『いちばんすきな花』第10話完全版
志木美鳥(田中麗奈)は潮ゆくえ(多部未華子)、春木椿(松下洸平)、深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)と一緒に、椿の家で食事をした翌日、北海道へ戻ることに。
そして、美鳥は空港まで見送りに来たゆくえに、5人で会ったのは楽しかったが「5人は、違うのかも」と話し4人の仲の良さを感じたことを伝えた。
その夜、春木家にいつものように4人が集まった。ゆくえは椿たちそれぞれに美鳥からの伝言を預かったと切り出し、報告し始める。
ひと通り伝え終わると夜々と紅葉はそれぞれリビングを出ていくが、その様子を確認したゆくえは椿に「そこの公園、桜が咲くから春まで住んでみてほしかった」と美鳥に言われたことを話す。
夜々と紅葉が聞いたら「じゃあ、春まで」と言い出しかねないと、2人がいる前では言わなかったのだ。
ある日、夜々と紅葉は美鳥のことなどを話しながら居酒屋で飲んでいると、近くの席で飲んでいた紅葉のバイト先の同僚、園田拓真(世古口凌)と松井隼人(川本光貴)に声をかけられる。
夜々を紅葉の恋人と勘違いしてからかい始める園田たち。紅葉はこらえるが、夜々が応酬してしまう。紅葉は夜々を店から連れ出した。
椿の引っ越しが月末に決まった。
椿はそれまでに、この家でやりたいことをゆくえたちに尋ねる。しかし、なかなか良いアイデアが思いつかず、引き続き4人でおしゃべりを続けるということに落ち着いた。
紅葉は、自分が書いた表紙イラストへの批判的な評価に悩んでいた。
椿の家に集まると、ゆくえは紅葉に人の意見なんて聞かなくていいと言うが、紅葉はゆくえには自分の気持ちがわからないと返してしまう。その言葉に、ゆくえは散歩に行くと家から出ていってしまった。
椿と夜々は、価値観は人によって違うと、それぞれの体験を紅葉に伝える。
しばらくして、ゆくえが戻ってきた。ゆくえも価値観が人によって違うことを紅葉に話すが、例として挙げたものが椿と夜々の話に似ていて、思わず笑ってしまう紅葉。椿と夜々も笑ってしまい…。
ゆくえの妹・このみ(齋藤飛鳥)の誕生日。自宅でこのみを祝う。
このみの提案でゆくえが紅葉を呼ぶことに。
このみが買い物に出かけている間に紅葉が到着。期せずして2人きりになり、紅葉は自分の気持ちが分かっているだろうとゆくえに聞く。
好きでもないのに、自分との距離感を考えてくれるゆくえが好きだと言う紅葉。ゆくえは、紅葉は弟みたいでも家族のようでもなく“紅葉は紅葉”で、彼氏にはならないと伝えた。
その頃、夜々は椿の家で手料理を振る舞っていた。
美味しいと褒める椿。すると、夜々は自分には恋人になる可能性がないかと聞く。椿が可能性を否定すると、夜々は思わす泣いてしまう。
そっと、ティッシュを差し出す椿に、夜々はそういうところが好きだと言う。しかし、椿は応じられず…。
帰り道、夜々は紅葉に電話。2人はお互いが失恋してしまったことを報告し合い、改めて自分たちは友人だと認め合う。
次の日の夜、椿の家に4人が集まった。夜々が作った昨夜の残り物を美味しく食べるゆくえたち。
すると、ゆくえが椿の家で引っ越す前にやりたいこと思いついたと言う。それは、この家に泊まるのではなく、少しだけ住むこと。仕事や買い物に行って、この家に帰って来るというものだった。
夜々、紅葉はもちろん、椿も同意して…。