2月23日(火)、映画「新 デコトラのシュウ 鷲」大ヒットよろしく舞台あいさつが都内で行われ、主演の哀川翔、共演の剛力彩芽、新羅慎二(若旦那)、勝俣州和、柳沢慎吾が登壇した。
「デコトラのシュウ」は義理人情に厚く、一目惚れした美女を助けるために奮闘するトラック運転手・飛田鷲一郎(哀川)の活躍を描く物語で、平成15~20年の間に5作品を製作。今回、剛力をヒロインに迎え、12年ぶりとなるシリーズ最新作が公開された。
主演の哀川は「皆さんに少しでも温かい気持ちになっていただけるような作品になればと思い、そして、完成しました」とあいさつ。
シュウの弟分・関口欽太役で1作目から出演している柳沢は「1作目が作られた時は翔ちゃんも僕も40歳ぐらいでしたね。今、2人とももう60歳手前ですから」と感慨深げな表情を浮かべ、「こういう時代だからこそ明るく、皆さんに笑顔を届ける映画になったと思います」と自信をのぞかせた。
久しぶりの新作公開に皆、うれしさを隠しきれない様子で、柳沢は「翔ちゃん、俺のことを何か言ってなかった?Yahoo!ニュースに載ってたよ。『柳沢慎吾がずーっとしゃべってるのを聞いて、『デコトラのシュウ』が始まったんだなと感じた』って」と問いかけを。
これに哀川は「この男、楽屋で本番以上にしゃべるんだよ。すごいよね、あのエネルギー」と感心すると、柳沢は「絶好調!」とニヤリ。
しかし、哀川は「でも、1回だけくたばった姿を見たことがある。しゃべり過ぎちゃって、エネルギーを使い果たしたみたいな。その姿を見た時に笑い転げたよ」と満面の笑みで、柳沢は「そういうところは絶対人に見せないけど、翔ちゃんには見られちゃったね」と悔しそうに話した。
さらに、柳沢は「今回、2人ともセリフ覚えが悪くなっていて、ギリギリまで練習しないと忘れちゃうもんね」と長期シリーズゆえの変化を明かし、場内の笑いを誘った。
義理人情の世界で生きる運転手たちの喜怒哀楽を描いた作品ゆえ、物語には笑える場面がふんだんに登場。剛力は「コメディ作品って、実は皆さん真面目にやられてるので、逆にそれがおもしろく、私も真面目にやらないといけないと思い、勉強になりました」。
そして、オネエ系警察官に扮した湘南乃風の若旦那こと新羅は「監督から『ここまでやっちゃって大丈夫?』と心配されるぐらい、オネエになりきっていたんです。一番ビックリしたのは自分で、心の中に(そんな自分が)いたんだって」と驚くと、哀川が「あのテンションの高さは素じゃないと思う。すごい迫力で、セリフを言い終えた瞬間『ハァハァ』言ってる役者さんを初めて見たよ」と、新羅のなりきりぶりに驚いていた。
勝俣は「翔さんと20歳で出会って35年経ちましたけど、こういうふうにお芝居で一緒になるのは初めて」と明かし、「僕がドラマに出ていた頃はトレンディドラマが全盛期だったのでそっちの出演が多かったんですけど、翔さんは人を殺してばかりだったのであまり接点がなかった」と、アウトロー系の役柄を演じることが多かった哀川との初共演に言及した。
美女を助けるシュウの活躍を描くシリーズにちなみ、「最近、誰かを助けた。もしくは、助けられたエピソードは?」という質問が。
哀川は「熊本の白川水源へ行った時、そばに親子連れがいて、ポチャンと音がしたのでふと見たら子どもが川へ落ちていた。沈んでいくのが見えて、上がってきた瞬間に手を掴んだらスーッと持ち上げることができた」と人命救助エピソードを告白。これには共演者ら感嘆の声があがった。
柳沢は「今、ふと思いました。いろんなことがあるけど、マスコミ関係者の皆さんに助けられてるなって。どうもありがどう!感謝してます」と芝居じみた表情で、「いいこと言ったでしょ?書いてね、書いてね、ワープロワープロ」とドヤ顔で“記事化”をおねだりしていた。
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「新 デコトラのシュウ 鷲」最新情報は公式サイトまで。