毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。

3月28日(日)の放送は、3月30日(火)放送の『シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル』、4月2日(金)公開の「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」で共演している坂口健太郎、吉瀬美智子、木村祐一が登場した。

2018年のドラマシリーズで初共演したお互いの印象や、俳優という仕事について、コロナ禍の過ごし方などを語り合った。

「登場人物が息子に似ている」坂口母の感覚が俳優に導いた!?

19歳で雑誌「メンズノンノ」の専属モデルとしてデビュー後、俳優に転向した坂口は、そのきっかけを「しいて言えば、事務所に所属したこと」と明かした。子どものころは、芸能界に入ろうとは思っていなかったというが…。

坂口:大人になって考えたときに、僕、母親からすごく本を薦められたりしてたんですけど、そのときに「健、この本を読みなさい」って言うわけじゃなくて、「この本に出てくる誰々という登場人物が、健に似てるよ」っていうので、薦められることが多かったんですよ。どこか登場人物を自分に置き換えて、みたいな「読むクセ」がついたのかなっていうのは思いますね。

木村:「登場人物が息子に似ている」という母親の感覚がすごいね。

吉瀬:それ、真似していいかな。子どもが本を読むようになったら。「読め」って言われたら、読まないじゃない、子どもって。お母さん、すごくうまいと思う。

坂口:それは良かったなって思いましたね。

しかし「何でこれが僕だと思ったんだろう」と、いまだに不思議に思う作品もあると明かし、吉瀬と木村を笑わせた。

「話にオチがない」と悩む坂口に、キム兄が魔法のひと言を伝授

また坂口が「自分の話にオチがない」と最近の悩みを明かすと、木村は「関西には逃げる言葉が1個ある」と、秘策を伝授した。

木村:絶対に逃げられるオチ。いろいろバーっとしゃべって、「知らんけど」って言うの。

坂口&吉瀬:ああー(笑)!

「健ちゃんが使うと面白いかも」と勧めると「使ってみようかな」と坂口もその気に。

吉瀬:でも、いいなって思わない?なんか関西弁って、その、ひとつのキャラじゃないけど…。

木村:けど、いまだにありますよ。SNSとかで「あんたの関西弁がうっとおしい」みたいな。

吉瀬:へぇ~。

木村:ショックなんですよ、そういうのは。ショックだから見られへんねん、自分で。

すると、これに坂口は「僕は、エゴサーチをする」と告白。

木村:(エゴサーチ)すんねや。大丈夫なタイプ?

坂口:僕、大丈夫。

木村:でも、あんま悪口ないでしょう?

坂口:いや、あったりしますよ。あったらあったらで「ああ、そういうふうに思ってるんだな」っていうのもあるし。良いことは「あ、うれしいな」で終わるんですけど。僕、たぶんそういうところの自分へのダメージがすごく鈍感なんですよね。

木村:スルーできる?

坂口:スルーできるというか。

木村:いや、それはうらやましいわ。

ここから坂口は、コロナ禍で「意外と自分も疲れちゃうなと思って、普段こんなにいろんな負のものを食らわない自分なのに、『あ、食らっちゃったな』と思ったときが一瞬あった」と明かす。

それでも「俺ってこんな落ち込む人だったんだ」と、それを気づきと捉え、「それに気づけて新しい自分を知れた」「自分、こんな性格で良かった」とポジティブに受け止める坂口に、20代でそこまで自分の性格をわかっているのは「早い」「すごい」と、木村が感心。「俺、(自分の性格を理解したのは)40とか超えてからやで。今、58でまだ失敗する」と嘆いていた。

吉瀬は「ブラックバスみたいな人」!?

一方、モデルから女優への転身は「リベンジみたいなもの」と語った吉瀬は、仕事をしていて「しょっちゅう落ち込む」と明かした。

木村:しょっちゅう?

吉瀬:特に仕事の芝居のときとか、迷惑をかけるのが本当に嫌で。でも、ブラックバスみたいな人だから。

木村:ブラックバス?

吉瀬:(笑)。ごめんなさい。

木村:ブラックバス、どういうことよ。みっちゃん、説明を。

吉瀬:ごめんね。おかしいね、例えが。

木村:ブラックバス?淡水魚っていうことですか。

吉瀬:ほら、釣られて逃がすじゃない。

木村:キャッチ・アンド・リリース。

吉瀬:(釣り針に引っかかって)痛いじゃない?だけど、また同じような餌が来たらまた食いつくじゃない。だから、痛いのを忘れちゃう、ちょっとおバカちゃんっていうか。

坂口:なるほど。

吉瀬:そうなの、そうなの。だからその日は落ち込むんだけど、また忘れちゃうのよね。だから(女優を)やれてるんだと思うの。

「この職業って忘れることも大事」と話す吉瀬に、「それは絶対そう」と木村も同調。坂口は「忘れたりとか、鈍感になることっていうのが大事っていうのは、何か不思議な職業」と、3人は俳優という仕事の面白さを語り合った。