──クランクインしてしばらく経ちますが、久しぶりの『救命病棟24時』の現場はいかがですか?
江口:懐かしさもありますが、(進藤が最後に登場したスペシャルドラマから)かなり時間が経っていますから、すごく新鮮です。
スタッフもキャストも新しい方が多いので、作品のベースを作りながら、今はそれがだんだん馴染んできて、いい流れができ始めている感覚があります。楽しんで作品づくりに臨めていますね。
松嶋:撮影を重ねるなかでチームワークもできて、皆さんのキャラクターが浸透してきた感じもあり、今後の展開も楽しみだなと思いながら撮影しています。
江口洋介「懐かしかった」沢村一樹、八嶋智人との『救命病棟24時』での再共演に感慨
──今作から参加するキャストも多くいますが、お芝居を交わした感想を聞かせてください。
江口:研修医や専攻医という、救命医を目指す最初のステップにいる方々が多いのですが、みんなのびのびとお芝居をされている感じがします。いい意味でリラックスしながら、そのなかでそれぞれの役を成長させていこうとしている。
僕や松嶋さんはそういう彼らを見守る立場なのですが、その関係性も徐々に出来上がってきていると思います。
松嶋:『救命病棟24時』を見直してから現場に入ってくださっているキャストの方もいらして、彼らなりに新シリーズに加わる緊張感をもってくださっているな、と感じています。
その一方で、若い方々は、現場でのたたずまいは緊張されていても、器用さがあるのか、リラックスしているようにも見えて。いつも感心させられています。
江口:それはすごく感じますね。
松嶋:若い皆さんと一緒に作品を作るなかで、チームとしてとても頼もしく、安心できる存在だなと思っています。
──沢村さん、八嶋さんは第1シリーズ以来の出演となります。お二方との再会はいかがですか?
江口:懐かしかったですね。第1シリーズの頃は、みんな同じ目線で救命医として働いていましたけど、今は沢村くんが演じる落合雅人は都⽴第三病院の院長、八嶋くんが演じる辻智宏は救命救急センターのセンター長、松嶋さんが演じる小島先生は副センター長と、それぞれが別のポジションについています。
その立場が変わっている様子は、リアルに年齢を重ねている感じが見えますし、楽しんで見ていただけるんじゃないかな、と思います。
松嶋:本当に懐かしかったですね。落合さんはどちらかというと軽いノリの先輩で、辻さんは自信もあるけど調子がいい、先輩風を吹かせるキャラクターでしたが、そういう思い出を懐かしみながらお会いしました。
あの頃は、先輩と後輩に大きな壁があった感じがしますが、みんな揃ってポジションが上がり、今度は後進を育てる側として一体感をかもし出す場面もあります。
キャストが再登場するというのは、シリーズが長く続いているからこそですし、今回は回想シーンも出てくるので、すごく感慨深いです。
──進藤と小島を演じるうえで、前作までと変わらないこと、あえて変えていることなど、意識していることを聞かせてください。
江口:進藤一生という人間自体は変わりません。ただ、時代というか、日本が抱えている医療制度の問題は変化していて、そういったものが物語にも組み込まれています。
でも、進藤はそれがどんな問題であろうとブレずに、「俺のやるべきことはこれだ」と確信をもって仕事をしている人ですね。それが今、どのように世の中に受け入れられるか…。
このドラマで、医療制度に対して異議を唱えようなど、大きなことは考えていません。命を救うという希望を見せていけたらいいなと思っています。
松嶋:第1シリーズの小島楓は研修医で、鼻水を垂らし、泣きながら上層部に抗議して、患者さんと向き合っていました。年月を重ねて、副センター長にまでなって、ある程度のことは冷静に対応できる人間に成長しています。
そのなかでも変わらないのは、命と向き合う誠実な姿勢。そこは常に大事にしてきたので、今作でも変わらずに表現していきたいです。それと同時に、後進を育てる側に立っているので、大きな器をもって人と対峙することを意識しています。
あと、以前は進藤先生と技術的にも何に関しても差が開いていましたが、今は技術も少し追いついて、同じような立場にいるのかな、と。ですので、進藤先生とは以前よりも少しフレンドリーな関係性を作っていけたらいいなと思っています。
