪・西成の“三角公園”で、歌い続けるうち、その唯一無二のキャラクターと独特の歌唱がSNSなどで話題となったジャズシンガーの坂田佳子さん。
昨年には『アウト×デラックス』(フジテレビ)にも出演するなど、注目されていますが、今回番組では、2週にわたって坂田さんを紹介。三角公園で歌い続ける理由、知られざる過去、注目されることでの葛藤についても迫ります。
番組収録後には、以前から坂田さんを知っていたというきゃりーさんに、その印象などについて聞きました。
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「生きる歌〜三角公園の歌姫とわたし〜」前編・後編が9月3日までTVer、FODで無料配信中です。
個性的なキャラと“魂”の歌唱がSNSで話題となるも…
日雇い労働者の街として知られる大阪の西成。通称・三角公園で、命の叫びを響かせる歌姫がいます。
ジャズシンガー・坂田佳子さん(51)。かつては高級ホテルの専属歌手でライブハウスにも引っ張りだこだった彼女が、西成に流れ着いたのは、3年前のこと。
あまりにも自由過ぎる言動や、アルコール依存症による問題行動で、数々の店を出入り禁止となり、夫からも「別れてほしい」と言われてしまいます。
すべてを失い、知人を頼り、たどり着いたのが西成の街でした。「自分には歌しかない」と歌う場所を求め、三角公園で歌い始めると、個性的なキャラクターと歌唱がSNSで話題となり、全国から歌を聴こうと多くの人が訪れるように。そして、その波瀾万丈な生き方を知り、人生相談をされることも珍しくありません。
2022年秋。この日、坂田さんのストリートライブを涙ながらに聴き入っていたのは仁美さん(56)。4ヵ月前に「末期がん」を宣告され、一時は自ら命を絶つことも考えたといいます。しかし、偶然YouTubeで出会った坂田さんの歌に救われ、今はその力強い歌声が病と闘う原動力となっています。
今でこそ「三角公園の歌姫」と呼ばれる坂田さんですが、当初、SNSで話題となったのは、歌声よりもお酒を飲んで暴れる姿。三角公園を訪れる観客のなかには、そんな姿を期待する人たちも…。
歌手としてではなく「見せ物」になってしまった。そんな現実に、坂田さんはある決断を下します。
<きゃりーぱみゅぱみゅ インタビュー>
――今回の『ザ・ノンフィクション』は、きゃりーさんも以前から知っていると話していた坂田佳子さんを取り上げています。
三角公園で歌っていらっしゃる動画をSNSで拝見していたのですが、その時に見たのは、今回のVTRにもあったように、誰かにキレていたり、絡まれていたりする姿でした。
どんな感じの歌声なのか、何のためにあそこで歌っているのか、坂田佳子さんという人についても知らなかったので、今回、ナレーションを担当させていただいて知ることができました。
佳子さんは、エネルギーに満ち溢れていて、相当パンチが強い方。その波乱万丈な人生を紹介している今回は、本当にとっても『ザ・ノンフィクション』らしいというか、心温まる回だと思いました。
――佳子さんの魅力は、どんなところにあると感じますか?
とにかくピュアで心優しい方だと思います。口が悪くて誤解されることはあるかもしれないですけど、人の話を涙を流して聞いたり、悩んでいる相手に心から寄り添えたりするのは、生半可な気持ちではできないと思いますので、本当に純粋なんだろうなって。
私だったら(自分に)絡んできたおっちゃんとハグはできません。そのメンタルもすごいし、やっぱり、いろいろなことを経験してきて、彼女なりの考え方があるからできるんだろうと思いました。
みんなが簡単にできないことをできてしまうのも魅力だと思います。
――同じ“歌い手”として、刺激を受けたところはありますか?
私はステージに立つとき、自分が楽しんで、その楽しさがみんなに伝わったらいいな、ということを思っていて。佳子さんとスタイルが違うというのはあるんですけど、私のファンの方のなかにも闘病されていたり、私の楽曲を聴いて「生きたいと思った」と言う方もいらしたりするんです。
今回、佳子さんのVTRを見て、自分もより誰かの人生に寄り添えていたらうれしいな、と強く思いました。
私もいろいろなアーティストのライブを拝見していますが、佳子さんほど魂の叫びが聞こえる歌声にはなかなか出会わないので、今度、ぜひ生で歌声を聴いてみたいと思いました。
――「叫んでいる」という部分も大きいですよね。ああいった歌い方で声が枯れないのはすごいことですよね?
声もそうですし、あれだけ叫んで歌ったら体に負担がかかると思うんですよ。本当にミラクルだと思います。心配ですけど、佳子さんは飄々(ひょうひょう)とやっているので、ご自身のスタイルなんだろうなって。私だったら、体がもたないと思います。
――佳子さんは、悩みを打ち明けるファンにアドバイスをします。そういった言葉で印象的だったものはありますか?
おばあちゃんを亡くして落ち込んでいるお子さんに、その子の胸を指して「おばあちゃんはずっとここにおるんや」と言った言葉。
私も最近、大切な人を失くして、どうしても寂しい気持ち、会いたい気持ちが強いんですけど、佳子さんが「ここにいる」ともうめちゃくちゃ言い切っていたので、あのマインドになれたら、あの子もこれからの人生もっと強くなれるだろうと感じました。
ただ、その言葉も佳子さんが言うから心に響く。あの力強さと魂の歌声があるから刺さったと思います。あの場面は、今回のVTRでも衝撃を受けたシーンですね。
<ナレーションの一部を紹介>
<予告動画>
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8月13日(日)14時~「生きる歌 前編~三角公園の歌姫とわたし」予告