指原莉乃さんが、3年ぶりのナレーションを務めました。

指原さんは、『ザ・ノンフィクション「就職先はさる軍団2~汗と涙の新入社員物語~ 前編」』(7月9日14時~/フジテレビ※関東ローカル)のナレーションを担当。

2020年の春、“反省ザル”でおなじみの日光さる軍団に、10人の新人が入社しました。1000年続く伝統芸能である「さる回し」を行う日光さる軍団では、師匠から弟子へ技が伝承されるなか、命を扱う職業だからこそ、先輩から厳しい叱咤が飛ぶことも。

一方で、昨今の風潮や「働き方改革」の流れもあり、新人たちへより丁寧に向き合う必要にも迫られます。そんななか、社長に芸の成果を見せる「新人総見」で、事件は起こります。

つたないながらも、サルと二人三脚で芸の習得に励む新人たちと、彼らを見守る師匠たちの奮闘記です。

指原さんは、約3年ぶりに『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当。新人、先輩、社長の「それぞれに共感するところがあった」という指原さんに、収録後のインタビューでは、感想を聞きました。

<『ザ・ノンフィクション』の関連記事>

1000年続く伝統芸能「さる回し」に生きる令和の新人たち

2022年春、10人の若者が社会人としての一歩を踏み出しました。

彼らが入社したのは「日光さる軍団」。反省ザルとのコンビでおなじみの村﨑太郎(61)さん率いる、伝統芸能「さる回し」を行う会社です。

サルと家族同然に過ごし、師匠から弟子へと厳しい指導で受け継がれてきた伝統のスタイルは過去のもの。今や「週休2日のシフト制」の会社組織に。1000年続く伝統芸能の世界にも、「働き方改革」の波が押し寄せていました。

コロナ禍で来場者が激減、経営が危ぶまれる中での新入社員の大量採用。それは、起死回生の策として新たな施設をオープンするための“攻めの一手”でした。新規事業を成功させるには、新人たちが戦力となることが不可欠。だからこそ「辞められては困る」。会社は彼らに一人暮らしの部屋を用意して迎え入れます。

サルの世話や先輩のステージを手伝いながら「新人総見」に向け稽古をする新人の中村(20)さんは、「師匠の下で修業するスタイルは自分に合っている」と練習に励みます。

中村さん

また「動物とショーがしたい」と入社を決めた藤倉(20)さんは、部活で鍛えた和太鼓をステージに生かすことを決めました。

藤倉さん

そんな中で迎えた新人総見。太郎さんからは厳しい言葉が飛びます。その後、指導役の兄弟子に新人から届いたメッセージには、「辞めたい」の文字が。

伝統芸能や師弟関係、生き物の命と向き合う仕事を選んだ新入社員の汗と涙の1年を見つめました。

<指原莉乃 インタビュー>

――2020年以来となる『ザ・ノンフィクション』はいかがでしたか?

日光さる軍団のみなさんが過ごした、ご苦労や大変なことがあった濃密な時間を、私もともに過ごしたような気持ちになりました。

私がVTRで見たのは、そのうちのほんの一部でしょうけれど、本当に一緒にいて行動させてもらったような気持ちになって、疲労感があり、ちょっとぐったりしてしまいました。

ナレーション自体の疲れではなく、自分も入り込むような、思いを寄せるような内容だったからです。

――3年前は、反省する部分があったそうですが、今回は、第一声を聞いたプロデューサーからお褒めの言葉がありましたね。

前回、どうにか編集してくださり、なんとか放送されたのだと思いますが、自分的にはちょっと悔いが残るというか、「ああ、もうちょっとああしておけば」と思うことがあったので、3年経ってリベンジの機会をいただけてすごくうれしかったです。

(今回でリベンジを)果たせた気がしています(笑)。(うまく読めたのは)大人になったからですかね?いろいろな経験をしたからなのか、さらに年齢を重ねたからなのかわからないですけど。

この3年、特に声の仕事はしていませんでしたが、バラエティ番組のMCをするなかで、抑揚をつけて台本を読むのが以前よりもうまくなったのかもしれません。

自分で言うのもなんですけど、本当に今、清々(すがすが)しい気持ちです(笑)。

――新入社員に密着したVTRのなかで、新人、先輩、社長とさまざまな世代の人物が出てきましたが、誰に一番共感しましたか?

それぞれに共感するところがすごくありました。新人としての立場も経験しているし、先輩、指導者としてというのもありますし。もちろん、さる回しは伝統芸能ですから同じではないにしても、自分自身も、後輩を育てたり、教育したりというのはしていますので、(新人の指導役の)ジュニアさんにも共感しましたし、実は、太郎さんにも。

私はプロデューサーもやっているので、太郎さんがおっしゃっていた「誰かのミスは自分のミス」という感覚が普段からあるので、「ああいうとき、自分だったらどうするだろうか」とすごく考えてしまいました。

自分の後輩やプロデュースしたメンバーにも、いろいろな事情があって夢半ばであきらめてしまった人がいて、そういう子たちのことも思い出しました。

視聴者のみなさんも、きっと誰かには共感できて、胸が苦しくなるような気持ちにもなるんじゃないかなというふうに感じました。

――特に印象に残っているのはどんな場面ですか?

ジュニアさんが、新人が失敗したときに、一緒に泣いていたところです。あそこで泣けるのは、本気で指導しているからだな、と思って。後輩の失敗を見て「よく頑張った」とは言えるかもしれないですけど、一緒に泣くというのは、相当な思い入れがないとできないと思います。

でも、誰かを指導するとなったら、あのくらいの思い入れがないと伝わらないし、あそこまでだから尊敬してもらえるんだろうなとも思いました。

――指原さんにも同じような経験がありますか?

泣いちゃうくらいの経験はないですね。私の場合、一緒にというより、違う角度から見て「こうしたらよかったのに」「あそこは、こうするべきだったよ」といった感じで注意しちゃうと思うんです。

でも、ジュニアさんは、事前に「もしこれが失敗しても自分の責任だから、みんなは伸び伸びやってくれ」と言える。そこがすごくカッコいいと思いました。

――次回、またナレーションを担当するとしたら、どういったテーマがいいですか?

圧倒的に結婚・婚活ネタですね(笑)。嫌な言い方になってしまうんですけど、30代、40代で夢を追いかけている人たちを見て、「もう、こうすればいいのに!」と言いたくなるようなもどかしさがあるものがいいです。

それこそが『ザ・ノンフィクション』の極みだと、私は思っているので。そういう作品を楽しみにしていますし、もし関われたらうれしいです。

<ナレーションの一部を紹介>

<予告動画>

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!

7月9日(日)14時~「就職先はさる軍団2~汗と涙の新入社員物語~ 前編」予告