後半戦は『Standing With U』(2013年)からスタート。客席から届くかけ声に、ジョンミンさんは嬉しそうな表情で応えます。
別れの“傷と再生”を天気雨にたとえたミディアムバラード『Sunshower』(2018年)を終え、ジョンミンさんは「この曲を幸せな日に皆さんの前で歌うことが僕たちの願いでした」と打ち明け、ドンヒョンさんも「悲しいストーリーを描いた曲ですけど、これからは幸せな日に歌う曲になれば。いつも僕たちのそばにいてくれてありがとう」と感謝。
ジョンミンさんが「以前、この曲を歌ったときは泣いている方もいましたけど、今日は皆さんが『いいな』という表情で見てくださって嬉しい」と作曲者ならではの思いを。
ドンヒョンさんが次の曲が最後だと告げると、客席から「やだ!」という声が。これに「僕も“やだ”ですよ。2時間、3時間…明日まで歌いたい」と、最後の挨拶に。
ドンヒョンの手紙にBESTFRIENDが涙
ヨンミンさんは「今年は本当に幸せな年。変わることもたくさんあると思いますが、変わらないものは僕たちと皆さんが一緒にいるということ。これからもよろしくお願いします」。
ミヌさんは「公演の準備期間が短かったし、皆さんに告知するのも遅くて心配でしたけど、皆さんに『BOYFRIENDのコンサートに行ってよかった』と感じていただくために、皆さんと一緒に幸せになるために頑張って活動しますので応援してください」といい、「いつもそばにいてくれるかな?」という呼びかけに、客席が「いいとも!」と軽快に返します。
ジョンミンさんは「皆さんの前で歌って踊る機会をくださったスタッフさん、そして、ファンの皆さんに感謝します。これからが始まり。『命をかけて、人生をかけて』と言い続けてきましたけど、本気で夢に向き合う準備ができました」と真摯に挨拶。
クァンミンさんは「今回の活動がめっちゃ楽しくて、幸せな時間でした。みんなもそうでしょ?この時間を続けるために僕たちはもっと頑張ります。そして、皆さんが僕にとっての“プライド”です。いつも僕たちのそばにいてください」。
ヒョンソンさんは「『Sunshower』を歌って最後の挨拶をしたら悲しい雰囲気になってしまいましたが、今後は希望をもって聴いたらもっといい曲に感じるのでは。ステージの上で歌って踊ることができるのは、皆さんのおかげです。これからもよろしくお願いします」。
ドンヒョンさんはつらいことがあったときは、BESTFRIENDからの手紙を読むことで不安が解消できたと打ち明け、今日のために書いてきたという手紙を読み上げました。
<ドンヒョン手紙全文>
皆さん、こんにちは。
BOYFRIENDのリーダー・ドンヒョンです。
今日、皆さんにどんな言葉を伝えればいいのか、本当にたくさん悩みました。
何度も手紙を書いては消して、また書き直しました。
どうすれば、僕たちの気持ちを一番率直に伝えられるのか、そればかり考えていました。
今回の15周年の活動を通して、本当にたくさんのことを感じました。
15年という長い時間、変わらずBOYFRIENDを愛し、支え続けてくださった皆さんの気持ちを、改めて深く感じることができました。
正直、僕たちにも苦しくて、大変な時間がありました。すべてを手放したくなったこともありました。でも、そのたびに皆さんが僕たちの力になってくれました。
そして何より、6人で同じステージに立てることが、どれほど大切なことなのかを改めて感じました。
これからもリーダーとして、BOYFRIENDを守っていけるよう精一杯頑張ります。いつも僕たちを愛してくださり、本当にありがとうございます。
これからもっと愛されるBOYFRIENDになれるよう、努力していきます。
客席からは拍手がわき起こり、中には涙をぬぐう姿も。ドンヒョンさんは「みんなを泣かせるために書いたのではなくて、みんなが幸せになるために書いてきた」と説明。
ミヌさんが「僕たちは言語が違うから『肝臓(感情)を共有したい』みたいな言い間違いもあるけれど」と失敗談を明かしながらも、「表情や歌、踊りで気持ちは十分、伝わっていると信じています」とまっすぐに語りました。
ここでジョンミンさんが「ドンヒョンさんの手紙を聞いて、僕の心は決まりました。何年かかっても、また日本武道館に行きたい!」と宣言すると、BESTFRIENDから大きな歓声が。
「絶対に行きますよ。10年かかっても、20年かかっても皆さんと初めて会った場所で歌いたい」と2012年に日本武道館で開催したデビューショーケースをふまえて発言。
そして、「僕たちと大きな世界へ行く準備はできましたか?いくぞー!」と呼びかけ、ラストナンバーの『The Same Sky』(2014年)を熱唱しました。
アンコール1曲目は『Party Plane』(2013年)。メンバーもBESTFRIENDも晴れやかな笑顔で、曲にあわせてタオルをクルクルと回します。
韓国デビュー曲『BOYFRIEND』(2011年)ではメンバーが客席に降りて、BESTFRIENDとコミュニケーション。『Good Night』(2013年)では曲名にちなみ、ドンヒョンさんが「いい夢みてね」とやさしく告げました。
ファンの興奮はまだまだ続き、Wアンコールの『On & On』(2013年)へ。熱狂のステージを終え、メンバーが「以上、BOYFRIENDでした」と告げると、客席も「以上、べぷ(BESTFRIEND)でした!」と声を合わせ、最後まで温かな空気に。
15年間、ともに走り続けてきたグループならではの絆と、BESTFRIENDへの愛情であふれたステージの幕を閉じました。
K-POPが日本でブームとなってから15年超。華々しいデビューを飾るも、“7年の壁(韓国の音楽界では7年目に契約の更新が行われることがほとんど)”を超えられず、別々の道を歩むグループが多い中、デビュー時と同じメンバーで活動してきた6人。
近年、BOYFRIENDだけでなく、第二世代を盛り上げてきた2PMやINFINITEなどが、本国だけでなく、日本でも大きなステージに立っています。
デビューから積み重ねてきた年月は、ただ長いだけではありません。試練を乗り越えるたびに磨かれた表現力やパフォーマンス、互いを信じて歩んできた誠実さ、そして、オリジナルメンバーだからこそ生まれる一体感。
そのすべてが現在のステージに確かに息づいています。キャリアを重ねたからこそ放たれる強い輝き。この存在感こそが長く愛されるグループの証なのではないでしょうか。
撮影:ニッタ ダイキ
取材・文:荒垣信子
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