<山時聡真 コメント>

――出演が決まったときは、どう思いましたか?

最初、『もうええわ』という題名をきいて、関西が舞台の話か!と思いました。

「ヤングシナリオ大賞」の過去の作品を調べてみたら、今は第一線で活躍されている脚本家さんばかりが名を連ねていて、歴史を感じました。

今回、佐野さんと共演できるのも、自分にとって成長の機会だと思いました。役柄としては、相当難しいですし、今まで以上に負荷をかけた役作りをしなければならないと思いましたが、率直にうれしかったです。

実は、いつもは結構気負ってしまうタイプなのですが、今回はあまりプレッシャーを感じずにいられています!

――台本を読んだ印象は?

いい意味で、ベタなところがあると思いました。僕にとっては、ストレートに心に響くシチュエーションやセリフがあり…高校時代の青春を思い出すような感覚もありました。

この作品が決まる前に、吃音の方のドキュメンタリーを見たことがあったんです。

自分が実際にどういう対応をできるのかと考えていました。そのときには、僕なりの正解は見つからなかったんです。

ただ、今回の作品に関わるなかで、正解とまではいかないですが、こういう関わり方もあるんだなと学びました。

話したいと思っていてもなかなか言葉が出てこない、それを待つことだけではなく、あえていじりながら2人でワハハと盛り上がるとか。

今までの人生観にはない感覚を、この脚本からもらいました。

――山時さん演じる、谷本凌について教えてください。

本当は、冗談や面白いことを考えているキャラクターなのに、吃音にコンプレックスを持っていて思うように表現できない。そのもどかしさが谷本の魅力だと思います。

あとは、かわいいところもあって。特に母親とのシーンは思春期にしては素直で、反抗期特有の感じがないんです。

内側からにじみ出るやさしさや、愛情をたくさんもらって育ってきた真っ直ぐさ、そこも魅力だなと思っています。

谷本と母親との関わり方は、僕と似ている気がします。反抗期らしい時期が僕は一切なく、母親ともツッコんだり、友だちのように話していたので、そのまま取り入れようと思っています。

だから、谷本に親近感がわきました。

――初の関西弁の役となります。

谷本は、語頭を連発してしまうという吃音の症状でした。“シチュエーションによって”語頭が何発か出てしまうということは、この谷本を演じるなかで意識していることです。

監督とは「○○のシーンからは連発してしまうのを少なくしてみようか」など話し合って、そういうシーンは明確に決めて演じています。

関西弁については、同年代の方が監修に入ってくださっています。その方と普段の会話のなかで身につけていこうと、最初からタメ口で話すようにしていました。

(監修の方がセリフを話しているものを録音した)音声もいただいたので聞いていますが、最初は、なかなかお手本通りに話せなくて。

それでも続けるうちに、だんだん関西弁のクセやイントネーションが染みついてきました。あとは、周りの友だちに関西出身者が多いので、この期間に積極的に会って話すようにしました(笑)。

話していたらつられるので。スタッフのみなさんも関西出身の方が多くてありがたいです。

――初共演となる、佐野さんの印象は?

アイドルではつらつとしたイメージがある一方、バラエティ番組などに出演されているのを見て、すごく面白い方だなと思っていました。

僕と気が合うだろうと勝手に思っていたんです。初めてお会いしたときも、笑顔で挨拶してくださり、とても魅力的な方でした。お芝居にも熱く、話すときには目を見てくれるところも素敵だなと思っています。

2人で初めて漫才を合わせる練習をしたときに「どうも~」というお決まりの入りがあるんです。

佐野さんは、初めてで僕は2回目の練習で。若干、先輩のようなつもりで挑んだら、佐野さんの「どうも~」の入りが完璧すぎて、逆に佐野さんに引っ張っていってもらいました(笑)。

ぱっとエネルギーを出す瞬発力がすごくて、僕も自然とギアが上がりました。このくらいの熱量でやらないと、漫才として成立しないんだとわかり、自分自身がレベルアップした感じがしました。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

1時間の枠の中におさめるのはもったいないくらい、素敵な作品になっています。

僕たちの漫才がどういう化学反応を起こせるのか期待していただきたいです。その熱量を受け取ってもらって、たくさん笑っていただけたらうれしいです。