毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。

4月4日(日)の放送は、山内健司(かまいたち)、岩井勇気(ハライチ)、稲田直樹(アインシュタイン)が登場。

お互いの関係から、ネタ作りについて、芸人という仕事と親子関係、趣味、結婚願望など多岐にわたる話題を展開。その中で、東京と大阪の笑いの違いにも言及した。

千鳥・ノブからの「東京では思いきり振りにいかないと…」というアドバイス

山内は昨年、大阪から東京に活動拠点を移した稲田に心境の変化を聞いた。

山内:思う?売れてきたなって。

稲田:昔よりお金に困ることは少なくなったなとは思いますけど。やっぱり、かまいたちさんとか、それこそハライチを見てたら、不安ですね。しんどいです、精神的に。

山内:ああ。

稲田:この間、一緒に同期のやつで出たときも、岩井くん、ハライチはすごかった。腰が据わってて。

岩井:あはははは。

稲田:自分の中でマニュアルがまったくないから、番組によっては全スベりしたりするんですよ。

岩井:(笑)。

山内:(笑)。全スベりってあるの?

そんなとき、稲田は共演していたDAIGOから「稲田さん、すごいっすね。全部ホームラン狙いっすね」と言われたと明かす。これに、山内と岩井は「おお!」と声を上げる。

山内は「俺も、東京に来た時に『その方がいい』と言われた」と反応。千鳥・ノブから「ヒットを狙って打ったところで、何の印象もないし、何にもならへん」とアドバイスを受けたことを明かした。

山内:「もう、思いきり振りにいって、思いきりスベるなり、ウケるなりしないと、“東京は猛者の集まり”やで」っていうのを聞いて(東京に)来たから。最初はもう、フルスイングもフルスイングよ。

と、かまいたちが東京進出した当時を振り返った。

大阪の芸人が東京のテレビ番組でやりがちなクセとは?

山内の話にうなずきながら、大阪の番組出演で東京との違いを肌で感じてきた岩井は、大阪の芸人には「クセ」があると分析。

岩井:大阪の番組とか行くと、ちょっと面白そうなことを言うくらいだったら、MCが突っ込んでくれないし、オチまで待つじゃないですか。だから、たぶん向こうの芸人って、コンビ間で全部完結させるクセがついているんですよ。でも東京で、(話を)振られたときにコンビ間で全部完結させると、MCも「はぁ」みたいな感じになるし、グルーブが生まれない、みたいなことないですか?

山内:俺ら『アメトーーク!』(テレビ朝日)の加地(倫三プロデューサー)さんに、まったく同じことを最初に言ってもらった。コンビで落としちゃうと、「みんなで番組しているのに、自分らだけで目立とうとされても困ります」みたいなのがあって。

これに岩井は、「急にネタをやり出したみたいな空気になるんですよね」と大きくうなずいたものの、稲田は「あぁ~。ようやってるわ、それ」とうなだれた。

お笑い芸人の流行の波は「大ブームになってしまうと…」

3人は、テレビ界で活躍する芸人の流行についても言及。

稲田:波がありますよね。第七世代のような若い人が出ている時期と、おいでやす小田さんとか、苦汁をなめ続けた人がちょっとずつフィーチャーされ始めたりとか。

山内:流行りに左右されないポジションにいたいとは思いますね。どっしりポジションみたいな。

稲田:そうなんですよね~。

岩井:でも、スコーンって大ブームになってなきゃ、大丈夫じゃないですか?

稲田:あ、なるほどね。燃え尽きなければ。

山内:いや、確かにそれあるよね。ブームになり過ぎたら怖いっていうのも。

岩井は、ブームになってしまうと「1年経たずして、鮮度が落ちる」とお笑い界の波の速さを表現した。

戦い続ける大阪芸人かまいたち…今のバトルの場はYouTube

山内は、相方の濱家隆一を「戦闘民族」と表現。

山内:大阪芸人って、ずっとバトルで生きてきて。最下層のオーディションから、全部バトルで入れ替え戦とかって。ずっと戦って…。

岩井:そっか、競わされてるんですね。

山内:そうそう。もう(賞レースなど)バトルが出れるのがないなってなって、YouTubeやり出したのよ。

稲田:ああ~!

岩井:やってますね。

山内:そう。YouTubeで、何万回視聴とか結果が出たり、急上昇とかランキング出たりで、何かそこがちょっと“戦ってる場所”というか。

「そんな世界があるんですね」と感心していた岩井。YouTubeは「まったくやっていない」のだが、「ハライチ、岩井で(検索して)一番再生数が伸びていたやつは、違法アップロードですけど、(麻雀番組で)四暗刻(スーアンコウ)上がってたやつ」と笑わせた。

結婚願望がない岩井は「理論上、澤部の子どもを育てている」!?

最後は、独身の岩井と稲田に「結婚願望」を聞いてみると…。

岩井:いや、もう本当に僕は一切興味ないです。

山内:女性に興味ないってことじゃないでしょう?

岩井:そんなことはないですけど、芸人の利点みたいなのを全部失うような感じがしますね。

山内:なるほどね。「むちゃくちゃできる」だとか。

岩井:「自由で」とか。あと、言うことも制限されるところもあるじゃないですか。奥さんが「いいよ」と言ってても、世間的に「もう奥さん、子どもいるのにそんなこと言うなよ」的な面も植えつけられるわけですよ。

さらに相方の澤部佑に、子どもが3人いることに触れ「ハライチで活動してるってことは、一応この活動が澤部のためになっていて、澤部の収入にも。何となく育てている気持ちになってるんですよ」と付け加えた。

山内:いや、おかしい、おかしい。全然違うよ。

岩井:理論上。だから本当に澤部の息子、娘には感謝してほしいですね。

山内:(笑)。いや、そのほうが怖い。そこに行き着くのが。じゃあもう全然予定もなく?

岩井:まったく興味ないですね。

稲田は今こそモテ期到来!?「東京で俺がどんなもんなのか試したい」

一方の稲田は、テレビでブレイクし出した「ここ2~3年で、昔の僕より絶対モテるはずなんですよ」と、自らに期待。

岩井:そうですよね。

稲田:でも、まだそれが試せてないというか。コロナがあるから、東京で俺がどんなもんなのかをまだ見ないうちには、結婚はあり得ない。

山内:あはははは!今とんでもなく伸びてる可能性があるから。

稲田は「今こそ、まさに街に繰り出したいのに、街が8時で閉まる」と嘆き、笑いをさらった。