(いつも自覚なしでネタバレしちゃってる僕が言うのもなんですが…)
このドラマ、何の事前情報もなしに見たほうが、絶対!面白いです!!!
うん…。っということは、なんなら、このレビューすら読まなくて結構です!!
…え…だけどさ、うん、やっぱり、大事なネタバレはしないって約束するからさ?…ちょっとくらいはさ…読んで、欲しい、な…せっかく、このレビューにたどり着いたんだからさ、ちょっとだけ、薄目でいいから、薄目でもいいからさッ!読んで…ね?(変態か)…ってくらい(?)、つまり、そういう心境になるくらい、なんの事前情報もなく、まっさらな気持ちで見た方が、絶対面白いです!!
…っと言いますのも、僕がそうだったから!!!!(そらそうだ)実は、僕、こういう仕事をしてはおりますが、ドラマの事前情報、ほとんど入れたくないんですよ。だってドラマの中で初めてストーリーを知りたいじゃないですか。だからこのドラマも頭に入れていたのは(どうしても入っちゃったというのが正しい)、羽田美智子さんが主演で、脚本が小松江里子先生で、なんだか理由はわかんないんだけど氷点下な世界で繰り広げられるサバイバルストーリーだってこと…のみ!…そう!!つまりは、巨大隕石が衝突する終末世界を描いた『隕石家族』(2020年)の系譜!!深夜ドラマだってのに大スペクタクルな設定!…SFなのにホームドラマ、壮大なのにミニマム、恐怖なのにノンキ、っていう、あの独特すぎる世界観!!あの興奮の日々再び!!(特に第4話ラストの引きが最高)…って、さっき“のみ!”…とか言っときながら、事前に相当想像膨らませて、興奮しちゃっておりましたが、ホントにもう、それだけで十分!知ってていいのは“20XX年マイナス45度の氷河期に襲われた地球”が舞台で、主演が羽田美智子さんってだけで十分!なんです!!
いや…だけどね…。見終わった後、すげードラマ始まっちゃったよ!すっげー面白いじゃんかよ!!ってな感じの興奮状態のまま、ようし!書くぜ!ってなったんだけど、え?この<試写室>では、どこまで触れちゃっていいの?“あの設定”言っちゃっていいのかな?なわけないよね?って一応、公式HP見に行ったらさ…。概要に、早々に、悪びれた素振りもなく、平然と、僕的超重要ネタバレワードの、“あの4文字”が!!
な・に・し・と・ん・ね・ん!東海テレビ!!!
申し訳ございません。せっかくレビューを書かせてもらってるのに、つい取り乱してしまいました。東海テレビさん、いつも素敵なドラマありがとうございます!(って媚び売っとく)。
だけど、あれ、“あの4文字”、言っちゃうかね?言っちゃいますかねー?僕はね?僕はですよ?“あの4文字”ね、知らない方が、純粋に驚けると思うし、衝撃要素だとも思うし、何より、あれをドラマの中で初めて知った瞬間、すっごく怖くなったんすよ?あぁ、だから、できるだけ多くの人たちに、僕みたいな体験、味わってもらいたいな…って。だから、なんの情報も入れずに鑑賞することをおすすめします!(とか言って“あの4文字”とか言われたら気になるよね…僕、意地悪ですね…。フッフッフ…)
っとまあ、そんなわけでこのドラマ、“20XX年マイナス45度の氷河期に襲われた地球”を舞台にしたサバイバルドラマ…なんだけど、やっぱり『隕石家族』の系譜なもんで、SFだけどホームドラマ仕立てで、壮大なのに描いていることは細かくミニマムで、一見恐怖な出来事が起こってはいるんだけどどこかノンキで、だからこそより恐怖で…っていう、あのドラマでしか味わったことのなかった世界観を、再び体感することができます。だけど、『隕石家族』ファンからしたら、終末世界で、羽田美智子さん主演…うん、何か物足りない…何だろう…そうだ!あの独特の世界観を羽田さんと共に作り上げたと言っても過言じゃない、キャプテン=中村俊介的要素だ!!中村俊介さんが必要!!!出るかな?出るよね?とか勝手にドキドキしてたら、冒頭のCM明け…、笑ってんのか企んでんのか、良い人だか悪い人だか判別できない、THE中村俊介スマイル!で爽やかに登場するので、そっからはもう“あの世界観”、完璧再現されます!!
いや、だけど『隕石家族』とは違った面白さがもちろんあるし、見ていない方だって心配ご無用。“氷河期になってしまったら?”という興味深い“if”世界に冒頭からくぎ付けになっちゃうのはもちろん、そんな中、ちょっとずつ、“違和感”が積み重なっていくんだけど…という物語構成。そして、その“違和感”こそがこのドラマが描きたかったもので、何かがおかしい…今のあのシーンいったい何?っていう“?”や“違和感”がたまりにたまったラスト、ようやくそれが何なのか?確信へと繋がっていく…つまり“あの4文字”が、浮かび上がってくる…っていうね…。だからね、“あの4文字”、知らない方が、僕は絶対、驚けると思うんだけどなー。(“あの4文字”言いたいだけ)
で、やっぱり、主演の羽田美智子さんの存在がこのドラマをより興味深くさせるんですよ。羽田さんだからこそ醸しだせる“何かある”感がもの凄くて、そのおかげで全然安心できないし、全編に渡って緊張感を漂わせてくれるの。とはいえ要所要所にはチャーミングな一面も見せて僕らをハートウォーミングさせちゃったりするもんだから、羽田さんの、今の、その顔!一体どっち?どっちに転ぶの!っていうスリリングがいっぱいで油断できません。
そいでよくよく振り返ったら、前作は東海テレビさんのおひざ元、愛知県が舞台で、ご当地感満載の中でドラマが展開してたってのに、今回は地球規模(いや宇宙規模?)しかも、それが『隕石家族』以来約1年ぶりとなる、でかすぎる規模感!!スパン短ッ!!やっぱり「オトナの土ドラ」ちょっと…、いや、結構おかしいよね!!だから、見逃せないんだよね…。あ!だけど要注意!!今週の第1回だけ、いろいろあって24時10分スタート!だから、厳密には「オトナの日ドラ」…なんです…。事前情報を入れず、放送時間まで、待機です!!
text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)