最恐の“純愛モンスター”誕生の物語
3月20日(土)23時40分より、高岡早紀主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『リカ~リバース~』(全3話/予定)が放送される。
2019年10月クールに「オトナの土ドラ」枠で放送された『リカ』は、主人公・雨宮リカ(高岡)が「怖すぎて笑える!」とファンを熱狂させた。あの哀しい女性の究極の愛が、前作を上回る驚愕と戦慄で帰ってくる。
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今回は、五十嵐貴久の超人気サイコスリラー小説「リカ」シリーズより、リカの少女時代を描いた原作「リバース」を、“エピソード ZERO”として初の連続ドラマ化。
家族の愛に飢え、孤独の深淵で純愛を渇望する“リカ”誕生の物語として、世間を震撼させた狂気の純愛モンスターはいかにして生まれたのか、その原点を描く。
高岡早紀は、リカの母親・雨宮麗美(あまみや・れみ)、自称28歳を演じる。
三人の純愛モンスターたちが繰り広げる衝撃のサイコスリラー!
近所でも評判の裕福な雨宮家。お嬢様育ちの美しい母、医者の夫、そして、その二人の自慢の双子の娘。瀟洒な豪邸に暮らす、どこから見ても非の打ちどころがない家族。ところが、その実態は、嘘と嫉妬と愛憎に満ちた見せかけの家族だった――。
“完璧な家族”雨宮家を舞台に、愛を求める一人の女によって、悪夢のような悲劇が巻き起こる。裕福で、瀟洒な洋館住まいで、美男で開業医の夫がいて、美しく聡明な娘二人がいて、不足しているものは何一つないと周囲から羨ましがられている、一人の美しい女性。
しかし、それは見せかけの幸せだった。彼女の心は深く傷ついていた。やがて、偽りの幸せは綻びを見せ始め、彼女は徐々に壊れていく。
そんな母親の哀しみをダイレクトに受け、感じ取り、伝染するのは、二人の娘たち――。
三人の女たちの周囲で、数々の事件が起きていく 。犯人は誰なのか。本当の愛を手に入れるのは、誰なのか?
<役どころ紹介>
雨宮麗美(あまみや・れみ)自称28歳/ 高岡早紀
双子の娘を持つ専業主婦。モデルのように美しく、やさしい完璧な妻であり母。近所からも羨望のまなざしを向けられている。麗美自身、自分たちは完璧な愛にあふれた家族であるべきだと強く思っている。しかし、雨宮家は麗美の理想とは異なる形に歪み始める。
今日も急患で帰りが遅くなるという夫・武士――そんなに毎日急患が入るの?
試験勉強に身が入らない娘たち――悪いのは私なの?
理想の愛を求める麗美は次第にコンプレックスに悩むようになり…。新米家政婦を迎え明るくふるまう麗美だが、これが哀しみを堪えた精いっぱいの姿だと気がつく人間は誰もいなかった。愛する家族でさえも。
<高岡早紀 コメント>
今回、続編のオファーをいただき、前回の『リカ』の続きではなく、リカの母親・雨宮麗美を演じるということで、とても面白そうだと思いました。台本もリカの人格が作り上げられる段階を上手く表現されていると感じました。
雨宮麗美はとても切なくて哀しい人だと思います。また、麗美の人物像が明確に描かれているので、演じていてとても面白かったです。現場では、前回同様に主人公の言動などに、“きょとん”とする相手役の方たちの表情を楽しませてもらいました。
リカの母親を私が演じることで、あのようなリカが誕生したことを納得してもらえればうれしいです。素晴らしいキャストのみなさんと、とても面白い作品ができたと思います。怖いもの見たさ気分で、楽しんでください。
宗像忍(むなかた・しのぶ)23歳/ 浅香航大
地方から上京し医学部に通う大学 3年生。雨宮家の双子の娘の家庭教師。英会話講師・千尋が恋人だが周囲には秘密にしている。梨花も結花も宗像に憧れ、恋心を寄せている。そしてまた、双子の母・麗美も宗像に特別な感情を抱いていることを知り…。
<浅香航大 コメント>
話題になったドラマに参加させてもらえることがうれしかったです。はたして自分が演じる役の顛末はどうなるのか、とても楽しみでした。僕が演じた宗像忍は、真面目でごく一般的な青年だと思いますし、誰があのポジションに立っても似たような顛末をたどるような気がします。
振り切ったホラーコメディを、笑って楽しんでもらえたらうれしいです。僕自身も現場でこらえた笑いを、オンエアを見て遠慮なく笑える日を楽しみにしています。
花村幸子(はなむら・さちこ)22歳/ 福田麻由子
雨宮家に雇われることになった新米家政婦。長野の田舎から家族を養うために上
京、家政婦協会の中でもお金持ちと評判の雨宮家に派遣されることに。憧れの
豪邸での住み込み生活に心躍らせていた幸子だが、次第に雨宮家の嘘に気がついていく。
<福田麻由子 コメント>
お話をいただいてから前作を見させていただいて本当に面白い作品で、怖いと思いつつ、リカを愛している自分がいて、すっかり『リカ』のファンになりました。参加させていただけるのが、とてもうれしかったです。
私が演じた花村幸子の人間性は、深く掘り下げられることはありませんが、田舎で長女としてお金がない中で生きてきて、彼女も傷やコンプレックスを抱えていると思います。雨宮家の対極にいる存在になれれば、と思って演じていました。
私自身、『リカ』のファンとして、放送がとても楽しみです。絶対に楽しんでいただける作品になっていると思います。
雨宮結花(あまみや・ゆか)15歳/ 山口まゆ
麗美の娘で双子の妹。控えめでおとなしい性格。日本人形のような美しさを持
つ。姉の梨花は何でもできる憧れの存在で、「お姉さまのようになりたい」と思っている。家庭教師の宗像に恋心を抱いているが、姉にかなうわけがないと、その気持ちは表に出していない。
<山口まゆ コメント>
お話をいただいた時に自分の役を聞いて、ドキッとしました。すぐに原作を買って読み、自分にとって、とても挑戦の作品になるだろうと思い、撮影を楽しみにしておりました。
私が演じた雨宮結花の印象は、おとなしくて、控えめ。ただ、内に秘めたさまざまな気持ちがたくさんある子です。人の背後に立ってそっと気持ちを堪えるシーンが多く、台詞もあまり喋らないので、影が薄い印象もありますが、見始めると最後まで目が離せなくなると思います。
恐怖と謎で溢れたドラマ『リカ~リバース~』をぜひ楽しんでください。
雨宮梨花(あまみや・りか)15歳/ 田辺桃子
麗美の娘で双子の姉。フランス人形のような華やかな美貌を持つ。女王様のよう
な性格。才色兼備で妹の憧れの存在であることに、自分でもそうあるべきと思っている。家庭教師の宗像に恋心を抱いているが、その宗像には彼女がいるらしいことにも気がつき始めている。
<田辺桃子 コメント>
今まで演じたことのないほど愛に激しく、狂おしい役柄であり作品だったので未知なる世界を楽しみにしていました。「これから強烈な“女の戦い”が始まる…」と一気に気が引き締まるような感覚と共にやらせていただきました。
梨花のセリフには、ただ自己中心的な言葉なだけではなく、母・麗美に対して大人な態度で対抗したり、大好きな人の喜ぶ顔のために努力したりする一面もあります。梨花なりに純愛を求めて戦う姿には、わかる感情がたくさんありました。
そんな梨花なりの生き様を、視聴者のみなさまにお届けできたらうれしいです。雨宮家とそれを取り囲む人たちの純愛を巡る大きな渦が巻き起こります。狂おしくてはかない真実に秘められたいくつもの思いを人物たちと共に受け取っていただけたらうれしいです。
雨宮武士(あまみや・たけし)45歳/ 小田井涼平
自身が院長としてクリニックを経営している外科医。明るく気さくな性格で、ハンサムでお洒落。双子の娘と妻を愛し、外から見れば非の打ち所のない人物だが、実はかなりの女好きで浮気三昧なところがある。急な患者を理由にいつも帰宅が遅いが、実際のところは…。
娘二人の良き父親だが、梨花の方を溺愛しており、結花の前でもあからさまに梨花を可愛がる姿を見せる。
<小田井涼平 コメント>
お話をいただいた時はとてもうれしかったですし、(妻の)LiLiCo も「やったじゃん!」と、その日の料理がお祝いになるほどうれしそうでした。ただ、(俳優としての)ブランクがあったので、演じることに対する緊張感と不安はありましたが、以前共演させていただいたことのある高岡早紀さんとご一緒ということで、大変テンションが上がりました。
僕が演じた雨宮武士は、いろんなものを抱えて生きている人だと思いましたし、闇深さを感じました。愛情や注目は集めたいのに、人と深く関わるのは苦手な人かもしれません。悪気なく人を傷つけたり、明るく振る舞うことで何かを隠したり、その場を取り繕って生きている感じがしました。
監督はじめ、スタッフのみなさんがコロナ禍の大変な時期に、制限やルールと闘いながら作った作品です。現場でも撮影ができる喜びや活気みたいなものをひしひしと感じました。
僕もハラハラドキドキしながら放送を楽しみに待っています。
<第1話あらすじ>
東京の高級住宅地、広尾にある豪邸・雨宮家。この家の美しく華麗な主婦、麗美(高岡早紀)は、新しく家政婦協会から派遣されてきた花村幸子(福田麻由子)を笑顔で迎え入れた。
「――雨宮麗美、28歳です」その言葉に、幸子は一瞬戸惑った。彼女は20代には見えなかったからだ。冗談よと艶然と微笑む麗美。幸子は、こんな裕福な家に住み込みで働ける幸運に胸を高鳴らせていた。
麗美の夫・武士(小田井涼平)は、もともと麗美の祖父から継いだ麻布のクリニックを経営する外科医。ハンサムでお洒落で自慢の夫であり父だった。
そして、二卵性双生児である梨花(田辺桃子)と結花(山口まゆ)の姉妹。姉の梨花は、まるでフランス人形のような華やかさを、妹の結花は日本人形のような慎ましさを持った、太陽と月のような美しい姉妹だった。
性格もまったくの真逆で、姉の梨花は女王様のように気が強く、幸子のこともまるで家来のように扱う。大人にも甘え上手で積極的な梨花は、武士のお気に入りだった。
逆に、妹の結花は物静かで、おとなしく内向的な性格。いつも姉の側に控え、姉の言うことに従っていた。
二人の家庭教師の宗像(浅香航大)は、すらっと背の高い大学医学部の学生で、二人は彼に憧れを抱いているよう。英会話の先生の千尋(阿部純子)は、明るい美人で、歳の近い幸子とはすぐに仲良くなった。
幸子が雨宮家になじみ始めたある日のこと。結婚記念日のその日、麗美は「今日は、私が作るわ」とキッチンに立った。麗美の得意料理は、ミートソース。上機嫌で鍋をかき混ぜていた麗美だったが、あることをきっかけにその表情が豹変する――。
麗美には、隠された哀しく激しい素顔があるのだった…。