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ムロツヨシ、平手友梨奈のアイデアが随所に!『うちの弁護士は手がかかる』Pが語る制作秘話_site_large

ムロツヨシ、平手友梨奈のアイデアが随所に!『うちの弁護士は手がかかる』Pが語る制作秘話

毎週金曜21時~『うちの弁護士は手がかかる』

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金城綾香プロデューサーが、『うちの弁護士は手がかかる』の制作裏話を語りました。

現在放送中のドラマ『うちの弁護士は手がかかる』は、元芸能マネジャーの蔵前勉(くらまえ・べん/ムロツヨシ)が、超エリートなのに猪突(ちょとつ)猛進な性格で空回りする新人弁護士・天野杏(あまの・あん/平手友梨奈)に振り回されながらパラリーガルとして奮闘し、次第に互いを認め合い最強バディに成長していく姿を描く、育成型リーガルエンターテイメントです。

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ある日突然バディを組まされた蔵前と杏ですが、労働問題、いじめ問題、親権問題を共に解決したことで、信頼関係を構築。そんなコンビ感の変化のほか、2人が働く「香澄法律事務所」メンバーのテンポのいい掛け合いや、毎話出てくる“懐かしドラマ”の名セリフなどが話題となっています。

フジテレビュー!!は、本作の金城綾香プロデューサーにインタビュー。ムロさんと平手さんをコンビにした決め手、劇中に使われている2人のアイデアについて、ドラマ後半の見どころなどを聞きました。

<【毎週更新】金9ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』あらすじ完全版まとめ>

ムロツヨシ、平手友梨奈をバディにした理由は?

<金城綾香プロデューサー インタビュー>

──ここまで放送してきて、反響はいかがですか?

一番近しい人ですと同僚になるので手前みそになってしまいますが、20代前半の社員からも、逆に50代以上の社員からも「面白かった」などと感想をもらいました。幅広いリアクションはありがたいですね。

どんなドラマでも、1話に関してはよく感想をもらうのですが、今回は2話以降も近しい人たちからの反響があって、それがすごくうれしかったです。

そして、SNSでも皆さんにさまざまなお声をいただいていまして、背中を押していただいています。ありがとうございます。

──改めて、本作の企画が立ち上がった経緯を聞かせてください。

金曜21時という枠でドラマを制作するということが決まり、金曜日は疲れている方も多いでしょうから、エネルギッシュな人がたくさん出てくるエンタメ性の高い作品を作りたいなと思っていました。

ただのコメディではご家族でご覧いただくには物足りないかもしれないと思い、ご覧になったことで少し得したと思えるような情報性を入れたく、弁護士ドラマにしたんです。

──主人公の蔵前は元マネージャーであり、杏のパラリーガルです。裏方を主人公にした理由は?

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どんな業種でも、どんな会社でも1人では仕事はできないと思うんです。営業をするにしても、部長が1人いるだけじゃできないことも多いけど、社員がいるから成立しているわけですから。

この社会、99.9%以上の方はサポートで、ほんのひと握りがスターと呼ばれる方々なんだろうなと思ったときに、大多数である“サポート”が主役の作品があってもいいだろうと思い、蔵前を主人公にしました。

──素朴な疑問ですが、マネージャーから急にパラリーガルになれるものなのでしょうか?

パラリーガルになるための資格はないそうです。ただ、資格を持っていないと作成できない書類があるので、資格を持っていたほうが有利な部分もあるようです。

蔵前は特別な資格を持っていないので、何か書類が必要になったときに、丸屋(酒向芳)や外部の方に作成を依頼しなければいけません。それでも蔵前は、1人にすると猪突猛進な杏の面倒を見るという仕事が主ですので(笑)、それだけでも忙しいかと思います。

──改めて、ムロツヨシさんと平手友梨奈さんをバディにした決め手を聞かせてください。

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金曜日は、皆さん仕事や家庭のことで疲れていますよね。特におじ様は疲れている方が多いのではと思い、おじ様が主人公のドラマにしたいと思っていました。

そんな金曜日を元気にできるのは、“みんなが大好きなおじ様”であるムロさんかと思い、オファーしました。

そして、振り回されているムロさんを見たいな、と。エネルギッシュで、知性も兼ね備えながら、ムロさんの隣で自由に動いてくれる女優さんは誰かと考えたときに、平手さんにお願いできないかと直感で思いついたんです。

実際にお話を受けていただいたお2人は、お芝居もそうですし、ご本人同士の素のやりとりもそうですが、“しっくりくる”という感じ。デコボコのコンビではあるのですが、パチッとハマる同じような感性も持ち合わせている、その空気感をステキに表現していただいているな、と感じています。お2人にお願いして本当によかったです。

──現場でお2人の芝居ややり取りを見ていて印象的だったことを教えてください。

ムロさんのほうが先輩ですので、どちらかと言うとムロさんからアドリブを仕掛けていくのかなと思っていました。でもクランクインから、平手さんが台本にない動きやアドリブを入れてくださって。

ムロさんは平手さんと年齢差もありますし、「若い女性に嫌われたくない」とおっしゃって、嫌われないように…といろいろ考えていらしたそうなんです。実際は平手さんのほうからお芝居を仕掛けてくれたので、「すごくやりやすかった」と楽しそうにお話されていました。

それをきっかけにムロさんからもアドリブをするようになり、さらに平手さんが返して…台本を2人で膨らませていただいている感じがあるので、とてもうれしいです。

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──撮影が始まった当初の取材で、ムロさんも平手さんも「ディスカッションをしながら作品を作ることができている」と話していました。お2人からの提案で「なるほど」と思ったこと、実際に作品に取り入れたことはありますか?

蔵前は当初、家業を継がず、アクションスターを目指し、エキストラなどとして作品に参加しているなかで、笠原梨乃(吉瀬美智子)から「気が利くからマネージャーにならない?」と誘われたという設定でした。

でも、ムロさんが「それだけだと、30年も頑張れないかもしれない」「テレビドラマが好きで、テレビドラマの現場が好きなほうが頑張れるんじゃないか」ということをおっしゃって。すごく納得して、ドラマ好きの設定になりました。

平手さんは、マネージャーさんと待ち合わせをしたときに、地図に住所を間違えて入力していたのか、会えなかったことがあるそうなんです。そのお話をしてくださったときに、平手さんが「私のスマホがおかしい」ということをおっしゃって(笑)。それが面白かったので、第1話で使わせていただきました。

あとは衣装に関して、平手さんから「スーツと制服の間を探りたい」とおっしゃっていただいて。というのも、杏はまだ二十歳という大学2年生の年で、大人になりきれていない部分があるんです。ですから、学生っぽく、活発に動けるような、でもきちんともしている衣装を一緒に考えていただきました。

<ムロツヨシ 平手友梨奈とのコンビに自信「ちょっとした伝説が始まった」>

──香澄今日子(戸田恵子)をはじめとする「香澄法律事務所」メンバーのシーンは、掛け合いのテンポがいいと話題ですね。

台本をこんなに上手に表現してくださる…と言うとおこがましいのですが、上手な方ばかりに集まっていただいたので、現場がすごく面白いんです。

戸田恵子さんもクランクインからキャラクターを作り込んできてくださいましたし、松尾(諭)さん、村川(絵梨)さん、酒向さん、日向(亘)さん、それぞれがいろいろなアイデアを現場で出してくださって。

しかも、それを本番で突然やるわけではなく、ちゃんとバランスを見て出してくださるんです。舞台のような感じですね。

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皆さん本当に引き出しが多くて面白いですし、パワフルなので、なんとかその現場の鮮度を落とさずに映像として届けられたら、と日々考えています。

──毎話、『踊る大捜査線』や『振り返れば奴がいる』など、懐かしいドラマのセリフやモノマネなどが出てくることも話題となっていますが、この要素を入れることになったきっかけは?

「蔵前はドラマ好きの設定にしたい」という話と同時にムロさんからのアイデアで入れることになった演出です。

今回、蔵前と杏は親子ほど年が離れていて、ジェネレーションギャップも一つのテーマにしています。蔵前が話すドラマを杏は知らないというシーンもありますが、たぶんご家族でテレビをご覧になっていると、お子さんが親御さんに出てきたドラマについて質問するという状況も生まれているのでは、と思います。

そうした親子の会話が生まれたらうれしいですし、親御さん世代には懐かしい作品ばかりなので「久しぶりに見返したいな」と思ってもらえていたらうれしいです。

──物語は中盤。今後の注目ポイントを聞かせてください。

敵対する「天野法律事務所」の所長で杏の異母姉・さくら(江口のりこ)が、杏に対して何をどう仕掛けてくるのか、注目です。また、3話までは海堂俊介(大倉孝二)が杏と対峙していましたが、今後、大神楓(菅野莉央)とも向き合うことになります。

杏とさくらの関係はどうなるのか、蔵前は杏をどうサポートしていくのかを見届けていただけたらうれしいです。

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