<真輝志 コメント>

――決勝進出が決まったときは、どう思いましたか?

ホッとした部分が強かったです。初めて決勝へ進出した2024年は、「よっしゃ、行ったるで」という高揚感がありましたが、2025年は準決勝で敗退した悔しさもあったので、今回は「決勝へ行かなあかんやろう」と使命感がありました。

あと、同期のたくろう・きむらバンドが2025年に『M-1』で優勝したことも刺激になりました。きむちゃんが最高の形で決めたので、「準決勝で負けるわけにはいかん」と考えていました。

――ファイナリスト9人を見ていかがですか?

準決勝を配信でも見たんですけど、それぞれのジャンルのトップ9が集まった印象があります。厳しい戦いになりそうです。

気になるのは、ルシファー吉岡さん。2年前の決勝のとき、僕がトップバッターで、2番目がルシファーさんだったんです。そこで点差を開けられ、ずっと最終決戦に進めるかどうかギリギリのところにいて、結果的に4位で落ちました。越えなければいけない壁が、今回もうしろに控えているなって。

もう一人、さすらいラビーの中田くんも気になります。決勝戦を通じて、仲良くなりたい人です。決勝発表のときに同期やとわかって、中田くんから「こういうのは何だけど…仲良くなりたい」と言われ、「こいつ、かわいっ!」って(笑)。

――「これだけはファイナリストの誰にも負けない!」と誇れる強みはありますか?

ルシファーさんがいらっしゃる中で恐縮なのですが、コントの内容です。2024年の決勝でも思ったことなのですが、当時、芸歴制限が撤廃されていろんなファイナリストが勝ち上がってきました。

人気があっておもしろい人、カリスマやレジェンドなどが多い中で、僕はダントツで知名度も低く、キャラもなく、年齢も下だった。それでもファイナリストに選んでいただいたということは、コントの内容が良かった以外、理由がないはず。だから、そこは自信を持ちたいです。

――真輝志さんにとって『R-1グランプリ』とは?

ノージャンルで何でもありな分、化け物が集まる大会。僕は、その化け物退治をコントでしたい。あと、先ほども話しましたが、たくろうが『M-1』を獲ったことに自分の中ではすごく刺激を受けています。

2022年にコンビ(きんめ鯛)を解散したとき、芸人を辞めようと思っていました。「こんなに頑張っても結果が出てないんやったら、さすがに辞めなあかんやろう」って。

誰にも言わずに辞めようと思っていたんですけど、ビスケットブラザーズの原田(泰雅)さんが「解散するらしいな。どうするねん?辞めるとか、意味わからん」と言ってくれて。でも、お笑いにおいて、自分が決めたことを曲げたくなかったから、辞めるつもりでいたら、きむちゃん(たくろう きむらバンドさん)が「今、どこにおるん?」と雨の中、自転車で来てくれて。

自宅近くの高架下みたいなところで、「『R-1』にエントリーしているから、それが終わったら辞める」と話すと、「それが終わったら止めにくるわ。でも、真輝志やったら絶対に大丈夫やし、みんなもそう思ってるで」って。

そうしたら、蛙亭のイワクラさんからも連絡があって、「ご飯行こう」と大阪で仕事もないのに新幹線で東京から来てくれて、「真輝志はおもろいから大丈夫やで」と言ってくれたんです。

自分の「辞めなあかんやろう」より、このすばらしくておもしろい人らの「大丈夫や」の方が絶対に強いに決まっているから、「続けなあかん」と考えが変わりました。

『M-1』のあと、きむちゃんが「次は真輝志やで」「一生、お笑いやろうな」と言ってくれたので、お笑いを一生やるためにも優勝したいです。