7月スタートのフジテレビ木曜劇場に、比嘉愛未主演、渡邊圭祐共演の 『推しの王子様』が決定した。
比嘉にとって本作は、フジテレビ系連続ドラマ初主演となり、相手役の渡邊とは初共演。渡邊は、フジテレビ系ドラマ初出演、主人公の相手役を務めるのは初となる。
“逆マイ・フェア・レディ”な日々を、胸キュンとともに描くロマンティック・コメディ
『推しの王子様』は、主人公の日高泉美(ひだか・いずみ/比嘉愛未)が、五十嵐航(いがらし・わたる/渡邊圭祐)を理想の男性に育てるため奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を、胸キュンとともに描いていくオリジナルストーリー。
ただ今36歳、乙女ゲーム(女性向け恋愛ゲームの総称)を手がけるベンチャー企業「ペガサス・インク」代表取締役社長である泉美は、4年前に起業し、最初にリリースした乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」が異例の大ヒットを記録。
「ラブ・マイ・ペガサス」は、外見から内面まですべてが泉美にとって理想の“推し”(=好きなゲームキャラクター)である、ケント様と恋に落ちるゲームで、泉美は一躍、新進気鋭の経営者としてもてはやされることに。
社長になる前の泉美は、保険会社で働き、当時は夢もやりたいこともなく退屈な毎日を送っていた。ある時、友人から乙女ゲームの存在を知り、何気なくプレイを始めたところ一瞬で心を奪われ、泉美は人生で初めて“生きがい”と呼べるものを見つける。
乙女ゲームに夢中になるあまり、仕事もゲーム会社へ転職。そればかりか、最高の乙女ゲームを一から作り上げるために起業することを決意し、今に至るのであった。
性格は真面目で、誰に対しても壁を作らず等身大で接する泉美。社長になってからは一流のコミュニケーション能力とマネジメント力を身につけ、仕事に対する情熱は増すばかり。どんなに困難な状況でも絶対に諦めず、ひたむきに前へ進む姿に、部下からの信頼も厚い。
プライベートでは、ここ何年も恋愛をしておらず、もっぱら「ラブ・マイ・ペガサス」のケント様に夢中だ。
一見、順風満帆な泉美だが、「ラブ・マイ・ペガサス」に続く次回作の制作に苦心しており、SNSには「一発屋」という心ない声も。もちろんめげることなく、部下たちには明るく笑顔で発破をかけ、その裏では開発資金の調達に奔走していた。
ある日、自分の理想通りに作ったケント様にソックリな男性に遭遇!
ある晩、日頃の疲れから、つい酒を飲み過ぎてしまった泉美が帰り道を歩いていると、突然1人の男が文字通り空から降ってくる。仰天する泉美だったが、男の顔を見てさらに驚がくする。男の容姿は、なんと自分の理想通りに作った「ラブ・マイ・ペガサス」のケント様にソックリだったのだ。
男は借金取りから逃げるため、歩道橋から飛び降りたようで、追いかけてくる借金取りから隠れようとしたはずみで、泉美を抱きしめる。あまりにも信じられない出来事の連続に泉美は、酔いも手伝って、そのまま気を失ってしまい…。
男の名は五十嵐航、23歳。泉美にとって、まさに王子様が舞い降りてきたかのように思えたが、理想通りなのは容姿だけ。航は無作法で無教養で無気力で、なんとこれまで一度も人を好きになったこともない、ないない尽くしの残念すぎる王子様だった。
大失望する泉美だったが、ひょんなことから「私があなたを理想の男性に育てる!」と、航の人生を変えることを決意。泉美は航を「ペガサス・インク」で雇い、仕事はもちろん言葉遣いからマナーに知識、さらには生きがいや恋の仕方まで、ありとあらゆることを教えていく。そして、時に泉美が航に守られ、逆に泉美も航から本当に大切なことを教えられることに――。
比嘉にとって本作は、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』以来13年ぶりの木曜劇場。社長という役どころを演じるのは初めてのこと。
一方、泉美が育てていく航を演じる渡邊は、『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日/2018年)の仮面ライダーウォズ役で役者デビューし、一役人気者に。
『知ってるワイフ』の企画、プロデューサー、演出陣が再集結
その後も『恋はつづくよどこまでも』(TBS/2020年)での新人看護師役が大いな話題を呼び、『MIU404』(TBS/2020年)、2021年は『直ちゃんは小学三年生』(テレビ東京)、『恋はDeepに』(日本テレビ)で3兄弟の末っ子を好演中。
『推しの王子様』制作スタッフには、『知ってるワイフ』(フジテレビ)の企画、プロデューサー、演出陣が再集結。『知ってるワイフ』は初回から大反響を巻き起こし、回を重ねるごとに評価は上がり続け、比例して視聴率も上昇。
最終回では個人で4.9%、世帯で8.9%と番組ベストを更新し、見逃し配信では全11話の合計再生数で、フジテレビ史上歴代2番目となる1236万回を記録した。
脚本を務めるのは、阿相クミコと伊達さん(大人のカフェ)。阿相は、社会現象にもなった大ヒット作『マルモのおきて』(フジテレビ/2011年)をはじめ、『ワカコ酒』シリーズ(BSテレビ東京/2016年~)や『マリーミー!』(ABCテレビ系/2020年)など、見る者の心を温かく包む込み作品を第一線で生み出し続けている。
また、演劇コントユニット「大人のカフェ」のメンバーでもある伊達さんは、脚本家として『おじさまと猫』(テレビ東京/2021年)や、『知ってるワイフ』のスピンオフドラマ『知ってるシノハラ』(FOD配信中)、『ボーダレス』(ひかりTV配信中)などの話題作を手がけている。
※視聴率は、「ビデオリサーチ」調べ(関東地区)
<比嘉愛未 コメント>
このたび大きなお役目を頂戴致しましたが、今までいただいてきた役、どれも全て全身全霊で演じてきました。それは今回も変わらず、気持ちは同じです。
とにかく、みなさんの日常を明るく照らす作品になるよう最後まで全力で努めてまいります!応援していただけると幸いです。深田さんの、一日も早いご回復を願っております。
※既報の通り、日高泉美役は当初、深田恭子が演じる予定だったが、病気療養のため降板。
<渡邊圭祐 コメント>
オリジナルストーリーならではの新しい角度のロマン溢(あふ)れる夢のような展開のお話で、航という役を演じさせていただけることを心からうれしく思います。
夢や希望もなく、その日をぼんやりと生きることしか考えていない空っぽな航が、泉美との出会いを通し、人として成長していく様を丁寧に演じていきたいです。
このような大役に恥じないよう、精いっぱい考えて悩んで、スタッフのみなさま、キャストのみなさまからお力をお借りして、航という人間を見ている方にも推していただけるよう、努力して本物の幸せを見つけたいと思います。
これまで比嘉さんの数々の作品を拝見しておりました。ご一緒させていただくことを楽しみに、とにかく自分のできることに集中して、全力でぶつからせていたきたいと思います。
“推し”がいる生活の素晴らしさはもとより、好きなもの・ひとをより一層推したくなるお話になっていますので、どうかこの夏一番の尊さをその目で感じていただけるとうれしいです。
深田さんが、健やかに過ごされるよう心よりお祈り申し上げます。