5月23日(日)放送のフジテレビ『くいしん坊!万才』では、千葉県南房総市の「伝統のなめろう」が紹介された。
南房総市には、日本で唯一の“料理の神様”を祀る「高家神社」が鎮座している。高家神社では、包丁とまな箸を用い、一切手を触れることなく魚を調理する特殊神事の「包丁式」を行っているという。
そのお膝元にある、寿司と地魚料理の「大徳家」の店主・栗原和之さんに、名物の「あじのなめろう」を目の前で調理してもらうことになった松岡修造。
新鮮なあじに、みそ、刻みねぎ、刻みしょうが、しその葉を乗せて粘りが出るまで包丁で叩いていく。途中で「これくらい叩いたものは“みそ和え”です。これから本物のなめろうを作ります」と栗原さんが宣言すると、松岡は思わず立ち上がり「何度も叩くんですね」と見入っていた。
「皿をなめたくなるほどおいしい」が名前の由来なので、「皿にくっつくほど粘りがないとだめ」と説明する栗原さん。手際よく叩き続けて、粘りで包丁が上がり辛くなってくれば「地あじのなめろう」の完成!
「口の中に入れると、ふわぁって広がっていきますね。しかもねっとりしていて、すごいおいしいです」と、力強く感想を伝える松岡に、スタンダードな鯵だけでなく、わらさも味わってもらいたいと栗原さんは調理を開始。血合いの多いわらさを、刻みねぎとニンニクを混ぜて包丁で叩いていき「わらさのニンニクなめろう」を完成させた。
「魚を潰せば潰すほど水分が出ていき、旨味が出てくる」と栗原さん。その自慢のなめろうを頬張ると、松岡は目を閉じてうなり、「なめろうってこんなにおいしいんだ」と感嘆の声をあげた。
「料理の神様が見ているって考えると、くいしん坊としては、料理を作ってくださる人の思いをより感じていくことは大事なこと」と姿勢を正しつつ、なめろうを口に運んで締めくくった。
次回、5月30日(日)の放送は、郷土料理「ごんじゅう」を紹介する。
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