とてつもないクライマックス感!!

ラスト10分、やけに早めにエンドロールしだすな~って、思ってたら、そっから、怒涛の、クライマックス突入!!だったもんで、え!?これ、来週最終回だっけ?あ、そうだ、もう第7話だった!「オトナの土ドラ」、全8話で終わりがちだった!!なことより、例えばこのラストのシーンだけ初めて見ても、どっからどう切り取ってもわかる、圧倒的クライマックス感!!!クライマックスすぎるやろーーーーー!!!って叫んじゃうほどの、THEクライマックス!お見逃しなく!!!(クライマックス言いたいだけ)

で、今回はそんなラストに待ち構える“THEクライマックス”に向かって、いつものハルコ(大地真央)のハイテンション&暴言(にちょっとした真理あり)は控えめに…っつっても「ハルコ13」なるハルコの猟銃スタイル(?)はやっぱり変なテンションすぎだし、なにより様になりすぎておかしい…んだけど、終始ずっと、“怪しい…”、“何かある…”、“胡散臭い…”、“どいつもこいつも信用できない…”という、“不穏要素”が立ち込めまくっちゃって、「え?これ、絶対最後まで順調にいくわけないよね…」っていう、そのドキドキ感と緊張感で最後まで視聴者を引きつけていきます。そして、その緊張の糸が、いっぱいいっぱい、引っ張り切られた後の、最後の大スパーク!!あまりの大スパーククライマックスっぷりに、普通のドラマじゃないってのはわかっちゃいるけど、普通じゃなさ過ぎて、だけどコッテコテ過ぎて、ちょっと笑います。いや、結構笑います。え、これ『最高のオバハン』だよね?戦隊ものじゃないよね?ってくらい、いつもの画力とは別次元の気合入りまくりのクライマックスなのです!

そして、今回の第7話、最終回へと、2週にわたって立ちはだかる…ハルコの強敵(なはず)…“リトルハルコ”こと、イベント会社経営者・青柳小夜子を演じるのが、なんとMAXのNANAさんという意外過ぎるキャスティング!!

僕、ミーハーなドラマ好きなもんで、よく架空のキャスティング会議を自分の頭の中で開くんだけど、中島ハルコ演じる大地真央さんの最後の対戦相手…しかも2週に渡って描かれる強敵…その俳優を誰にするか?…って考えた時、どこをどういうルートで「タレント名鑑」開いたら(そもそも「タレント名鑑」開くのかは不明だけど)NANAさんへとたどり着くの!?どんなキャスティング会議なの!?僕には到底思いつかない!!クリエイティブ過ぎる!!で、僕、NANAさんとの、ドラマの思い出っつったら、MAX全員が主演だったドラマ「月曜ドラマイン」の『スウィートデビル』(1998年/テレビ朝日)以来だよ!?ああ、なんて懐かしいの!!もう一体全体、どういうキャスティング会議―――!?って、前回の予告の時点ですでに大興奮だったんだけど…。実際、それが、もう、想像通りに、ピッタリなの!!だってNANAさん、前半の“怪しい”、“何かある”、“胡散臭い”、 “信用できない”という、不穏四大要素、その全てを纏ってて(失礼すぎる)、しかも登場した瞬間からそれがプンプン匂ってくるもんだから、ハルコには到底追いつけない…“リトルハルコ”感がとてつもなかったし、何より、絶対ハルコに勝てるはずがない感じが絶妙なの!!それなのに、身の程知らずに、ハルコへ立ち向かっていくもんだから、それが悲しいんだかおかしいんだかで、もうNANAさんにぴったり!!(ホントにNANAさんに失礼)で、よくよく考えると、ラストのクライマックス、NANAさんじゃなかったら、ちょっと別の意味合いになりすぎちゃって、くだらなすぎる!!って怒ってたかもしんない…。だけど、それが、これまで培ってきたハルコのテンションも相まって、くだらなさのその先へ行きすぎちゃって、どっからどう見てもクライマックス過ぎちゃって、笑っちゃう…という謎現象を起こすのです。

また、前回のラスト、いづみ(松本まりか)の前に突然現れたイケメンシェフ…平岡祐太さん演じる沢田が登場したもんだから…<試写室>にて…

いづみにとってなんだか希望の光が…って感じな展開になるんだけど、僕、それ、もう、怪しさしかないと思ってる!!!いや、そうであってほしい!!いづみには、どうしても、今のままの、冴えないいづみであってほしい!!(ひどい)

って言ったんだけど(今振り返ってもひどい)、それはつまり、沢田=ひどい奴に違いないっていう予想だったんだけど、ちょっとね、これ、訂正します。沢田という男…、ある意味、その予想は合ってたんだけど、いい意味で裏切ってくるし、それがあまりにも僕の予想と違ったもんだから、いづみに、ちょっとだけ、かわいそう…幸せになって欲しい…って思っちゃいました(思っちゃいました…って、またなんて失礼な)

っというわけで最終回に向けて、いづみの幸せ問題はもちろん、ハルコさんについても、これまで回収されなかった“あの伏線”が、徐々に回収されつつある…もんだから、最後の最後まで見逃せませんよ!!

text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)