キュンシーンは「いかにサラッとできるかが大事」
──この物語には、視聴者を“キュン”とさせる渋谷くんと愛花のやりとりがたくさん出てきますが、お2人はどのように感じましたか?
京本:今まで恋愛漫画とかラブコメものをいっぱい読んできたわけではない僕にとって、衝撃的に感じられるようなシーンが原作にはたくさんあって。でも、きっと“キュン”としていただけるシーンなのかなと感じていますし、そこはドラマにも落とし込まれています。
渋谷くんが愛花先生を持ち上げるシーンがあるんですけど、それって現実ではなかなかやらないこと。皆さんがときめくように、いかにサラッとできるかが大事なのかなと思って、田辺さんと、ちょっと練習したんです。実際にできるのかどうかをシミュレーションしたら…できました。
田辺:役作りされているからですよね。持ち上げられる私は、周りにスタッフさんたちもいたのですが、京本さんにケガをさせてしまわないか、ドキドキしていました(笑)。
京本:原作に忠実に再現できることは、可能な限りやりたいと考えています。僕自身だとちょっと恥ずかしく感じてしまうところがあったとしても、自分自身の思いは一切捨てて、そのままやりたいです。
今回は、渋谷くんと一緒に僕も学んでいくのが目標なんです。そうしたら、ライブのファンサービスで投げチューができるようになるかも(笑)。
田辺:原作では、渋谷くんと愛花の関係が急展開で進んでいく部分も多くて。それをドラマ版ではどう表現していくのかが、私たちの挑戦になるんじゃないかな、と。ドラマチックなシーンは、「まさか!?」と思いながら楽しんでもらえるはず。
私自身は、些細なところでの渋谷くんの心配りが素敵だなと思います。渋谷くんが、ポーカーフェイスでサラッと愛花先生を助けてくれることもあって。言葉は強かったりするんですけど、行動を見ていくと、その裏にある気持ちが分かって、言葉尻が強かった理由も納得できます。
──京本さんはご自身と重なる俳優の役で、田辺さんは初挑戦となる保育士役です。どのように演じたいと考えていますか?
京本:俳優役って実はめずらしい経験だし、そのうえシチュエーションが保育園というなかなかない組み合わせで、この役は自分がこれから役者をしていくうえでの糧になると思いました。
僕はアイドルとして俳優に挑戦させてもらっていて、そこが渋谷くんとは違うんですけど、お芝居の現場はいくつか経験してきたので、それを活かしていけたらな、と。
仕事中の渋谷くんと普段の渋谷くんのギャップをどう演じるのかも今回の課題かなと思っています。渋谷くんとしてガッツリ二枚目を演じるシーンもたくさんあって、僕が今まで言ったことのないようなセリフを言うんです。僕にとって新しいことが詰まっていて、たくさんの経験ができる作品になりそうです。
田辺:保育士さんは、子どもたちと接する喜びを感じられるお仕事でキラキラしている面もありつつ、保育園が足りないというニュースを見たりしますし、1人の先生が受け持つ仕事の量は多くて、想像以上にハードなんだろうな、と。
原作からも、保育士さんの大変さを感じました。キラキラしたかわいい保育士さんのお仕事だけじゃなくて、日々感じる現実なども、愛花先生を通じて伝えられたらと思っています。