『わたしのお嫁くん』第2話完全版

大手家電メーカーで営業神と呼ばれるほどのエリート社員だが、プライベートでは汚部屋に住むズボラ女子の速見穂香(波瑠)は、“最強の家事力”を持つ後輩社員・山本知博(高杉真宙)に「山本くんがお嫁さんに来てくれたらいいのに」と言ってしまう。

だが、その行為は立場が上の人間によるパワハラかつセクハラなのではと思い、夢の中でうなされる速見。

<ドラマ『わたしのお嫁くん』これまでのあらすじ完全版>

あくる日、速見は、話があると言ってやってきた山本に、あの言葉はプロポーズのつもりではなく、一緒に暮らしたら生活が整うと思ってつい出てしまった、といって謝罪。しかし山本は、そんな速見の言葉をさえぎると、この際2人で暮らしたらどうなるのか、お試しで1週間の嫁入りシミュレーションをしてみてはどうか、と提案した。

速見からその話を打ち明けられた親友・高橋君子(ヒコロヒー)は、独身女の寂しさにつけ込んでお金目当てか何か騙されているのではないかと心配する。

一方、山本が“山本家伝家の宝刀”の「お出汁しみしみ肉じゃが」の準備していることを知った長兄・正海(竹財輝之助)、次兄・薫(古川雄大)は、愛する弟が誰かの胃袋をつかもうとしているのでは、と勘ぐる。

山本は、1週間泊まり込みの研修があると言って誤魔化した。

そんな折、福岡支社で営業成績トップの社員で、速見とも面識がある古賀一織(中村蒼)が東京本社へ異動してくる。

速見と古賀の親しげなようすを見た山本は不安を感じ、それまで以上に本気で家事に取り組み始めた。

朝4時に起きて味噌汁の出汁をとるために鰹節を削り始めたかと思えば、まるでおせち料理のような豪華な弁当を作るようになる山本。

当初は実家のような快適さを満喫していた速見も、申し訳ないような気持ちになると同時に、どこか息苦しさのようなものも感じ始めて…。

金曜日、家事を頑張り過ぎて仕事への影響も出てきた山本を心配した速見は、「残業があるから、今日は食事を作らなくていい」と彼に告げる。

速見が営業部に残っていると、そこに古賀がやってきた。古賀と2人で、カップ焼きそばを食べる速見。その際、速見は、普段からよく見ていた「九州男子の雑メシグルメ」というチャンネルのアップ主が古賀だったことを知って驚く。

速見は、料理上手な知り合いが泊まりに来ているが、ジャンクなものを食べさせてくれない、と古賀にこぼした。すると古賀も、自分の母親もそうだったからいま反動が出ている、と言い出す。

その言葉に納得し、山本と一緒にいると家がどんどん実家のようになると感じた理由がわかった速見は、「もはやお嫁さんというより、お母さんですよね」と口に。

だがその言葉を、速見のために夜食を作って駆けつけた山本に聞かれてしまい…。

速見は、会社を出て行った山本の後を追いかけた。

そんな速見に、自分は嫁になったのであって速見を産んだ覚えはない、と言い放つ山本。すると速見も、自分のことを後回しにして世話をしてほしいと頼んだ覚えはない、と反発し、自分は何も返せないのに良かれと思って頑張れる原動力は何なのか、と問いかける。

山本はそれには答えず、「シミュレーションは失敗ですね。付き合わせてすいませんでした」と頭を下げてその場から去って行った。

山本が去った次の朝、速見の部屋に、母・良子(富田靖子)が訪ねてくる。良子は、速見の部屋がまだキレイなことに驚きながらも、いきなり見合いをしてはどうかなどと言いだした件を謝った。

その後、良子は、速見のために朝食を用意。良子の作った味噌汁が粉末出汁を使っていると知って驚く速見。良子は、手を抜けるところは抜かないと母親も嫁もやっていられない、と返し、誰かと一緒には暮らせない、という娘に、たとえ家事が苦手でも相手と話し合って工夫すれば大丈夫、と助言する。

別の日の朝、速見は、出社した山本を公園に連れ出し、スープジャーに入れた味噌汁を飲ませた。

すぐにそれがインスタントであることに気づく山本。そこで速見は、山本が作る味噌汁を毎日でも飲みたいと言ったのは本心だが、そのために山本の生活がダメになるくらいならインスタントでいい、と告げる。

続けて速見は、シミュレーションの結果、山本が頑張れば頑張るほど、何もしていない自分は居心地が悪くなるとわかったから、一緒に暮らすなら自分はお金を出して大黒柱になる、と言いだす。

「一緒に暮らすなら、山本くんがいいの。そういうことなので、正式に私と暮らしてくれませんか?」という速見の申し出を了承した山本は、その代わりに本気を出す、と返した。

山本は、速見を誘って直ちに部屋探しを開始し、条件に合ったマンションを見つけた。

引っ越しを終え、同居生活をスタートさせる速見と山本。だが引っ越し早々、思わぬ事態が起きる。廊下に積んでいた段ボールが崩れて部屋のドアが開かなくなり、速見と山本がそこに閉じ込められてしまったのだ。

朝になってから助けを求めることにした速見は、ベッドが一つしかないため一緒に寝ようと提案し、「大事な嫁だから、同じベッドに寝ても指一本触れないから安心してほしい」と山本に告げる。すると山本は、「俺は朝まで嫁でいられるかわかりません」と言って速見をベッドに押し倒し…。

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