4月10日(土)23時40分より、大地真央主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』がスタートする。
名古屋出身の毒舌スーパーレディ・中島ハルコ(大地真央)が、ひょんなことから知り合った庶民のダメンズ女子・菊池いづみ(松本まりか)を振り回しながら、東京と愛知を舞台に、世の中の悩みをぶった斬っていく痛快ストーリー。
主演の大地と、話題のCMで共演中の今野浩喜が本作にも登場。いづみが働く出版社・食事の友社の雑誌「グルメシ!」の編集長・尾石初郎(おいし・ういろう)を演じる。
公式サイトの人物相関図では「仕事より折り紙が好き!」「何を考えているか分からない不思議系男子」とある役について、今野に話を聞いた。
<今野浩喜 インタビュー>
――台本を読んだ印象を教えてください。
すごく言い方が悪いですけど「ラクだな」と思いました、出番的に(笑)。最初、「撮影は、全話通して2日間くらい」と言われていたんですけど、台本を見てみると大体セリフが1行か2行しかないんですよ。場所もずっと(編集部内で)同じだし。撮影は、1日で終わるんじゃないかなと思ったら、本当に1日で終わりましたね~。
――尾石初郎は、どんなキャラクターですか?
台本からは、全然読み取れなかったんですよね。だから、どういう人間なのかホントにわからなかったですね。現場に来たら来たで、デスクの上に折り紙が置いてあって、監督から「折り紙を持って何かやって」と言われるし(笑)。
一番難しかったのは、セリフがないシーンからのスタートだったこと。どうやって動けばいいんだろうと悩みました。とにかく映ればいいんだな、ということしかわからなかったから、そのシーンのメインとなる松本さんや真魚さんの後ろで何かが起きていればいいんだろうなと思って、折り紙を持って動きました。今までやった役の中でも一番フワフワしながら演じていますね(笑)。
でも今回、クレジットの序列が、たまに“トメ”(※)になっているんですよね。最後に名前が来ることって映画で1回あったくらいで、ドラマは初めて。だいたい六番手ぐらいの役が多かったので、自分がトメだと、ちょっとは人に見てほしいなって思いますね。
なんか責任感があるんですよね、意外とこれで。しかも衣装合わせの時にプロデューサーさんが手紙をわざわざくれるっていう。そういうところで相当何か期待されているなとは感じるんですよ。だから意気込みはあるんですけど、意気込みを表すことができるほどシーン数がないから、ちょっと難しいんですけど(笑)。とにかく、このドラマが人気になってほしいなと思いますね。
※トメ…クレジットで一番最後に表記されるキャストのこと。そのドラマにとって重要な存在であることを意味する。
――大地さんとはCM共演が続いてますね。
CMでの共演が始まったのは、2018年からだから、もう3年。でもね、ほとんど別撮りなので、実は会話は全然できていないんです。一緒に撮影する時でもそんなにお話していないですね。
俺は普段から静かなほうで、自分から積極的に喋りかけるタイプでもない。あと、カメラ前(の笑ってる印象)と素のとき(の静かな印象)のギャップが大きくて、怖いと思われてしまうことが多いんですよね。
今回、「このドラマで大地さんとガッツリ共演できるのかも」と楽しみにしていました。
――年末の「大地真央主演ドラマ」の発表にネットで「今野!」コールがありました。
ハハハ。知らなかったです。世の中的に「大地さんと俺がワンセット」というより「俺が、あのCMとワンセット」なんでしょうね。ドラマでも映画でも俺が出るだけでSNSのタイムラインに「今野!」がバーっと並ぶ。だから俺の役名は、全然覚えてもらえない(笑)。
今回も、「編集長」とは呼ばれても名前で呼ばれるシーンはないので、そうなると思いますね。名古屋名物とかけて「美味しい ういろう」のような役名なんですけどね(笑)。
――部下役・松本まりかさんとの共演経験は?
去年の夏に『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)というドラマで共演しました。2人ともレギュラーで出てはいましたが、同じシーンになったのは1回くらい。でも、その番宣で喋っていたので、現場でも普通に話すことができました。
人に対しても、ドラマの現場でも、緊張しないんですよ。カメラの前でだけ何かやってりゃあいいっていう非常にビジネスライクでドライな人間だから。今回で言えば、何しろセリフが少ないので緊張感がないのかもしれないですね。例えば、たくさんセリフがある役だと、最初に変なキャラを作ってしまうと、後で演じるのが難しくなってくることってあるんですよね。何でこんなことしてしまったんだろう…と。でもこの役は後悔なく、全部“やり逃げ”できるのが良いですよね(笑)。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
尾石は、折り紙しかしてないように見えますが、それはたまたま変なところばっかり映されているだけで、実はものすごく仕事ができる人だと思っています。だって編集長ですよ(笑)。仕事ができ過ぎて、すぐ終わっちゃうから、余った時間で折り紙をしているんです。そして、デスクの上の折り紙は、実は毎話変わっています。カニとかカブトとかカタツムリとか、いろんなモチーフが出てきます。
あと、衣装的には「サスペンダーもこんなに変える!?」ってくらい、シャツと一緒に着替えてますので、そんな小さな変化も楽しみにしてもらえればと思います(笑)。
袴田吉彦、大西礼芳、六角慎司…そしてあのイケメンゴリラも出演!
第1話は、中島ハルコが「不倫問題」をバッサリぶった斬る。ゲストとして、イケメン実業家・大貫研一役に袴田吉彦、その愛人・吉岡久美役に大西礼芳、久美の元婚約者・蛇島役に六角慎司が出演。そして、ハルコといづみが出会う舞台となる、名古屋市・東山動物園のイケメンゴリラ・シャバーニも登場する。
<第1話 あらすじ>
38歳独身で10年物の不倫に悩む弱小出版社のライター・菊池いづみ(松本まりか)は、忖度無用の毒舌で人の心をグサグサ刺すアラ還名古屋マダム…中島ハルコ(大地真央)と出会う。
ハルコは、超人気美容クリニックを都内で経営する超セレブ。ひょんなことからハルコの舎弟のようになったいづみは、後日、セレブパーティに誘われ、正妻気取りの愛人を目撃する。