<宮下佐紀子(プロデューサー)コメント>

正月の日本を震撼(しんかん)させた能登半島の地震では、多くの命が失われました。

これまで映像と証言をもとに“命を守るための行動”を伝え続けてきた『わ・す・れ・な・い』シリーズ。

着目したのは、13年前と比べて大幅に普及が進んだドライブレコーダーです。人の目を介さない映像には、地震発災の瞬間から克明な記録が残されていました。

今回の地震では、揺れによる建物の倒壊や土砂災害が目立ちましたが、実は津波の猛威も相当であったことが明らかになりました。

東日本大震災以来となる大津波警報が発表されるなか、人々の避難行動に“311”の経験は生かされたのか…取材を進めると、“教訓”が生きた面と、生かされなかった面の両面が浮き彫りとなりました。

「自分だったらどうしただろう」と、みなさんが自分ごとに置き換えて防災を考えるきっかけになれば幸いです。