<小山薫堂(チェアマン)コメント>

番組を立ち上げたときは、リモートのやりとりで起こるハプニングや、調理のドラマ性が番組の面白さにつながるのではないかと思っていました。でも、いざ放送が始まってみると「身近な食材でこんな料理ができるんだ」という発見や、「料理人ではない人が作っても、こんなにおいしいものになるんだ」という感動が、この番組の面白さだと気づきました。

今回のリニューアルからトーナメント戦になり、シェフたちも勝ち続ける喜びや負ける悔しさを、これまで以上に強く感じるのではないかと思います。それが番組の緊張感やワクワク感に繋がってくるのではないかと思うので、ご覧いただく方にはその部分も楽しんでもらいたいです。

そして、MCとして新たに加わった吉澤さんは、クッカーの経験もあり、作り手の気持ちもよくわかる方だと思います。作る側の視点からシェフたちの戦いを見つめ、番組に華を添えていただけたらうれしいです。

これまでの放送を通して、リモートという離れた環境でも、高いクオリティの料理を作ることができるのを実感しました。『リモートシェフ』という店を持たない新たな料理人のスタイルが、職業として成立すると思いましたし、番組としては今後も、その確立を最終目標として目指していきたいです。