帰り道、自分自身も身勝手だったと気づいた綾子。そこに、追いかけてきたラジ男が声をかけてきた。ラジ男は「僕、もうすぐ死ぬんだ」と告げ、もう頑張りたくても頑張る意味がない、と話す。それを聞いた綾子は、ラジ男に共感してしまう。
恋愛もうまくいかない、仕事もなくなってしまった。ラジ男は綾子に「何もしないで、ただ一緒にいよう」と語りかける。心が動く綾子…。
そこへ「ふざけんな！」と叫びながら山田が現れた。元医者の山田はラジ男の数値を聞き、正常範囲内だと伝えたうえで「生きてる人間は、生きてるように生きろ！」と一喝。幽霊の山田に驚き、逃げていくラジ男。
山田は綾子にも「端から諦めることで、自分を守ろうとしてるんじゃないの？」と厳しい言葉をぶつける。綾子は「もう婚活してもダメなの」「だって山田のことが好きなんだよ！」と告白し、泣いてしまった。
それを聞いた山田は、みのりの話をする。彼女の判決が出る前日、山田は一晩中泣いているみのりのそばにいた。夜が明けて、みのりは山田に言った。「ありがとう。私との約束は、朝まであなたと一緒にいることだったんだよ」。期せずして、みのりとの約束を叶えた山田の身体は、徐々に薄くなっていく。
「とにかく生きて」と伝える山田。「いかないで」と泣く綾子。そして、山田の姿は完全に消えてしまった…。
