9月1日は「防災の日」。この週は「防災週間」として、一人一人の防災意識を高めるための活動やイベントなどが各地で実施されています。また、10月13日は国際連合が「国際防災の日(International Day for Natural Disaster Reduction)」として制定、あらゆる自然災害の被害から人びとのいのちと健康、暮らしを守ることの大切さをあらためて考える日に。

フジテレビでは、2025年9月から「お台場たき出しプロジェクト」を始動。今年もプロジェクトメンバーやフジテレビアナウンサー、近隣企業などが参加し炊き出しを行いました。

カレーや豚丼 約500食を配食!第2回「お台場たき出しプロジェクト」

2026年9月9日、去年に続き2度目となる「お台場たき出しプロジェクト」をフジテレビ本社1階で実施しました。プロジェクトチームが作成した「たき出しマニュアル」に沿った実践的な訓練です。
マニュアルは、被災地で子ども食堂や炊き出し支援を続けてきたボランティア団体『能登にエール』(能登半島地震のほか、東日本大震災・熊本地震でも活動)と連携して作成したもの。

マニュアルには、炊き出しを行うために必要な備品や調理方法だけでなく、被災地で炊き出しを円滑に行うための食事提供ルールや衛生管理についても記載しています。
被災地の方々が協力して調理を行えるよう、また、全国からの支援者が安全に食事を提供できるよう、準備や手順に関する実践的な知見を集約。そんなマニュアルをもとに、日頃から地域・企業・自治体など、あらゆるコミュニティで「何を整え、どう行動するか」を事前に備えておくことで、いざというときに協力して炊き出しを行えることを目指します。

2度目の開催となる今回は、戸田建設株式会社から16名、アルバルク東京から9名、東京ベイコート倶楽部から3名、ソニー生命保険株式会社から4名、そして東京都港区職員2名を含む合計34名にフジテレビスタッフやアナウンサーなど、去年を大幅に上回る参加者数に。今回は、参加者のみなさんと事前に「マニュアル」をもとにした研修をした上で、当日を迎えました。

当日は、お昼の食事提供に向け、フジテレビに朝から集合。
到着した参加者から順に、検温を行います。調理の最大のポイントとなるのが、衛生管理。マニュアルに記載された「衛生の基本3原則」をまず確認します。
一つ目は、調理を行う中で重要となる「温度管理」。二つ目は、手洗い・器具の消毒で細菌やウイルスを持ち込まないための「洗浄・殺菌」。そして最後は、作業前に必須とされる「体調管理」。ボランティアが多く関わる被災地では、安全で衛生的な食事が提供することがなによりも大切です。

参加者の体調や調理での注意事項を確認できたら、持ち場に分かれて仕込みスタート。
お米を効率よく炊けるように、今回新たに2升炊きの炊飯器を導入しました。テレビ局は非常電源を備えているため、電気で動く炊飯器が非常時に活躍します。一方で、大量の炊飯はかなりの重労働となるため、調理に参加するメンバーの特性を生かした役割分担を行うのがポイントに。

まずは、ジャガイモやニンジン、タマネギなどをカット。
室内組がお米の炊飯をしている間、役割分担をして次々とカレーの具材を準備していきます。

その横では、今年新たに挑戦するメニュー、「豚丼」の調理が進みます。
特大の釜を使って豚肉とタマネギを炒めていきますが、3人がかりでもかなりの重労働。

そこで、人数を4人に増やして効率をアップ。
時計回りに移動しながらかき混ぜるなど、工夫を凝らし協力しながら、具材を焦がさないよう慎重かつスピーディーに作業を進めていきます。

一方、ジャガイモやニンジンなどをじっくりと煮込んで着々と完成に近づいてきているカレー調理班。しっかりと、あくも取り除きます。

カレー粉を丁寧に溶かしていくと…

大きな釜に、食欲をそそられるたっぷりのルーが完成しました。
ここで重要となるのが、加熱時間。どのような食材でも、中心温度75℃で1分以上の加熱が必須です。また、保管方法にも注意。食中毒などを防止するため完成しても火を止めず、焦がさないように目を配って煮込み続けることがポイントです。

さらに、隣のテントではアレルギーのある方に配慮したおにぎりを準備。
被災地ですべての人が安心・安全に食事するためには、アレルギー表示も必須です。アレルギーに対応した食材を用意しておくと、より多くの方に食事を届けることが可能になります。
フジテレビ災害対策チームメンバーの木村拓也アナウンサーも、参加者とコミュニケーション。声を掛け合い、連携して調理を進めます。

準備が整ったら、人手を増やして一斉にラップでおにぎりを作成!
できたおにぎりは種類ごとに手分けして並べます。

あっという間に、4種類のおにぎりがずらりと並びました。
塩味が効いたわかめや秋を感じるおこわやきのこ、そしてカレー味まで、バラエティーに富んだおにぎりが完成。

こちらは、豚丼の配食に向けた準備。容器に食品用ポリ袋をかぶせます。
耐熱のポリ袋を活用することで、被災地では容器の再利用や水を節約することができます。

ポリ袋をセッティングしたら、容器に炊き上がったお米と食材の盛りつけです。

役割分担をしっかり行い、効率よく盛り付け、配膳をしていきます。
すべての人に食事が行き渡るよう、人数と食事の量を計算し、バランスにも配慮。

最後は、食材が入ったポリ袋の口を結び、提供準備完了です。

同時に、加熱していたカレーも盛りつけて完成。
野菜がゴロゴロと入った、満足感のあるカレーライスに仕上がりました。

提供開始の12時を前に、炊き出しのテントの前には、フジテレビスタッフや近隣の方々が列を作る大盛況ぶり。調理メンバーは、続々と受け取りにくる人たちとコミュニケーションを取りながら食事を渡していきます。
被災地では、温かい食事が被災者の心と身体の癒やしにつながります。出来たての料理に温かい言葉を添えながら、一人一人、丁寧に食事を提供することが重要です。

そして、カレー、豚丼、おにぎり合わせて約500食が、わずか30分で提供終了。
今年はスタッフが増えたことで、去年以上に活気あふれる炊き出しとなりました。

最後に、片付けまで終えた調理メンバーで今回の「たき出しプロジェクト」について振り返り、当日の反省点や良かった点などを共有しました。
2年連続参加となるメンバーからのアドバイスもあり、より充実した内容への発展に向け、課題や意気込みを語り合う時間に。今回の訓練に参加したメンバーの中には、もし自社で炊き出しを行うとしたら、何が足りないのか、備品や手順などを確認し合う姿もありました。

今回の経験が次なる“たき出しの輪”を広げるきっかけに・・・
まずはお台場から、そして着実に全国へと輪を広げるイベントとなるよう、フジテレビは今後も近隣の方々と手を取り合って活動していきます。