日本時間7月29日未明、パリオリンピック・サッカー女子1次ラウンドC組の日本VSブラジルが行われ、なでしこジャパンは後半アディショナルタイムにブラジルから2点を奪い、大逆転勝利を収めました。途中出場の19歳 谷川萌々子選手のスーパーゴールが日本を救いました。
前半に田中がPK失敗 後半11分に先制を許し崖っぷちに
初戦で優勝候補のスペインに1-2で惜敗。攻守の要・清水梨紗選手を負傷で欠き、スペイン戦で見事なフリーキックで先制ゴールを決めた藤野あおば選手もベンチ外と、決勝トーナメント進出へ正念場でサッカー王国ブラジルを迎えた、なでしこジャパン。
前半アディショナルタイム、守屋都弥選手のシュートが相手ディフェンスの手に当たり、日本にペナルティキックが与えられます。
しかし、田中美南選手が右に転がしたシュートは相手ゴールキーパーに読まれていてキャッチされ、絶好の得点機を逃します。
0-0で迎えた後半。
11分、カウンターから右サイドを崩され、先制ゴールを奪われます。
19歳 谷川萌々子が救世主に!後半アディショナルタイムの大逆転劇
日本は後半12分に最初のカードを切り、濱野まいか選手に代えて植木理子選手を投入。
後半25分には古賀塔子選手を下げて清家貴子選手、後半35分には宮澤ひなた選手を下げて千葉玲海菜選手、守屋都弥選手を下げて19歳の谷川萌々子選手を投入します。
そして後半44分。谷川選手のドリブルを、スライディングした相手ディフェンダーが手で触ったとして、日本にこの試合2回目のペナルティキックが与えられます。
キッカーはキャプテン熊谷紗希選手。
相手ゴールキーパーの逆をつき、右隅に決めます。
4分後のアディショナルタイム6分には、相手のパスミスを見逃さなかった谷川選手が、やや前に出ていた相手ゴールキーパーの頭上を抜く芸術的なロングシュートでゴールネットを揺らしました。
試合はそのまま2-1で終了。
初戦のスペイン戦を1ー2で落とすも、33歳のベテラン熊谷選手と19歳の谷川選手のアディショナルタイムに入ってからの劇的なゴールで土俵際に残った日本。
次戦8月1日のナイジェリア戦に勝利すれば、決勝トーナメント進出が決まります。