天草の同僚であり相棒でもある竜崎という一人の刑事の心情も、丁寧に描こうとする
もうネタバレになるからほぼ何も言えないんだけど、この最終回、その謎や世界規模感まで出たスケールのデカさには驚かされたのはもちろんのこと、特に素晴らしかったのは、「竜崎の処遇」問題ですよ。
最終回って、大きな謎をとにかく解き明かさなければならないから、ある意味、もうことが起きてしまったあとの、登場人物の心情なんて、いくら主要キャラとはいえ、 “要員”でしかないわけですよ(ひどい言い方)。
だって、大事なのは、そんなことより大きな謎、なわけじゃないですか(なんにしろひどい)。だけどだけど今作は、壮大な謎もちゃんと解き明かしながら、天草の同僚であり相棒でもある竜崎という一人の刑事の心情も、丁寧に描こうとするんですからとてつもなく良心的。
で、その竜崎の過ちってのは、いくら“闇の眼”の仕業だったとはいえ、自らが殺めてしまった事実は取り消せないわけで、そんな、天草も竜崎も視聴者も、どうしたって納得させることが難解な“結論”を、美しく、見事へと導いてくれるのが、主人公・天草自身という点が何より素晴らしいのです。
どう考えたって、誰かを殺してしまった犯人の、その結論ってのは悲劇的、でしかないのに、それを、まっすーこと増田貴久が天草を演じてくれたからこそ、希望をもって表現できた…という素晴らしさ。
あの、初回から見せていた、感情と抑揚を極力制限した天草、という造形が、変人キャラという効果だけでなく、この最後の、竜崎を救うための効果になっていたわけです。
さて、その竜崎の描写とは、そして、その竜崎を救う天草の造形とは!?“殺意なき惨殺”の謎がどう解決していくのか!?はもちろん、それらキャラクターの機微も、要チェックです!!!