<土屋太鳳 コメント>
──クランクアップを迎えた今のお気持ちを聞かせてください。
率直に言うと、寂しいなという気持ちです。演じさせていただいた時間自体はすごく短いんですけど、演じれば演じるほど自分の心にどんどん入り込んでくるような愛おしさを感じる役でした。
──正親役の話が来たときのお気持ちを聞かせてください。
原作と台本を読ませていただいて、これは責任重大だぞ!と思いましたね。男の子として育てられたけれど、お父さんには「娘」として認めてもらいたいと願っていて、しかも荒邦と骨子の距離を縮めるキーマンでもあって、そのうえで、正親は荒邦を圧倒しないといけないじゃないですか。難しい役だなと思いました。
──役作りでこだわった部分を教えてください。
まずは、登場シーンですよね。ここでちゃんと正親として荒邦を圧倒しなきゃいけない。それができないと、そのあとの可愛らしい部分や憎めない部分が表現できないので、とにかく正親がどんな気持ちで育ってきたか全力で考え続けて、そのエネルギーを込めました。
といっても正親らしさは気持ちだけで表現できるものじゃないので、宝塚の男役の方にコツをうかがったり、宝塚のメイクに携わっている方に講習会を開いていただいたり、家族に姿勢や歩き方や声の出し方を教わったりして、私自身の日常の中で正親の生活を送りました。
ですのでその頃は、普段の生活でも男らしかったと思います。声は低くしすぎると枯れてしまうので、低い中で声色やニュアンスを変えたり息を入れたりと工夫しましたが、とっても難しかったです。
衣装とメイクとウィッグにたくさんパワーをもらって、やっと乗り切れた気がします。
──印象に残っているシーンを教えてください。
学校のシーンがクランクインだったんですけど、反省点が多かったんです。自分の立ち姿だったり歩き方だったり、もうちょっと研究できたなと思って、少し工夫を重ねました。
水族館のシーンでは、より喧嘩っぽいアクションにしたいなと思って、ギリギリまで練習をして臨みました。
休憩時間に、荒邦さん(ラウールさん)が「正親の気迫を感じます」と言ってくださって、すごくうれしかったです。
──ラウールさんとご一緒してみていかがでしたか?
ラウールさんは頭脳と身体能力の両方をフルに使って、現場でどんどん進化していかれる方だなと感じました。
正親とのアクションでは受け身を担当なさってますけど、アクションって、実は受け身が上手くないとアクションにならないんです。しかも受け身って危険なんですよね。体格差もすごくあるのに一生懸命向き合ってくださって、本当に素晴らしかったなと思います。
──出口夏希さんや遠藤憲一さんはいかがでしたか?
とても明るくて、夏希ちゃんの可愛い笑顔にパワーをいただきながらご一緒していました。
遠藤さんは、ずっと共演させていただきたいなと憧れてきた方なので、やっとお会いできたという感じでした。私が申し上げるのはおこがまし過ぎるんですけど、本当にお芝居がお上手で、素敵で、胸にぐっときました。
──最後に公開を楽しみにしている皆さんへ一言お願いします。
爽やかで華やかで思いきり楽しんでいただける魅力的な作品になっていると思います。錚々児高校3年4組の熱い日々を、ぜひスクリーンで体感してください!