3月31日(水)25時05分より、フジテレビでは『ヨーロッパ企画のYou宇宙be』(関東ローカル)が放送される。

この番組は、京都を中心に活動する大人気劇団「ヨーロッパ企画」とフジテレビがタッグを組み制作。ドラマあり、コントあり、はたまたドキュメンタリーありの新感覚SF総合バラエティ番組。不定期で全5回のシリーズを放送してきたが、今回ついに最終回を迎える。

今回は、ヨーロッパ企画と親交のあるムロツヨシ、ジャルジャルの出演が決定。そして、人気バーチャルYouTuberの月ノ美兎(つきのみと)による『名探偵スワー2』の実況もされ、MKHプロジェクトや発明ドラマなど、第1回放送以降、毎回放送してきたすべてのシリーズが完結を迎える。

ムロとヨーロッパ企画は、2005年にムロがヨーロッパ企画の舞台を映画化した「サマータイムマシン・ブルース」に出演して以来の付き合い。これまでのヨーロッパ企画とコラボしてきたプロジェクトを振り返りつつ、3月28日から放送中のドラマ『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』のメイキングなども本番組で紹介。ムロとヨーロッパ企画のこれまでの歩みが改めて、詳(つまび)らかになる。

また、先日ジャルジャルのYouTubeチャンネル上で、コラボしたコントを再編集版として放送。その後のジャルジャルとヨーロッパ企画メンバーとの生配信動画の一部も放送が予定されている。

そして、YouTubeチャンネル登録者数70万人超えを誇る人気バーチャルYouTuberの月ノ美兎への挑戦状とも言うべき『MKHプロジェクト』も遂に完結を迎える。今回はいよいよ完成した『名探偵スワー2』を月ノ美兎が実況する。その模様を諏訪雅、石田剛太、角田貴志の3人が見ることに…。

ほかにも、ヨーロッパ企画のディレクター陣がショートムービーで競い合った『ひとりごちグルメ大会』や“発明”シリーズ完結編の『イコちゃん×A.I.棒 -ドクトル・ムウの野望-』や、『A Tonchi Oddysey』の完結編も。

※なお、ムロツヨシ出演部分の一部、ならびにジャルジャル、月ノ美兎の出演部分は、新規収録ではなく、以前に放送配信した動画を使用。

<ヨーロッパ企画とは>

京都を拠点とする「ヨーロッパ企画」は、これまでに舞台作品「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」が映画化されたほか、イベントやテレビ、ラジオ番組の制作など、演劇の枠に捉われない活動を行っており、コロナ禍に見舞われた今年でも、その逆境にも怯(ひる)むことなく、「ヨーロッパ企画」のお家芸である時間SFをテーマにした、映画「ドロステのはてで僕ら」やパラレルワールドなどを行き来する生配信SF劇「京都妖気保安協会」など、精力的に活動を続ける、いま、注目度No.1のエンターテインメント集団である。

<上田誠(ヨーロッパ企画/総合演出・構成)コメント>

宇宙の旅も終わりです、名残惜しいです。思えば甘やかな、蜜のような宇宙でした。「これが我々の文明だ」といえる動画電波を作っては宇宙へ放ち、「どこかに似たような文明はないかな、信号を送り返してくれる生命体はいないかな」とレーダーを眺めながらの旅でした。最初は悲壮だったものの、すぐにそうした気のいい文明や宇宙民たちが反応してくれ。いまでは心強い味方に囲まれた、護送船団のような気分です。

episode20『つぎのムロにつづく』は、僕らが出会ったなかでもとりわけ熱の高い生命体、ムロツヨシさんとの交信の記録です。昨年、ムロさんが部長となって始めた部活・非同期テック部の紹介。ムロさんとヨーロッパ企画の18年の歩みをログした『ムロニクル×ヨロニクル』。そして、最新のセッションである、ドラマ『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』の撮影現場にせまったメイキング。遠くからでもわかるやけに目立つ星だったので、当初からずっと「旅のどこかで交信できたらいいな」と思っていたのが、最終回に実現しました。

episode21『ここがヨーロッパなら、きみはジャルジャル』。こちらもつい最近、ランデブーを果たしたジャルジャルさんとの交信記録。YouTubeチャンネル・ジャルジャルアイランドでコラボさせてもらった、コント「仕上げにオールバックされるのが嫌すぎてタイムリープする奴」。YouTubeでアップされているものとは別編集版になっています。

そして、生配信でおこなった「ジャルジャル×ヨーロッパ企画 オールバックタイムリープアフタートーク」。芸人さんと劇団という、近いようで遠いような異文化交流はたいへん刺激的でした。

episode22『ダイタンな妖女』は、ローカル番組『ヨーロッパ企画の暗い旅』において、時代劇に出演する酒井君についていったロケの中で、偶発的に生まれた『ロケ弁グルメドラマ』。それを受けて、ヨーロッパ企画の若手ディレクター陣が『ひとりごちグルメドラマ』を作って競いました。サービスエリアのグルメ、居酒屋グルメ、コンビニのホットスナックグルメ。超新星は爆誕したのか。“暗い星”での物語に乗せてお届けします。

episode23『何かが宙をやってくる』は、メンバー角田貴志による、とんち小坊主がロケットで害宇宙へ飛ばされるアニメ『A Tonchi Oddysey』の最終回をお届けします。毎回オンエアを見ては「ああ、本当に放送されたんだなあ」と感慨をいだくコーナーです。フジテレビさんの深夜枠の懐は宇宙のように深いです。

episode24『しばし草の祝福より遠ざかり』で、ついに番組でこれまで進めてきた2つのプロジェクトが完結します。ひとつは、発明コラボドラマ『イコちゃん×A.I.棒 -ドクトル・ムウの野望-』。酒井くんの脚本・発明による2大ヒーロードラマ(番組内での)がタッグを組み、ラスボス、ドクトル・ムウに技術の粋で挑みます。そして、ゲームムービー『MKHプロジェクト#5』。番組内で制作したゲーム『名探偵スワー2』を、因縁のバーチャルYouTuber・月ノ美兎さんがとうとう実況プレイしてくれました。タイムラインに草は生えたのか生えてないのか。メンバーで見守って実況する、実況のミルフィーユです。

そして、幻の6次元クジラをめぐる、ロケクルーたちの宇宙の旅も、ひとたび終焉(しゅうえん)をむかえます。宇宙に文明の種をまけていたらいいなと思いますし、芽が出ていつかスターフルーツとなりキミの食卓に届けば最高です。それはまだまだ先の話でした。最終回、大団円を6次元クジラが届けます。深夜にキミのテレビに降り注ぐメッセージを見逃すな。いまが進化の分かれ目だと宇宙が言っています。ハロー、ハロー。アセンションプリーズ。