＜コラム＞絶対に“視聴者が想像する範疇”には落とし込まず、その意外性をより自然な形でドラマティックへ導く筆致よ！

10月26日（木）放送『いちばんすきな花』第3話

めざましmedia編集部

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＜コラム＞『いちばんすきな花』第3話

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第3話における以下の椿（松下洸平）関連シーンにおいて、あなたがどのような反応をしたか答えなさい。

（お答えはご自由に）

・初っ端（しょっぱな）、「落ち着きも協調性もない子」とズバリ先生に言われてしまう小学生の椿

・朝、ゴミ出しの流れを延々見せつけてくる椿

・弟（一ノ瀬颯）から「まだ見た目いけんのにな…」と遠回しに言われる椿

・複合機のインク取り換えをにこやかに命じられる椿

・取り換えの最中「（印刷）急いでんのに…」と急かされる椿

・タバコ吸わないのに喫煙所で知らないおじさんと会話する椿

初っ端からフルスロットルで負のオーラ満載だし、とはいえ1分強のゴミ捨てシーンに耐えうる画力は持ってて、前回に続いて弟の言うこと刺さりまくりだし、にこやかには言ってるけど「お前がやれ！（インク換え）」だったし、「急いでんのに…」…はぁぁぁぁ？？？ってなってたら、話を聞いてもらいたいがためにタバコ吸えないのに喫煙所（しかも屋外）って「や、やべぇ、コイツ…」だったもんで、うん、つまり、そうです。

僕の答え

すべて「（笑）」

でした！！（知らんがな！）

いやね、初回放送から、ほかの方の感想を友人含めて調査していたんですが（なぜ）、「辛い」とか「悲しい」とか、はたまた「（共感しすぎて）見てられない」という声を少なからず聞いたものですから、僕のスタンスを言いたかったのです。

僕、常に、このドラマ（笑）で見てます！！（まじで知らんがな！）いやだって、前回、しつこく擦（こす）った、弟による椿評「社会の闇を擬人化したら、兄ちゃんになるよね…」も、実は、（笑）で見てたし、なんなら、夜々ちゃん（今田美桜）へのつきまとい（！？）がネット上でも震撼だった相良くん（泉澤祐希）のくだりも（笑）だったし（相良くん、出てこないとそれはそれで怖いよね…）、いや、でも、その（笑）にもいろいろあって、もちろん、言うよねー（笑）やり過ぎー（笑）の、（笑）もあるし、微笑ましい…の（笑）も当然あるし、それよりなにより、（笑）ってなってないと、（笑）という反射神経が発動しないと、「見てられない」のです！（結局！）

いや、「見てられない」と言うと、無理やり見てるみたいになっちゃうけど、まったくそうじゃない。もう何もかもが僕の琴線に刺さりまくって、（笑）って反応してないと、“沼り”すぎて、窒息して、「見てられない」という、そういうこと！そういうこと！！なんです！！！（どういうこと）

だから、みなさんがどんな思いで見ているのか？（笑）なくして、見ていられるのか？そういう問いをしてみたかったのです。

良いとか悪いとかじゃない、人間だもの…というその域（どの域！？）へと、昇華させてしまう、生方先生

はい。っというわけで、ここまででおわかりの通り（わかるか！）、このドラマ、随所に（笑）が施されてるってことが、つまり、脚本・生方（美久）先生流の、コメディドラマってことが、この第3話で、ついに、明らかになりましたね！？（なってない！）

特に、序盤の、椿と紅葉くん（神尾楓珠）のくだり…「え？（絵描いてるの？）」「絵（描いてますけど？）」「（チャイム鳴って）え！」という、“え”三段活用には、度肝抜かれましたよね！？

『silent』における「うるさい」に代表される、“言葉面の意味”と“思い”の不一致（あの「うるさい」には、ポジネガ、どちらも含まれていましたからね？）を、まさか（笑）＝コメディに落とし込むという美技！で、しかも「え」しか言っていないのに、ちゃんと、「え？（絵描いてるの？）」「絵（描いてますけど？）」「（チャイム鳴って）え！」って理解できるように表現してしまう、俳優力のすごさ！！！

だってあのくだり、椿「え？」／紅葉「絵」／椿「え！」ってしか書いてないわけですよね？まさに、プロ！！（当然！）

はい。っというわけで（2回目）、ついつい、わけのわからないところで立ち止まって、しつこく語ってしまいましたが…。前回、椿の元婚約者・純恋（臼田あさ美）（この純恋＝すみれという名前、やっぱり噛みしめたくなりますね…）が戻って来たことで、嫌な予感がしなくもなかったわけですが…だって、普通の恋愛ドラマの場合、あの状況は、かき回すだけかき回すだけのお決まりパターン、「婚約破棄の女＝悪」VS「された男＝正義」の構図なわけじゃないですか？…なのに、「好き同士が両想いとは限らない」という奥深すぎるセリフから始まり、「好きというパッケージに満足してた」などとぶちかます男VS男友だちとの一回の過ちで婚約破棄をしてしまう女って、どっちが正義でも悪でもなければ、VSでもないわけじゃないですか？（正義も悪もVSも、僕が勝手に言ってるだけだけど）なんなら男も女も関係ないし、誰も悪くなければ、どっちも悪いような気もすれば、いや良いとか悪いとかじゃない、人間だもの…というその域（どの域！？）へと、昇華させてしまう、生方先生の筆致ですよ！！