日本時間8月5日に行われたパリ五輪・バドミントン女子シングルスの決勝に出場した27歳の中国選手。見事、銀メダルを獲得し、表彰式での振る舞いに世界中から大きな反響が寄せられています。

バドミントン・中国選手 表彰式で右手にはスペイン国旗

中国の何氷嬌選手 写真:ゲッティ

バドミントン女子シングルスの決勝で、中国代表の何氷嬌選手(27)は、韓国代表のアン・セヨン選手(22)に0ー2で敗れ銀メダルに終わりました。

表彰式での中国の何氷嬌選手 写真:ゲッティ

その後、表彰台に上った何氷嬌選手。銀メダルを左手で持ち、右手には…

何氷嬌選手が持っていたスペイン国旗のバッジ 写真:ゲッティ

なぜか、スペインの国旗が描かれたバッジを掲げています。
実は、このバッジにはある思いが…

スペインのカロリナ・マリン選手 写真:ゲッティ

何氷嬌選手は、日本時間8月4日に行われた、バドミントンの女子シングルス準決勝で、スペインのカロリナ・マリン選手(31)と対戦。

スペインのカロリナ・マリン選手 写真:ゲッティ

しかし、マリン選手がリードしていた第2ゲーム途中に右膝を負傷し、途中棄権。
これにより、何氷嬌選手は劣勢に立たされながらも“不戦勝”で決勝にコマを進める結果となっていました。
決勝では惜しくも金メダルを逃しましたが、表彰式ではマリン選手への“敬意”を表現していたのです。

途中棄権のスペイン選手「これほどの多くの愛を受け取ったことはありません」

スペインのカロリナ・マリン選手 写真:ゲッティ

何氷嬌選手の思いやりのある振る舞いに、途中棄権となったスペインのマリン選手が自身のインスタグラムを更新。

「私は人生で最も辛い瞬間を経験しました。この出来事を受け入れるにはもっと時間が必要だと思います。」と試合を振り返ったマリン選手。

続けて「これほどの多くの愛を受け取ったことはありません。それは計り知れないほどのものです。私は決勝戦で何氷嬌選手の健闘を祈っていました。何よりもスポーツマンシップが大事だから。でも表彰台のあの瞬間は、誰かにしてもらったことの中で最も素敵なものでした。私は彼女に永遠に感謝し続けるでしょう」と何氷嬌選手への感謝の気持ちを明かしました。

「真のオリンピック選手だ」中国選手に世界中から反響

(左)中国の何氷嬌選手(真ん中)韓国のアン・セヨン選手(右)インドネシアのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュン選手 写真:ゲッティ

また、世界バドミントン連盟も公式インスタグラムを更新。
「小さなジェスチャー、大きなハート。親切と思いやりの行動」というコメントを添え表彰式での何氷嬌選手の写真を投稿しました。

コメント欄には、「尊敬の念がいっぱい」や「彼女は真のオリンピック精神を持っている、彼女は真のオリンピック選手だ」「大きくて優しい心を持っている」と中国や英語など、何氷嬌選手の振る舞いに世界中から称賛する声が寄せられています。