『レンアイ漫画家』第7話完全版

刈部清一郎(鈴木亮平)は悔やんでいた。仕事部屋に金條可憐(木南晴夏)と入ったレン(岩田琉聖)に思わず「出て行け!」と怒鳴ってしまったことを。さらに、久遠あいこ(吉岡里帆)に「これは家族の問題だ」と、突き放したことも。レンが、写真に写る女子高生を母親ではないかと疑っており、清一郎は動揺してまったのだ。

そして、何より気がかりだったのは、突然かかってきた電話だった。美波(内田理央)と名乗るその女が、訪ねてくると告げていた。

朝、清一郎はあいこに謝る。また、レンに学校帰りにあいこのバイト先で夕食を食べて来るよう伝える。家を出て行かなくて良いと知り、喜ぶレン。

バイトに向かったあいこは、昨日の二階堂藤悟(眞栄田郷敦)からの突然のキスに戸惑いを隠せずにいた。何事もなかったように大人対応しようと決意するあいこだったが、二階堂の様子は明らかにギクシャクしている。

一方、向後達也(片岡愛之助)は、編集長から「銀河天使」の日本漫画大賞ノミネートを命令された。賞レースを毛嫌いしている清一郎をどう説得したら良いのかと向後は困窮する。

夕方、刈部宅のインターフォンが鳴る。身構える清一郎だが、可憐だった。“刈部まりあ”の正体を知ったという可憐は、一方的に「銀天」への熱い思いを語り、「私がまりあ先生をお守りします!」と言いだす。

そこへ新たな来訪者が。居留守を使おうと焦る清一郎にトラブルを察した可憐は、自分が応対すると玄関へ。そこには花束を抱えた美波がいた。可憐はとっさに清一郎と交際していると美波を牽制。清一郎は不安だが、可憐は美波にレンを引き取ることを諦めさせるためと譲らない。

その頃、二階堂の店に来た向後は、レンと麻央(星乃あんな)がいることに驚く。 あいこは清一郎が締め切り前だと言うのだが、向後は否定する。清一郎に何かあったのかと向後が疑っていると、早瀬剛(竜星涼)が来た。

すると、あいこに「二階堂には彼女がいるからやめたほうが良い」と言いだす。早瀬は、昨夜のあいこと二階堂のキスを目撃していたのだ。あいこは見間違いだと誤魔化そうとするのだが、その会話を退院してきた伊藤由奈(小西桜子)が聞いてしまう。

由奈にも誤解だと説明しようとするあいこだが、もはや聞く耳を持っていない。仕方なく、あいこはレンを向後に預けて先に帰ることに。

刈部家では、可憐が美波を追い返そうとしていた。そこに、あいこが帰ってくると、可憐は清一郎のアシスタントだと美波に紹介する。わけがわからないあいこを仕事部屋に連れて行った清一郎は、美波がレンの母親だと説明した。

清一郎とあいこがリビングに戻ると、可憐と美波の話し声が聞こえる。美波は、自分と純(白石隼也)が結婚してから、清一郎は「恋愛はするものではなく、描くものになった」と言っていたらしいと話していた。

清一郎には悪いことをしたと思っていると続ける美波。清一郎は、同情される筋合いはないと美波の言葉を遮るが、美波は清一郎と2人きりで話がしたいと告げた。

中庭で話す清一郎と美波。美波は、清一郎がいつか恋愛する相手は自分だと思っていたと切り出す。昔の話だと清一郎は否定するが、美波は認めない。

さらに、美波は純も清一郎も自分にとって特別な存在と断言。清一郎の背中に抱きつき、「ひとりぼっちになるのは怖いので助けて欲しい」とすがる。だが、清一郎は美波を引き離し、「もうここには来るな、レンにも会わないでくれ」と突き放した。

夜になると、向後がレンと麻央を連れて来た。清一郎は可憐に正体がバレたことを話すが、「銀天」の愛読者だったから大丈夫だと話す。今までとは違う清一郎の対応に、向後はどんどん普通の人間になっていくと不安を募らせ、日本漫画大賞ノミネートの話をすることもできなかった。

仕事部屋で1人になった清一郎は、若き日の純や美波とのことを思い出す。そこに、レンが純の遺品の女子高生の絵を返して欲しいとやって来た。清一郎が絵を渡すと、レンはこの女性は自分の母親ではないかと尋ねる。素直に認める清一郎だが、レンに自分と母親が似ているかと聞かれると否定した。

夜中に、あいこがリビングに行くと、清一郎が強くはないのに酒を煽っている。テンション高く酒を勧める清一郎に、あいこは酒を飲みたくなったのは美波のせいではないかと問う。

そんな女は知らないと強がる清一郎は、逆にあいこに純は好きかと聞く。さらに、純は何をやっも憎めないと言う清一郎に、あいこは好きな人を取られてもなのかと返した。

清一郎は、それ以前の問題で、自分は最初から蚊帳の外だったと答える。純は自分の気持ちを知って、美波とくっつけようとしてくれた。だが、美波は純が好きだった…それだけの話だと清一郎は打ち明ける。

あいこは、今でも清一郎は美波を好きなのではないかと聞く。清一郎は全然思っていないと言うのだが、あいこはそれが恋愛を描くものになった原因がのではないかと捉えたのだ。

関係ないと重ねて否定する清一郎に、自分には疑似恋愛させておいて恋愛は描くだけなんてずるいと言い放つ。あくまで恋愛はしたくないと言う清一郎をあいこは抱きしめた。

あいこの行動の意味がわからない清一郎。あいこから「愛」だと言われ、混乱する清一郎は部屋に戻った。

翌朝、食事の席に清一郎は現れなかった。レンが学校に出かけると、あいこは清一郎の仕事部屋へ。扉を挟んで話すあいこは、昨夜のことを清一郎に詫び、そして、改めて清一郎と恋愛したいと告白した。

一方、清一郎を現実から漫画という虚構の世界に戻したい向後は日本漫画大賞へのノミネート用紙を記入していく。

また、通学途中のレンに美波が話しかけて…。

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