「唐揚げのレモン」、「焼き鳥の取り分け」と並んで、会食の際に問われる三大日本人らしさの1つ、「お皿に残された最後の料理に悩む」は、極東の島国でガラパゴス的に生きる我々にとって、先祖代々から続く由々しき慣習です。

別に食べたいわけじゃないし、相手に食べたいと言われれば、快くどうぞと言えるにも関わらず、黙って食べられると「おや?」となる、まるで思春期の子供のような不安定な心の変化は、ディープラーニングが解決できない壁としてAIの前に立ちふさがっているとかいないとか。

我々日本人は、かつて明智光秀が家康の饗応役(接待)の際に、お膳を間違えただけで信長からガチギレされ、結果、それが本能寺の変の遠因にまでつながったという苦い過去を持ちます。

食べ物の恨みの恐ろしさを噛み締めながら、例文を音読しましょう。

「最後くらいカッコつけさせろよ」鉄板に残った最後の肉を、上司が譲ってくれた。

これを英語で言うと…

“Let me at least show some class in the end.” My boss gave me the last piece of meat left on the iron plate.

Point:カッコつける = show class

「class」= クラスと言えば、学校の授業や学級といった意味を思い浮かべますが、今回はスキルやスタイルがハイレベルといった意味でclassが使われています。

classは階級を表す時に、よく目にしています。飛行機のファーストクラス、ハイクラスの求人、のように。

他にも派生した言葉に目を向けると、
「classic」=一流の、古典的な
「classy」=しゃれた、高級そうな

また、大ヒットした韓国ドラマ「梨泰院(イテウォン)クラス」のクラスも階級や地位を意味していると言われています。

「class」のイメージがつかめてきましたね。

それではまた次回!

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