東海テレビさま、前回は知ったような口を利いてしまい、申し訳ございませんでした!!
そうです!あれです!!あの禁断の、ネタバレワードの、4文字!
“偽・装・家・族”の件です!!
だってさー、“偽装家族”って言葉、はっきり出てきたの、今回の第2話なんですよ?それをなぜ、第1話を見る前の視聴者に、公式HPで堂々と、悪びれたそぶりもなく、しかもイントロの部分で、出しちゃうかなー!もう!!…うん、だけど、あの“偽装家族”ってワードが、誰かにとっては“引っかかる”ドラマになってくれるかもしれない…って、思うのも、無理ないかー…。うーん、だからやっぱり、番宣って、難しいですよね!?(どの立場からの上から目線)
いやー、だけど、それ知らなかった、回避できてた僕、すっごい興奮しちゃったもんね!!(またしても上から目線)だってこっちは羽田美智子さん主演の『隕石家族』(2020年)の系譜で見ちゃってるから、“家族”っていう部分には何にも、ホントに微塵も、疑いはなかったんですよ。だから、そもそも、ずんのやすさんがパパで、その子どもたちが、美男(長男:結木滉星)、美女(長女:久間田琳加)過ぎる!いくら羽田さんの血を大いに引いてたとしたって、美男美女すぎる!!…いや、待てよ…ずんのやすさん、よーく見ると、すっごいチャーミングだし、なくはないか…長男の方なんて、むしろ目元とか…似てる?気がする??…ずんのやすさん、失礼なことを勝手に妄想して申し訳ございません!『さんまのお笑い向上委員会』(前の時間帯で放送中)での活躍、いつも拝見しております!大好きです!!…って無理やり納得してたし(?)、第1話の中盤あたりに訪れた“就寝シーン”…何でか急に周りを気にしだして、仕切りを作って、みんなバラバラで寝始める…え?今のそのシーン何!?“木村家”を表す上で、いつもこうやってドタバタしながら寝てますっていう描写、入れたってこと?…うん、よくわかんないけど、多分そうだ、そうに違いない…ってスルーしてたのに、その後もジワジワと表出し始める“?”の数々…それに対して、ラスト…なぜか特別扱いで1人部屋の老女(銀粉蝶)が祥子(羽田美智子)に向かって…「黙っといてあげるわよ…あんたのことは…」って、…えーーー!!やっぱりーーー!!??…って何がーーーー!!何について黙っとくのーーー??てか、その後にサブリミナル的に映った“吹雪の日本人形”、一体何ーーーー!!!怖ぇぇぇーーーー!!!からの、祥子「元気に…くたばっちまいな…」って、意味わからーーーーん!!ってその時の羽田さんの目!!!怖ぇぇぇーーーー!!!っていう、あのくだり、最高に、興奮したし、恐怖だったよね…。
っというわけで(?)、やっぱりこのドラマすごいですよね。隕石衝突の影響で(これ『隕石家族』のパラレルワールド的な立ち位置だよね?)、氷河期に突入して、マイナス45℃の世界になってしまった…って、それだけじゃない、そこに“偽装家族”っていう要素を付け加えてくるんだもの。それによって、極限状態に置かれた家族の、安易な“家族の絆”を描くんじゃないんだ…って、まずその覚悟に俄然興味がわくし、偽物が本物より活躍する物語なのかな?とか、逆に偽物の家族を描くことでその本質を突いてくるのかな?とか、近代ドラマの潮流でもある“家族以上の家族の存在”を描くのかな?とか、はたまた、それとは全く違うものを描こうとするのかな?とか、想像ふくらみまくっちゃうもの。だけど、多分、僕の想像とは全く違うもの…その確率の方が高いよね!だって、そこはやっぱり、「オトナの土ドラ」だもの!!あぁ、今後が楽しみすぎる!!
っというわけで、そんな“偽装家族”が明るみになって迎えた今回…。“電力不足で第七支部危機一髪!”って回なんだけど、そんな話だってのに、やっぱり最高なのは、氷河期になっちゃった世界が舞台なのに、そこ描く??っていう、細かくって、楽しくって、ノンキな描写。『隕石家族』で言うところの、隕石衝突の危機!だってのに、“ゴミ出しルールを守らない”エピソード(光浦靖子さんが登場する第2話参照)をぶっこんでくるあの感じ、ですよ。だけどあの“ゴミ捨てエピソード”の時もそうだったけど、そこ描く?ノンキか!って思って油断してると、後々とんでもないしっぺ返し…衝撃展開が待ち受けているので、今回も要注意です。
で、今回は“偽装家族”が明るみになったことも相まって、“誰が”、“どんな嘘をついていて”、“どんな効果をもたらすのか?”ってとこも注目ポイント。で、その“嘘”は、木村家の人々がどんな“嘘”をついているのか?ってのはもちろんのこと、それ以外の登場人物、一人ひとりにも“嘘”が、巧妙に仕掛けられている…のです。そして、それがこの第2話で判明したり、謎が深まったり…、そして“嘘”とはいっても、もたらされるのは喜劇や悲劇だけじゃない…っていう、すっごく深みのあるお話にもなっているのです。だからひと時たりとも見逃せない展開が続きますよ。
で、やっぱり、誠実なんだか胡散臭いんだかわからない…、てか、こんなお風呂にもまともに入れなさそうな世界観だってのに、アイロン、ビター!なスーツをビシッと決めまくってるから、結局のところやっぱり胡散臭い、支部長・如月=中村俊介さんが気になってしょうがない!!なんだか祥子とも繋がりがありそう…だけど、それが何なのか、何があったのか、わかるようでわからない、見せ方が絶妙すぎて、気になりすぎるの!!今週も、次回以降も見逃せませんよ!!
text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)