まるでスパイダーマン!壁にぴったりへばりつくフサオマキザル「ホップ」

この動画は、飼育員が照明の点灯と換気に行ったときに撮影されたものだそうですが、壁をよく見てみると…

なんと、「ホップ」が壁にへばりついている様子が!
他のフサオマキザルは天井の網につかまってぶら下がっている中、「ホップ」は何にもつかまらず、ぴったりと手足が壁にくっついています。

しばらくすると、右手を隣の壁に移動させ、

そのまま両足も隣の壁にはりついて、ものすごい体勢になっていますが、全く落ちる様子がありません!
まるで手足に吸盤がついているような、なんとも器用な“技”を披露し、投稿には「どうやって壁にへばりついてるの?」「身体能力すごい」「これはまさにスパイダーマン」というコメントがたくさん寄せられました。

この“スゴ技”…実は「息を潜めている姿」。
飼育員が入ってきたときに様子をうかがうため、できるだけ動かず見つからないようにしているつもりなんだそう。
こうして壁にへばりつく姿は2週間に1回程度見られるということです。

この“スゴ技”を可能にしているのは、フサオマキザルの「手」。
どのように壁にはりついているのかの「詳細」についてはわからないそうですが、フサオマキザルは手足に自分の尿を付けてにおい付けを行う習性があるので、いつも手足は湿っている状態。飼育員によると、その湿り気がストッパーになっているのではないかということです。

とても賢く器用なフサオマキザルの、驚きの身体能力を発揮した“技”が、カメラに捉えられた瞬間でした。

(神戸市立王子動物園提供)