5月12日(水)より、ミュージカル「ブロードウェイと銃弾」が東京・日生劇場で開幕。
それに先駆け、初日前日となる5月11日(火)にW主演を務める城田優と高木雄也(Hey! Say! JUMP)、橋本さとし、鈴木壮麻、平野綾、愛加あゆ、保坂知寿、瀬奈じゅんらが公開ゲネプロ(公開稽古)に参加した。
ミュージカル「ブロードウェイと銃弾」は、アカデミー賞7部門でノミネート、助演女優賞を受賞した1994年公開の傑作映画をミュージカル化したコメディ作品。2018年には日本で初演され、城田が「第43回菊田一夫演劇賞」を受賞するなど高い評価を受けた。
初演と同様に演出は、日本コメディ界の鬼才・福田雄一。そして、ギャングのボディガード・チーチ役を城田、ブロードウェイでのヒットを夢見る売れない劇作家・デビッド役を今回がミュージカル初主演の髙木が演じる。
舞台は1920年代のニューヨーク。ヒット作のない劇作家のデビッド(髙木)にイライラを募らせる彼女のエレン(愛加)。そこへ、デビットの作品をブロードウェイで上演できるチャンスが舞い込んでくる。
念願のブロードウェイでの上演に上機嫌のデビッドは、歓喜のナンバー「この世は僕のもの」を歌い上げる。髙木はステージ上を軽やかに駆け、「ついに!」というあふれんばかりの喜びを歌声で表現。これから始まる物語への期待感が高まっていく。
しかし、プロデューサーが見つけてきた出資者はギャングの親玉・ニック(橋本)だった。ニックは、キンキン声でセリフもろくに言えない愛人・オリーブ(平野)を主演にするように要求し、主演女優・ヘレン(瀬奈)は脚本の書き換えを色仕掛けで迫ってくる。
さらに、愛犬を抱え独特の雰囲気を醸しだす女優・イーデン(保坂)は周囲を振り回し、名優だけど過食症で女癖が悪いワーナー(鈴木)はオリーブと怪しい関係に。
そんな中、オリーブの付き人、監視役として送り込まれたニックの部下・チーチ(城田)までもが、脚本と演出に口を出し始める。頭を抱えるデビッドだが、チーチの意見は的確であることに気づき、周囲には内緒でチーチに相談しながら脚本を書き換えた。しかし、それがやがてまさかの展開を巻き起こし…。
ギャングのチーチは常にクールだが、時にアニメ声のオリーブをモノマネしたり、納得いかないことに地団駄を踏んだり、お茶目な一面も見せる。その茶目っ気の隙間に見える城田自身の照れ笑いが、より観客を惹きつけていた。
福田監督ならではの笑いのセンスも散りばめられている本作。華やかなダンスシーンでは思わず手拍子をしたくなるほど心弾み、思いきり笑える作品になっている。
ゲネプロのカーテンコールでは、城田に促され、髙木が取材陣に向けコメントすることに。「何かしゃべってくれと言われたのですが、しゃべれなくくらい力が抜けています(笑)。でも、何年か前からミュージカルをやりたいと言っていたので、これから駆け抜けたいと思います!」と、笑顔で意気込んでいた。
以下は、ミュージカル「ブロードウェイと銃弾」初日を迎えるにあたり発表された、城田と髙木のコメント。
<城田優 コメント>
今回は僕にとっては再演となりますが、早い段階で通し稽古をできていたので、役はかなり自分に入っています。これから初日が開いて、お客様の新鮮なリアクションを受けてどうなっていくか、今は非常に緊張していますが、とても楽しみでもあります。
アドリブっぽく見せているシーンもありますが、演出家の指定で決まっている部分ですので、決してアドリブではないです(笑)。これは声を大にして言っておきます!歌よりもそういう笑いのシーンのほうが緊張しますが、自分のやるべきことは変えずに、真剣に挑んでいきたいです。
いろいろと不安要素はありますが、観に来てくださったお客様に少しでも勇気や笑顔、希望をお届けできるように精いっぱい努めたいと思います。
<髙木雄也 コメント>
まず初日を開けられること、久しぶりにお客様の前でお芝居できることをとてもありがたく感じています。このような状況下なので、いろいろと考えながら稽古をしている部分がありましたが、初ミュージカルの稽古はとても楽しかったです。
僕は僕なりのデビッドを作り上げてきました。稽古期間中、自分にできる限りの100%でぶつかっていきたいです。福田雄一さんの演出ですので、純粋に笑えるところもたくさんあります。そういうところは心の中で思いきり笑っていただけるとうれしいです。
僕にとっては今回が初ミュージカルということで、とても楽しみにしてくださっている方もいると思います。ですが、僕自身これからもミュージカルに挑戦していきたい気持ちでいますので、今は無理だけはしないでください。会場にいらっしゃった方はぜひ楽しんでいってください!
最新情報は、ミュージカル「ブロードウェイと銃弾」公式サイトまで。