2026年7月24日(金)に公開されるホラー映画『だぁれかさんとアソぼ?』に主演として出演する7人組アイドルグループFRUITS ZIPPERの鎮西寿々歌さん。単独主演映画としても、ホラー映画としても初挑戦となった今作の役作りや、Jホラーの巨匠・清水崇監督からのアドバイスなどについて語りました。
役作りでは“可愛い”を封印 共演者からの刺激も
普段、FRUITS ZIPPERでは、常に元気でムードメーカーの鎮西さん。今作ではそんなグループでのイメージとは異なる心理カウンセラー・平瀬小春を演じるにあたり、“可愛い”を封印したのだとか。
――平瀬小春を演じるにあたり、役作りで意識した点はありますか?
小春には、妹の菜々美という絶対に守らなければいけない存在がいることが、私の中ではすごく大きかったです。実際に私には弟がいますが、弟の方がしっかりしているので、あまり“お姉ちゃん”という感覚で生きてきませんでした。
FRUITS ZIPPERにもリーダーはいませんし、誰かを引っ張ったり、守ったりすることを人生の中であまり経験してこなかったので、平瀬小春として「妹の菜々美を守らなきゃいけない」となった時に、なぜ菜々美を守らなければいけないのか、どんな思いで菜々美と生きてきたのかなど、小春の生い立ちをすごく掘り下げ、菜々美との関係値を自分の中に落とし込んでいく作業をしました。
そうして小春と向き合っていく中で、1人の女性として守るという、可愛さを超えた強さのようなものが、自分の中に生まれた感覚がありました。
――今回、ホラー映画初挑戦で映画単独初主演となりましたが、共演者から刺激を受ける場面はありましたか?
清水組はホラーを作っている人たちと思えないくらい本当に賑やかでおちゃめなチームなので、私はすごく救われていました。
でも、シーンではしっかり入り込まなければいけないですし、自分の中でも色々と作っていかなければいけない時もあって。そんな中で星乃あんなちゃん(平瀬菜々美役)や大西利空くん(千葉丈太郎役)は、幼い頃から演技をやられていることもあって、切り替えが本当に上手なんです。さっきまであんな表情をしていたのに、次の瞬間にはめちゃめちゃ笑顔で喋っている、みたいな。
私より10歳くらい年下の2人ですが、すごく引っ張ってもらいましたし、支えてもらっていたと思います。私は映画の経験がほぼゼロみたいなものだったので、どういうふうにやることが正解なのかも分からなかったのですが、2人の姿を見て「こうやって切り替えるんだ」や、「ここでスイッチを入れるんだ」など、本当に勉強になりました。
「え!? これでいいの?」清水監督が求めた"ありのまま"
初めての映画単独主演だからこそ、不安も多かったという今回の撮影。そんな中、清水崇監督からかけられた言葉が、大きな支えになったといいます。
――清水監督とのやり取りの中で印象に残っていることはありますか?
私と小春は年齢が一緒ですが、私自身は少しふわっとしているところがあります。一方で、小春は社会人ですし、心理カウンセラーでもあって、菜々美という守るべき存在もいるので、自分とはかけ離れている役だと思っていました。
なので、「どういうふうに演じたらいいんだろう?」と思っていたのですが、最初に監督とお話した時に、「意外とこのままの感じでもいいかも」「このままに肉付けしていく方向性でいいと思う」と言っていただいて。逆に「え!?これでいいの?」と思いました。
でも後から思うと、清水監督は「その人らしい言葉」を大切にされているんです。
学生役の子たちもたくさん出演しているので、「(その子たちが)普段使わない言葉や言い回しがあったら教えて。それに変えるから」とおっしゃっていて、すごくリアルを大事にされているんだなと感じました。ホラーは現実離れした世界だからこそ、人間の部分はよりリアルを求めてらっしゃるんだなと。そこで初めて「だから、このままでいいと言ってくださったんだ」と答え合わせができたように感じます。
SNS時代だからこそ伝えたい“言葉”の怖さ
リアルな人物描写を大切にする清水監督のもとで撮影に臨んだ鎮西さん。最後に、ホラーが苦手だからこそ感じた、この作品の魅力や見どころを語ってくれました。
――ホラーが苦手な鎮西さんから見た、この作品の怖さはどういうところでしょうか?
もちろん、ホラーとして驚かされるシーンだったり、映像として怖いところもたくさんありますが、この作品は“言葉”の怖さも大きなテーマになっていると思っています。
今はSNSで何でも言葉にして人を傷つけられる時代ですし、言葉が届きやすいからこそ、その一言で誰かが良くない選択をしてしまうというニュースも目にします。目に見えないものですが、言葉には魔力といいますか、すごく大きな力を持っていると思うんです。
その言葉が、作中では実際に色々な人を巻き込んでいきます。映画が公開される時期は夏休みなので、学生の皆さんも観に来てくださると思いますが、現代においてどう言葉と向き合っていくべきなのか、言葉の大切さというところを考えていただけたら嬉しいですし、こういうホラー作品というものを入り口として何か感じ取ってもらえたらいいなと思います。
アイドル、モデル、俳優と活躍の幅を広げる中で挑んだ、映画単独初主演。ホラーが苦手だからこその不安や葛藤を抱えながらも、清水崇監督との作品づくりを通して新たな自分と出会ったという鎮西さん。普段のアイドルとしての姿とは異なる、“可愛い”を封印し熱演した鎮西さんの新たな一面にも注目です。
撮影:YURIE PEPE
【作品概要】
『だぁれかさんとアソぼ?』
出演:鎮西寿々歌(FRUITS ZIPPER)
星乃あんな、大西利空
向井怜衣、小國舞羽、室はんな
マキタスポーツ(友情出演)/オクイシュージ、菜 葉 菜、染谷隼生/穂紫朋子
染谷将太
監督:清水崇
原案・脚本:角田ルミ 清水崇
制作プロダクション:ダーウィン
制作協力:松竹撮影所
配給:松竹
公開日:2026年7月24日(金)
©️2026「だぁれかさんとアソぼ?」製作委員会
